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【J1:第28節 川崎F vs 横浜FM】プレビュー:ACL敗退直後の川崎Fは、精神的ショックから立て直せるのかがポイント。連続失点中の守備陣は、渡邉千真を止めたい。(09.10.04)

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10月4日(日)J1 第28節 川崎F vs 横浜FM(13:00KICK OFF/等々力
スカパー!生中継 Ch180 12:50〜(解説:野々村芳和、実況:野村明弘、リポーター:高木聖佳)
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狙っていただけに、ACL敗退のダメージは大きい。川崎Fらしさを出せないままの敗戦だった事も、悔しさを募らせる原因の一つだった。そんなチームの雰囲気もあってか、関塚隆監督は練習が再開した2日に選手たちに「失ったものの大きさはわかるが、ここで引きずったらクラブが10数年と、今季の8ヶ月間で積み上げてきたものを失ってしまう」と話し、気持ちの切り替えとチームの結束を促している。川崎Fの2度目のACLへの挑戦は、前回の07年と同じ準々決勝で終わってしまった。だからこそ、残されたタイトルに向けて全力を傾ける必要があり、そういう意味でこの試合の位置づけは重い。

ホームで引き分けた清水戦以降、川崎Fはリーグ戦で勝ち星がない。中断中の鹿島戦が決着していないという理由もあるのだが、完全に失速した形となっている。そうした中、首位鹿島だけを見つめていればよかったという状況は一変。清水を筆頭に着実に勝点を積み上げた他チームに次々と追い抜かれ、暫定順位ではあるが6位にまで後退する事となった。このままズルズルと勝点を落としていけば、リーグタイトルどころか来季のACL出場権すら危ういという状況になっており、川崎Fにとってこの試合はタイトル争いへの生き残りをかけたまさに正念場と言える一戦なのである。

横浜FMとは今季ヤマザキナビスコカップを含め、3度対戦。1試合目の第9節での対戦を1-2で落とした後、ヤマザキナビスコカップ準決勝で再戦。川崎Fが1勝1分と勝ち越し、決勝進出を決めている。ヤマザキナビスコカップでの対戦が直近だったこともあり、イメージ的に川崎Fが勝利した印象が強く残っているが、今季に限れば1勝1分1敗の五分の成績であり、戦い自体は拮抗している。またヤマザキナビスコカップ準決勝第2戦では、両チームから1人ずつの退場者を出す激しい試合となっている。

ACLの名古屋戦から中3日での対戦となる川崎Fにとって、懸念されるのがコンディションの問題であろう。特に万全を期して臨んだ名古屋戦でコンディション調整に失敗。選手交代でも後手を踏んだ事で、完全に名古屋に走り負ける事となった。その試合からわずかに中3日で迎える試合という事で、体力面、精神面でどれだけリフレッシュできているのかが問われる試合となった。そうした状況の中、中村憲剛は「次は戦術云々ではない」と明言。「落ちていくのは簡単ですが、ここからみんなで這い上がるのが大事になる」と下降気味のチームの流れを食い止めたいと話していた。関塚監督はその中村に対し、ボールを受けたあとの動きについて話し合いを持っており「イメージのすりあわせ」(関塚監督)を行ったとの事。対策を練られてきた事もあるのか、ここ数試合で川崎Fは思うように相手を崩せておらず、この話し合いがそうした現状を打破するきっかけになる事を期待したいと思う。

一方、横浜FMの注目選手の筆頭は、3試合連続ゴール中の渡邉千真であろう。新人としては15年ぶりに二桁得点をマークした渡邉は現在までに11ゴールを積み重ねており、城彰二の新人最多得点記録まであと1点にまで迫っている。そんな渡邉について大学の先輩に当たる横山知伸は「消えている時間は長いですが、点を決めているしシュートもうまい。スペースでトラップしてキープするのもうまい」と警戒を強めていた。ホームゲームということもあり、また中断中の鹿島戦を含めてもリーグでは4試合連続失点中と守備面で安定感を欠く川崎Fが話題の新人をどこまで押さえ込めるのか。試合の行方を左右するポイントの一つとしても重要であろう。

リーグでのタイトル争いに生き残るためには、ここは絶対に勝点3が必要な試合である。ただ、対戦相手となる横浜FMは、鹿島、浦和を連破しており、波に乗っている。対照的な状況の両チームの対戦がどのような結末を迎えるのか、注目したいと思う。

以上


2009.10.03 Reported by 江藤高志
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