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【J1:第28節 鹿島 vs 新潟】レポート:試合内容は持ち直したが鹿島は首位陥落の4連敗。新潟はリーグを混戦に導く貴重な勝点3を得た。(09.10.05)

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10月4日(日) 2009 J1リーグ戦 第28節
鹿島 0 - 1 新潟 (16:04/カシマ/19,288人)
得点者:28' マルシオリシャルデス(新潟)
スカパー!再放送 Ch183 10/6(火)15:00〜(解説:柱谷幸一、実況:下田恒幸、リポーター:高城光代)
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内容は持ち直したにもかかわらず結果につながらない。流れが悪いときは得てしてそういうものなのか、悪循環の鎖を断ち切れなかった鹿島が4連敗を喫して首位から転落した。

「立ち上がりから、かなり厳しいプレッシャーを受けまして、ほとんどボールを動かせず、ほぼ一方的な試合でした」
アルビレックス新潟の鈴木淳監督が試合後にそうふり返ったとおり、序盤からゲームを支配したのは鹿島だった。中盤で青木剛がパスカットを見せるだけでなく、最終ラインからも伊野波雅彦や新井場徹が鋭い出足で新潟の楔のパスを許さない。連敗中とは思えないアグレッシブな守備で、ゲームの流れを引き寄せた。

出足の良さは、さらなる好影響をもたらす。夏場になってからパタリと見ることがなくなっていた守から攻へのすばやい切り替えで相手ゴールを急襲するスピーディな速攻が復活。前節の不甲斐ない敗戦を吹き飛ばすような勢いを見せた。しかし、千代反田充、永田充の両CBが固める新潟ゴール前は崩れなかった。これには鹿島のオリヴェイラ監督も「二人のCBが今日の試合では非常に素晴らしいパフォーマンスを見せた」と賛辞を送るほど。鈴木監督も「長いボールやクロスのボールに対して強さを発揮できていますので、そこが崩れていないのが失点していない要因かと思います」と、ストロングポイントであったことを認めた。

前半から飛ばした鹿島。なかなかゴールを奪うことができず、このペースで90分もつのか不安がよぎりだす。すると前半28分、新潟が最初の決定機を見事にものにする。ロングボールを弾き返そうとした岩政大樹が最終ラインからボールの落下点に入ったが、競り合いは互角でボールが中盤にこぼれる。これをすばやく拾ったのは新潟だった。マルシオ・リシャルデスがポストになって右サイドに展開。攻撃参加してきた内田潤がゴール前にアーリークロスをあげると、そこにマルシオ・リシャルデスが飛び込み、一瞬のうちに新潟が得点を奪ってみせた。鹿島にすれば、それまでの試合運びが理想的だっただけに痛恨の失点。「またか」という思いが広がり、せっかくの好ムードは霧消してしまった。

ようやく鹿島がペースを取り戻したのは後半の半ばあたりから。61分に投入されたダニーロの高さが新潟の守備バランスを崩す。相手陣に押し込むことに成功したことで、オリヴェイラ監督は78分に田代有三を入れて、さらに新潟最終ラインを混乱に陥れようとする。
「いままで簡単にクリアできたボールが、あるいは跳ね返すことができたボールができなくなって、相手のボックス内でボールがおさまる、あるいはそこ近くに残る回数が多くなります。そこからの得点をひとつの形として考えていた」
監督としては、混乱に乗じて得点を狙うつもりだったようだ。
しかし、86分にゴール前の混乱から増田誓志の落ち着きあるパスからダニーロがフリーでシュートを放ったが、北野貴之が間一髪でセーブ。怒濤の攻撃も実ることなく新潟が勝点3を手に入れた。

これで鹿島は4連敗。90分の試合で4戦負け続けるというのはチームタイ記録。さらに鹿島で開催された試合での3連敗もタイ記録となった。次の試合は、川崎Fとの再開試合ということで、条件は厳しいが記録が更新されてしまうことをなんとか阻止したいところだ。

新潟とすれば優勝戦線に踏みとどまる貴重な一勝となった。残り試合は6。勝点差5のなかに6チームがひしめいている。今年もJリーグは大混戦となった。

以上
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