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【J1:第28節 柏 vs 磐田】レポート:復活した「時間」と、失われていく「時間」。残留争いの柏が、ホームで痛い敗戦。(09.10.04)

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10月3日(土) 2009 J1リーグ戦 第28節
柏 1 - 2 磐田 (15:05//8,514人)
得点者:13' 前田遼一(磐田)、41' フランサ(柏)、82' 成岡翔(磐田)
スカパー!再放送 Ch183 10/6(火)21:00〜(解説:相馬直樹、実況:清原正博、リポーター:新井麻希)
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J1残留のためには勝点3を積み上げていく他ない柏。前半立ち上がりこそ、ハイプレスを仕掛け、攻撃への意欲を見せたが13分、いきなり好調をキープする磐田の2トップに出鼻をくじかれる。右サイドバックの駒野友一から柏の左サイドへスルーパス。走り込んだイ・グノが粘って中央に。目下得点王をひた走る前田遼一が1トラップを入れてGK菅野孝憲の位置を見極めると、左足でゴールに叩き込んだ。

柏も41分、ポポのCKを中央の近藤直也がファーに流し、走り込んだフランサが同点ゴールを決める。日立柏サッカー場に詰めかけた柏サポーターが総立ちとなったゴールだったが、ピッチに熱狂の渦が生まれたのは、結局この1回だけだった。

後半は、前に急ぐ柏と、しっかりとそれを受け止める磐田、という図式で進む。72分、磐田が西紀寛に変えて、成岡翔を投入してからはボールポゼッションを高める時間帯が増えてきた。柳下正明監督は、この狙いをこう語る。
「成岡を入れたところで(勝点)0よりは1という考えでゲームを落ち着かせようとした。松浦(拓弥)を入れる選択肢もあったが、チャンスは作れる代わり攻撃が早くなりすぎて奪われてカウンターされる危険があった。その辺りはスタッフと話し合って成岡で行こうという風になりました。ゲームを落ち着かせようという意図でした」

この采配がピタリと当たった。82分、村井慎二のクロスを中央で前田がヘディングで落とす。走り込んだのが交代して入った成岡。柏が明らかに焦れてきた時間帯での勝ち越しゴールは、試合の流れを考えれば必然だった。

柏の課題は明白だ。8月2日の神戸戦以来、90分間出場を果たした「魔術師」フランサが前線でボールをキープし、魔法の杖を振るおうとしても、フォローに入る選手がいない。象徴的だったのは80分のシーン。フランサは右サイドから中央に向かいドリブル突破で打開を図った。パスか、シュートか。ドリブルで磐田DFを2人、3人とかわしながらそのプレーの選択肢を探り続けたが、裏に走り込む選手もフォローに入る選手もいない。そのままフランサが左サイドに流れつき、クロスを選択せざるを得なくなったときに、磐田はすでにボックス内に8人の人垣を築いていた。

もう、負けられない。降格への危機が増している現在の状況で、攻撃時の柏の選手の足は無意識下で止まっているように見える。“ボールを失ったときにしっかりとしたポジションを取りブロックを形成する”、という約束ごとに縛られ過ぎている感は否めない。攻撃のカギを握った2列目の大津祐樹、菅沼実が、ギャップの目立った磐田の最終ラインをダイアゴナルに抜けていく、というシーンがあまりに少なかった。

フランサの本格復帰は確かに柏にとっての吉兆だ。ただ、彼がどんなにボールをキープし、魔法を繰り出す時間をつくり出しても、その恩恵に預かろうという選手が出てこなければゴールは奪えない。

フランサの復帰は、攻撃の選択肢と、周囲の選手がゴールを奪うことに集中する“時間”をもたらすだろう。ただし、残留争いのために柏に残された“時間”は、それほど残っていない。

以上
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