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【J1:第27節 F東京 vs 磐田】レポート:お待たせしました味スタ劇場!F東京が磐田に逆転勝利。だからトーキョーはやめられない。(09.09.27)

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9月26日(土) 2009 J1リーグ戦 第27節
F東京 3 - 2 磐田 (16:04/味スタ/21,512人)
得点者:62' 石川直宏(F東京)、64' 前田遼一(磐田)、70' イグノ(磐田)、82' 長友佑都(F東京)、89' 赤嶺真吾(F東京)
スカパー!再放送 Ch181 9/28(月)15:30〜(解説:柱谷幸一、実況:西岡明彦、リポーター:日々野真理)
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だからトーキョーはやめられない―。F東京が味の素スタジアムで磐田と対戦し、3−2で劇的な逆転勝利を収めた。前半は互いに決め手を欠くも、後半はゴールショーとなった。前半は磐田が3本のシュートに対してF東京は5本。後半は磐田が約倍の7本に対して、F東京は3倍となる15本のシュートを浴びせてカウンターの応酬を制した。

試合はMF石川直宏の得点を口火に、息つく暇もない激しい打ち合いとなった。62分、膠着状態は打ち破られる。MF羽生直剛が中央やや右でパスを受けると、梶山陽平がボックス内のスペースへとボールを呼び込む。ここからはダイレクトプレーの連続だった。梶山から平山相太を経由して最後は石川が右インサイドを振った。スペースにボールと人がなだれ込む。F東京は、イメージの共有によって先制点を挙げた。
だが、ここからは磐田の時間。64分、DF駒野友一の左CKをF東京GK権田修一がファンブルしてしまう。リーグ得点王のFW前田遼一がそれを逃さず、一度はゴールに嫌われるも粘り強く詰めて同点ゴールを決める。間髪を入れずに70分には、またも駒野の左CKから、フリーになったFWイ グノが頭で決めてゲームをひっくり返した。

F東京・城福監督がここで動く。72分にFW赤嶺真吾を投入し、3分後にはDF椋原健太、MF中村北斗をピッチに送り込む。さらにここで城福監督は「小平グランドで準備してきた攻撃バージョン」へのポジション変更を指示。DF長友佑都が1列前に上げて左MFへと配置を変えた。
これが当たった。82分、右MFに入った中村が右サイドからニアに向かって速いボールを送る。GK八田直樹がこれを弾くと、中央に詰めていた長友にボールがこぼれる。長友は右足でゴールへと流し込み、試合を振り出しに戻した。お待たせしましたとばかりの味スタ劇場にスタジアムはヒートアップ。ベンチを飛び出した指揮官はDF今野泰幸に「上がれ」と声を張り、3バックの超攻撃的な布陣にして勝点3を目指す。そしてロスタイム、F東京の意地が結実のときを迎える。左サイドに開いた長友のセンタリングを赤嶺が頭で合わせて逆転ゴールを突き刺す。試合終了の笛と同時に、沸き立つサポーターで味スタは跳ね上がって見えた。

「2−1になったところで、そのまま逃げ切れれば」と磐田・柳下監督。「今日はトーキョーのいいところを出させてしまった」とは1ヶ月前までホーム側のユニフォームを着ていたDF金沢浄。何度も起こしてきた逆転劇を前に悔しさを滲ませた。柳下監督は前田、イ・グノのゴールでリードを奪うと、MF犬塚友輔をピッチに入れて逃げ切りを図った。「センターバックの前のスペースをきっちり埋めてクサビを防ぎたかったので守備的な犬塚を入れた」。だが、磐田はF東京の押し寄せる波にのまれ、逆転を許してしまった。
「やり方としてはあのときよりも成長している。以前は放り込んでリアクションで得点を奪っていた。今日は、しっかり繋ぎながら前に運んでの逆転。これまでとは違う逆転劇だと思うし、そういう点でも成長を感じる」(今野泰幸)
今野の話す“あのとき”とは倉又トーキョーの代名詞でもある逆転劇を何度も演じた06年のことだ。その主役だった今野はハッキリと「違いと成長」を口にした。ベンチで采配をふるい、逆転を指揮した指揮官もピッチで躍動する選手に魅せられていた。
「交代選手が機能した試合だったと思う。偶然ではなく必然を目指すのが我々の仕事。でも、理論的なことを言っているだけでなく、パッションも必要。僕はこの選手とともにある。今日、メンバーに入れなかった選手も含めて彼らの力を少しでも引き出せるように歩み続ける姿勢が大事だとあらためて思いました。ここまで勝点を失った試合では、相手をリスペクトする姿勢が足りなかった。それは僕自身の心の奥底にあったのだと思う。チームが一皮剥けるためには僕も変わらなければいけない」(城福監督)
交代出場の選手が敗北寸前のF東京を救った。赤嶺が、中村が得点に絡み、長友を前線に押し出した椋原も守備を支えた。たしかに内容は違うかもしれないが、沸騰するスタジアムも、歓喜の声も、興奮も“あのとき”を思い出させた。これだからトーキョーはやめられない。

以上

2009.09.27 Reported by 馬場康平
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