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【J2:第40節 愛媛 vs 岡山】レポート:バルバリッチ新体制、初陣を飾れず。岡山が虎の子の1点を守り切り、連敗脱出とともに愛媛戦の初勝利を飾る。(09.09.21)

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9月20日(日) 2009 J2リーグ戦 第40節
愛媛 0 - 1 岡山 (16:04/ニンスタ/3,734人)
得点者:60' 妹尾隆佑(岡山)
スカパー!再放送 Ch183 9/21(月)13:30〜(解説:大西貴、実況:堀本直克、リポーター:重橋秀香)
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期待と不安が入り混じる初戦。バルバリッチ新監督の初采配となった岡山戦は、愛媛の選手たちも、そしてサポーターも、そんな心境でキックオフの時を迎えたに違いない。ただ、変化というものは一朝一夕にもたらされるものではないことも、頭の片隅にはあった。そして現実のものとして、その不安が的中してしまった。

「ミスが多かったし、体が動くよりも先に頭で考えてしまった」と赤井秀一は振り返ったが、立ち上がりからどこか愛媛の選手たちの動きは固かった。「奪った後の距離感とか少しずつズレが出て、ミスも生じた」とも赤井は語ったが、新しい戦い方に体がついてこなかったのは赤井だけではなかった。チームとして絶えずノッキングが続き、プレーに連動性を欠いた前半の戦い。内村圭宏と大木勉のツートップで決定機は作ったものの、バルバリッチ監督が目指すようなサイドチェンジ、サイド攻撃は見られなかったし、監督自身も「ボールを持っている相手に対するプレッシャーも甘かったし、パスを奪われることも多かった。もちろんまだ最初だけれど、やろうとしていることからはほど遠い内容だった」と振り返った。

局面を見ても、バルバリッチ監督が求めていたような素早い攻守の切り替えや、球際の厳しさは岡山が愛媛を上回っていた。もちろん、迷いがあっては愛媛がそこで勝てるはずも無いのだが。ただ、サイドの攻防でも岡山のほうが先手を取っていたが、フィニッシュに至るまでの過程で岡山もミスを繰り返し、ゴールは奪えていなかった。しかし、後半に入っても流れは同じ。序盤に喜山康平がヘディング、ミドルシュートで立て続けに愛媛のゴールを脅かすと、得点が生まれたのは60分。愛媛が自陣で犯したパスミスを逃さず、右サイドを突いた川原周剛が折り返したところを妹尾隆佑が押し込み、ようやく岡山が先制点を奪った。

もちろん、愛媛も反撃に出たが今度は岡山のGK李彰剛がファインセーブを連発。58分には赤井のシュートを、66分には高杉亮太のヘディングを、さらに続く69分には内村のヘディングをセーブ。その気迫は岡山の守備陣にも乗り移り、80分にはフリーキックからの混戦で内村、横谷繁となだれ込んできたシュートも守備陣が体を張ってしのいだ。さらに、クロスバーをも味方につけ、86分には内田健太の左足から放たれたキャノン砲を跳ね返し「虎の子の1点を守り切ってやっと勝った」(手塚聡監督)岡山。愛媛が3−5−2にシステムを変えて猛攻を仕掛けてからは防戦一方に回ったが、ピンチを乗り越え手にした5試合ぶりの勝利は、連敗を止めるとともに愛媛戦の初勝利となった。

「日々の練習、日々の積み重ねから結果はついてくるもの。他に方法はない。日々の積み重ねで、違っているところは修正して、それを積み重ねていくことだと思う」と語ったのは初陣を飾れなかったバルバリッチ監督。就任当初、愛媛をJ1に上げるために必要なことを問われ「魔法のステッキはない。ベースには伝統や歴史など時間が必要」とも新指揮官は語っていた。その歴史の第1歩を踏み出したバルバリッチ監督と愛媛FC。その未来をこれから切り開いていくためには、関わる全ての人たちがひとつになって闘わなければならない。

以上

2009.09.21 Reported by 近藤義博
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