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【J2:第41節 水戸 vs 鳥栖】プレビュー:同勝点で並ぶ6位水戸と5位鳥栖が激突! 勝てば生き残り、負ければ脱落。昇格争いへの瀬戸際の一戦。(09.09.22)

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9月23日(水)J2 第41節 水戸 vs 鳥栖(13:00KICK OFF/笠松
スカパー!生中継 Ch181 12:50〜(解説:菅野将晃、実況:野村明弘、リポーター:高木聖佳)
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19勝10分11敗。ここまで同じ勝点で並ぶ6位水戸と5位鳥栖。5位の座、そして昇格争いへの生き残りをかけた重要な一戦になる。

水戸にとってはこの試合を立て直しのきっかけにしたい。前節岐阜戦では1対3で敗戦。結果だけでなく、内容でも岐阜に圧倒され、チーム内に大きなショックが残った。前々節栃木にも敗れており、2連敗中。一時の勢いはなくなりつつある。問題は積極性の欠如だろう。攻守において後手に回ってしまい、岐阜のパスワークに翻弄されてしまった。水戸の武器である前線からのプレスは最後まで見ることができなかった。前節だけではない。9月に入ってからはチームとして前からボールを奪いに行く意識が希薄となり、相手に主導権を握られる戦いが続いている。その結果、4戦勝ちなし。
その原因のひとつとして考えられるのが、上位にいるプレッシャーだ。「上位を争って感じたのは、大変だということ。昨年1桁順位を争ったが、それとはまったく別物」と木山隆之監督が話すように、チームには想像以上の重圧がかかっているという。知らぬうちに肩に降り積もった重荷が選手たちの積極性を奪ってしまっているようである。だが、これも本当に強いチームになるための試練である。「いろんな状態が重なって、それでも勝てるのが強いチーム。そうならないといけない」と荒田智之は強い口調で語る。ここでしっかり踏みとどまって、水戸らしい積極的な戦いを取り戻して、勝利を挙げることができるか。今こそ、「チーム力が問われるとき」(荒田)。目の前に立ちはだかる高く険しい壁を乗り越えれば、まぶしい光が待っているはずだ。

その中で求められるのがFWとMFの連携である。「FWとMFの間にスペースができてしまう」(高崎寛之)ことで2トップが孤立するシーンが多く見られる。これまで2トップは前線に張ることが多かったが、もっと厚みのある攻撃を繰り出すために、先週から2トップの1人が下がって起点となるという動きを徹底している。まだうまくいかない場面が多いが、その動きがうまくいくようになれば、チームとして攻撃の引き出しは増えるはず。これまで多くのゴールを決めてきた荒田と高崎の2トップだが、ゴール以外の仕事もこなすことでチームとしても、彼ら個人にしてもさらなるレベルアップとなることだろう。1つ1つの課題を克服しながら、強くなっていく。上位争いを続けながらも、水戸は成長していくチームであることを忘れてはいけない。成長の先に結果が必ずついてくるはずだ。

今節、水戸に対し、鳥栖は容赦なく襲い掛かってくるに違いない。今季、鳥栖にとって水戸は因縁の相手でもある。第1クールでの対戦では0対2で完敗、第2クールでの対戦ではシュート28本もの猛攻を仕掛けながらも水戸の堅守に阻まれ、1対3で敗戦。過去2戦の屈辱を晴らすためにもこの一戦にかけるモチベーションは高いはずだ。
前節、富山のハイプレッシャーに苦しみながらも勝利を挙げ、意気揚々と水戸に乗り込んでくる鳥栖だが、ここ数試合、前半は相手の勢いに押され、受身になってしまっているという課題がある。中盤にホベルトが入ったことで安定した試合運びができるようになっているが、その反面、勢いで相手を凌駕する鳥栖らしさはしぼみがちとなっている。そこでポイントとなるのは前節の島田裕介のゴールだろう。あのテクニシャンの島田が勢い果敢にゴール前に突っ込んできて、頭で合わせてゴールを決めたのだ。そうした1人1人の前へ飛び出す強い意識がチームを活気付けるに違いない。ホベルトを中心とした中盤の展開力には定評があるだけに、いかに最初から前に出る意識を加えることができるか。ハーフタイムでの岸野靖之監督の『檄』なしに積極的な姿勢を前面に出して戦うことが求められる。

両チームともに昇格圏内3位と勝点8差。現在、4チームに絞られつつある昇格争いに食らいついていくためにも絶対に勝点3が求められる一戦である。逆にこの試合で敗れるようならば、昇格争いから脱落と言ってもいいだろう。そんな瀬戸際の一戦だ。リーグ終盤に向け、希望をつなぐチームは果たしてどちらか。この試合の結果が今後のJ2リーグ戦の動向を左右することは間違いない。両チームのサポーターならずとも、ぜひともこの一戦に注目してもらいたい。

以上


2009.09.22 Reported by 佐藤拓也
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