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【J1:第28節 浦和 vs 千葉】レポート:浦和、リズム乱しながらも粘る千葉を下す。“耐え忍ぶ”プレーが流れを呼び込んだ。(09.10.04)

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10月3日(土) 2009 J1リーグ戦 第28節
浦和 3 - 1 千葉 (15:34/埼玉/38,634人)
得点者:7' 深井正樹(千葉)、10' 阿部勇樹(浦和)、78' エジミウソン(浦和)、85' 高橋峻希(浦和)
スカパー!再放送 Ch186 10/5(月)10:30〜(解説:川勝良一、実況:倉敷保雄、リポーター:朝井夏海)
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スコアボードに記されている数字は1対1。先制されながらも、あっさり追い付く展開に、チームのなかには次第に勝利への自信が過剰なまでに肥大していったのか。なりふり構わず襲いかかる相手を前に、瞬く間にチームの歯車が狂いはじめる。フォルカーフィンケ監督は、嫌な流れを感じていた。

『一部死守』。アウェイゴール裏の前に掲げられたサポーターの想いを背に、千葉は残留に向けて死に物狂いの戦いを繰り広げる。ハイペースの運動量は浦和を押し込み、ゲーム開始7分には「スカウティングどおり」(江尻篤彦監督)という展開から、最後は深井正樹が蹴り込んで待望の先制点を挙げてみせた。だが、その3分後には浦和の阿部勇樹が古巣相手に見事な一発。自らの飛び出しで得た絶好の位置でのFKのチャンス。右足から放たれたボールは緩やかに弧を描き、千葉GK岡本昌弘の指先を抜けてゴール右隅に吸い込まれていった。ジェットコースターの展開のごとく、落とされた直後の急上昇に意気上がるスタジアム。ところが、ここから次の歓喜に沸くまでに、浦和は長い苦しみを強いられることとなる。

阿部の同点弾を機に、攻勢に出るかに思われたホームチームだったが、千葉のプレスに手を焼き、なかなかチャンスを作れない。そんななかで迎えた37分、左サイドで巧みなトラップから絶妙なクロスを送ったのは千葉の谷澤達也。エリア内でポジションを整えた184cmの巨体が宙に浮いた次の瞬間、巻誠一郎のヘッドが飛び出す。千葉にとっては願ってもない千載一遇のチャンスだったが、スコアは動かず。ゴールに入ったかと思われたボールは、バーを叩くに終わった。そして結果的にこのプレーが、勝負を分けるターニングポイントとなった。

ハーフタイムに田中達也をピッチに送り出したのを合図に、阿部が、ポンテが、高原直泰が、次々と決定機を迎えていく浦和。しかし、なかなかゴールは生まれず、時折訪れるピンチの場面もあって次第に嫌な空気が漂っていく。「外から見ていて、このまま得点チャンスを外していたら、失点してしまうんじゃないか、負けてしまうんじゃないかと思った」と語った指揮官の言葉は、この日スタジアムに訪れた浦和サポーターも共有した思いだったはずだ。

だが、強靭なメンタルを身に付けつつあるチームを前に、心配は杞憂に終わった。78分、ポンテのFKから田中マルクス闘莉王のトラップが流れたところに、最後はエジミウソンが豪快に突き刺す。指揮官の一方での思惑どおり、千葉は次第に運動量を減らしていき、試合終盤にはルーキー高橋峻希のダメ押し弾も飛び出した。「サッカーは数学じゃない」。試合後、記者陣から飛んだ質問に対してこの競技の奥深さを改めて説いたフィンケ監督。負ける可能性もあったとしながらも、それでも勝利という結果を収めた選手たちには「しっかり前進している」とのメッセージを送った。

一方、気迫溢れる戦いを見せた千葉だったが、最後は燃料切れによって敗戦を喫することに。ただ、先制点を奪い、チャンスを多く作り出した事実に目を向ければ、決して下を向く内容ではなかった。未勝利記録が続く苦しい展開に変わりはないが、「貫くことが可能性を引き寄せる」と語る江尻監督のもとで、ぶれない戦いを続けていくしかないだろう。試合後に改めて気持ちの強さを示したサポーターたちのためにも、まずは1勝を挙げて流れを変えたい。

以上
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