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【J2:第41節 岡山 vs 札幌】レポート:ゴールが遠かった岡山。札幌が逃げ切り勝利に成功。(09.09.24)

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9月23日(水) 2009 J2リーグ戦 第41節
岡山 0 - 1 札幌 (19:03/岡山/8,367人)
得点者:31' 藤田征也(札幌)
スカパー!再放送 Ch181 9/24(木)20:30〜(解説:佐藤慶明、実況:川崎祐一、リポーター:守口香織)
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札幌は立ち上がりから、岡山陣内でボールを細かくつないで、ゴール前に迫っていた。意識していたのはワンタッチのパスだと言う。「前半30分間は、ほとんど札幌のスピードについていけなかった」(岡山・手塚聡監督と選手)ゆえに、岡山のディフェンスラインは何度か抜かれたが、GK李彰剛の好セーブに助けられ、凌ぐこと数回。決定的なシュートを3度放った古田寛幸は、「こぼれてきたところをフリーで打った1本目は、とくに決めなきゃいけなかった」。枠内に飛ばないシュートを続けざまに見せていたが、その直後に札幌は決めてきた。

前半31分、藤田征也のゴールは、岡山ディフェンダーのクリアミスからキリノを経由したボールを、ひとりで切り返して決めた技ありゴール。「キーパーを交わして左足で、っていうシュートは今まであんまりないですね。切り返しはイメージどおりです」(藤田)。また、札幌で効いていたのは、前節からダニルソンの代わりにアンカーに入っている芳賀博信。「相手の良いクサビのボールを本当に巧く消してくれているし、ボールもずいぶん奪えている」(札幌・石崎信弘監督)。

岡山は、前々節のC大阪戦で、ほとんどの時間を引いて守るだけで、チャンスを作れなかったことを反省していた。そして前節の愛媛戦で、マイボールにした後の処理についての課題を見つけた。この点について、今節のゲームでは修正が見られた。青木孝太の個人技頼みな点はあるものの、パスをカットしてから前線へとつなぎ、右SB玉林睦実からの絶妙なクロスに合わせたFW三木良太のヘディングは外れたが、惜しいシーンを何度か作り出せたのは確かだ。

得点後、札幌のプレーは妙におとなしくなり、終盤にさしかかると、引いて守る札幌に対して岡山の反撃が続く。選手も諦めないが、岡山サポーターの声も一瞬たりと弛まない。後半に投入された妹尾隆佑がドリブルで上がるとスタジアム中に歓声が湧き上がる。この応援について、札幌の石崎監督は何度も「素晴らしい」と口にしたが、それに応えるゴールが、残念ながら今回は生まれなかった。「足が止まって、守備に気持ちが傾いて、何とか逃げ切ろうと考えている札幌を崩すだけの精度が(自分たちには)なかったのかなと思います」(手塚監督)。ボランチの位置からチャンスメイクした喜山康平は、「サイドというか、もっと幅を効かせた(攻撃をするなどの)工夫が足りなかった」と話した。
 
このゲームでの岡山のシュート数は今節、J2ワーストの5本。攻撃面では何度もターニングポイントを経てきたチームだが、現在は今季数度目の足踏み状態。しかしこれは『3歩進んで2歩下がる』的な足踏みだ。「以前より他の選手と絡めるようになってきた感はあります。やり方がわかってきた感じです」と言う三木を中心に据えた連係、虎視眈々とゴールを狙う武田英明の抜け出しが決まれば、岡山の応援ばかりが「素晴らしい」と言われることはなくなるはずだ。

以上


2009.09.24 Reported by 尾原千明
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