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【J2:第40節 愛媛 vs 岡山】プレビュー:愛媛の新しい歴史が始まる日。岡山戦は、バルバリッチ・サッカーが遂にベールを脱ぐ。(09.09.20)

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9月20日(日)J2 第40節 愛媛 vs 岡山(16:00KICK OFF/ニンスタ
スカパー!生中継 Ch182 15:50〜(解説:大西貴、実況:堀本直克、リポーター:重橋秀香)
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クラブレコードとなる12,851人の大観衆に包まれた、9月13日の四国ダービーから約1週間。愛媛はクラブの歴史が変わる、節目の時を迎えた。
そのダービーの翌日、愛媛は望月一仁監督の解任を発表。さらに翌15日にはイヴィッツァ・バルバリッチ新監督の就任を発表した。「自分を拾ってくれたのは望月監督。今後はプレーで(感謝の気持ちを)みせられるように頑張る」と高杉亮太。選手たちは約5年間指揮を執り、クラブをJに導いた愛媛の恩人・恩師に感謝をしつつ、「やるしかない」と内田健太が言うように、気持ちを切り替え、前を向いていた。

しかし、感傷に浸るまもなく、劇的な変化が訪れたことも事実だ。何しろ、新監督は東欧からやってきた。それは全く予想もできなかったし、結果として新しい通訳も加わったことで、ブラジル人4選手に通訳2人体制とチームは多国籍化。基本的に監督の言葉はクロアチア語だが、監督とブラジル人選手の間ではスペイン語も使われて、英語も含めるとトレーニングでは実に5ヶ国語が飛び交う。

当然、そのトレーニングのメニューも変化。新監督の初日はオフ明けということもあって、フィジカル(アジリティ)系のトレーニングが多かったが、ボールを使ったトレーニングでも早い切り替えを求め、1対1の局面ではアプローチの厳しさを追及。「全体的に規律を徹底している」と大山俊輔は最初の印象を語っているが、プレー中の私語は厳禁で、笑顔を見せてはならないという厳格な規律を伴う練習風景は、ファミリー的だった望月監督時代の雰囲気とも一変した。

しかし、肝心のバルバリッチ・サッカーは未だベールに包まれている。システムについて問われても「時間が短く、(今週は)誰がどんな選手かを見極める期間だった」と語る新監督。実戦に近い形の練習では4-4-2の布陣で始めたが「4-4-2はあくまで大体のものでしかない。大事なのは2列目の飛び出しだったり、試合の中で臨機応変に選手の場所を変えること。攻撃と守備ではまた話が違うし、配列にはこだわらない」と言う。選手は「サイドから攻めることや、守備ではアグレッシブにやること」(内田)、「細かいところまで指示をしていて、オートマティックなところがある」(赤井秀一)と印象を語っているが、まだ手探りの部分も残っている。「まずは監督の言うことを理解して、上手くピッチで表現していくのが僕らの仕事。その上で個人の特長を生かしたい」と大山は語っているが、とにかく新監督のサッカーは日曜日、ぜひニンジニアスタジアムで確認して欲しい。

まだ不確実な要素も多いバルバリッチ体制だが、その変化を敢えてひとつをあげるなら、左のサイドバックで内田を起用していること。「横谷と一緒に左サイドを走るので、相手にとっては嫌な問題を作るだろう」というバルバリッチ監督。対する岡山に目を向ければ、青木孝太が同じサイドで攻撃をしかけてくるだけに、今節は愛媛の左サイドと岡山の右サイドの主導権争いに注目してみるのも面白い。実際にサイドから攻撃を組み立て、監督が目指すように2列目から飛び出して人数をかけなければ、中央を固める岡山の守備を崩す事は難しいだろう。

その岡山について尋ねるとバルバリッチ監督は、「順位がひとつ下のチームだということは知っているし、VTRも観た。相手のいい面と悪い面を知ることは大事だが、それよりも今は自分たちが何をやるかに重点を置く」と語った。さらに愛媛の印象について「技術的にいい選手は多いが、理解しないといけないのは皆が自分の好きなプレーをするのではなく、組織としては色々な能力がある中で、試合に勝つためのファクターを集めてプレーしなければならない」とも語る新指揮官。愛媛のサポーターが注視する中、どんなサッカーを披露してくれるのか、いよいよバルバリッチ新体制・船出の時がやってきた。

以上

2009.09.19 Reported by 近藤義博
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