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【J1:第26節 山形 vs 清水】プレビュー:『連敗ストッパー』から『無敗ストッパー』へ。3連敗で踏ん張りどころの山形が、リーグ戦10戦無敗の清水に挑む!(09.09.18)

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9月19日(土)J1 第26節 山形 vs 清水(19:00KICK OFF/NDスタ
スカパー!生中継 Ch181 18:50〜(解説:柱谷幸一、実況:小出匡志、プレーヤー解説:越智隼人、リポーター:成田ひみこ)
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
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前節、リーグ戦7連敗中だった浦和戦に敗れ今季3度目の3連敗を喫した山形は、順位こそ15位にとどまっているが、柏の勝利によって降格圏のボーダーまでの距離は勝点5差から2差へ、1ゲーム以内に迫っている。敗戦のなかにも山形らしい粘り強い戦いができていれば、残り9試合へ向けての不安は払拭できるはずだが、現実は違っている。前節・浦和戦では、最初の失点が開始4分。さらに21分には追加点をPKで許している。前半こそ相手の裏を積極的に突き、古橋達弥のゴールで1点を返したが、守備を固めた後半も耐えたのは30分。終盤にはさらに2失点し、終わってみれば終始ゴール前を脅かされる展開で1−4となった。前半に0−2とされ、攻撃では何もさせてもらえなかった第23節・川崎F戦、前半を0−0で折り返したが、1−1から致命的なミスで決勝点を奪われた第24節・広島戦など、序盤での失点や個人のミスがチームを勝点から遠ざけている。

浦和戦の翌日、小林伸二監督は練習開始前のミーティングで、おそらく今季初めて、「残留」を強く意識させる言葉を発している。
「柏は入れ替え戦で一度残って、次の年にボロ負けして落ちて、1年で上がった。昨年はよくて今年はこの状態だから、苦しさを知っている。ジェフは昨年、降格が間違いなかったのが、奇跡の勝ち方で残ってきた。怖さを知っている。なんも知らんでのんきに『J1、J1』言ってるのはうちだけ。でももう、現実を見つめて戦っていかないと」。厳しい言葉をあえて口にしたのは、「今だったら間に合う」との認識からだ。今節は長谷川悠が出場停止から戻り、2戦連続ゴール中の古橋と10試合ぶりに先発2トップを組むほか、ディフェンスラインでも入れ替えが予想されている。『連敗ストッパー』から『無敗ストッパー』へ。ネジをまき直した山形はホームで渾身のゲームをしてこそ、明日を生きられる。

前節・大宮戦の勝利で到達した勝点は、現在の暫定で2位・川崎F、3位・広島と並ぶ43。リーグ戦はこれでクラブ記録となる10試合無敗、ホーム戦に限れば20戦無敗と、着実に勝点を積み重ねているのが4位・清水だ。ヤマザキナビスコカップ準決勝では、F東京に2試合合計スコア2−3で敗退。国立競技場で昨年のリベンジをするという目標が断たれることとなったが、大宮戦は、「残り9試合につながっていく非常に重要な一戦」(長谷川健太監督)と切り換え、前半4分のヨンセンのゴールで1−0と勝ちきった。

青山直晃が長期離脱となったセンターバックでは児玉新が岩下敬輔と組み、統率されたラインコントロールと強烈なタックルで被シュート6本、無失点で切り抜けた。守備では本田拓也も忘れてはならない。大宮戦ではボールを受けに下りてくるラファエルを徹底して潰したほか、遅れた状態からでも奪い返せる巧みなスライディングでバイタルエリアの芽を摘んだ。日本代表帰りの岡崎慎司が精彩を欠いたことや、後半には運動量が落ち、ポゼッションが乱れたりラインが必要以上に下がった時間帯はあるが、先制した試合は今季11勝3分けと負けなし。藤本淳吾の投入で前線でキープする時間をつくるなど、守りきるための手練に長けたチームだ。加えて、AFCチャンピオンズリーグ出場圏内の3位以内が目前、さらに首位・鹿島追走の態勢にも入っていることで、モチベーションが落ちることもないだろう。

先制点は、それを奪ったチームを勝利に近づける。特に、清水のそれはデータから見ても、得点力の低い相手との対戦を考えても、高い確率が見込まれる。注目が集まるのは前線のヨンセンと岡崎。テンポよく回すポゼッション技術で主導権を握り、相手が中途半端にボールへ寄ってくれば一気に縦のフィードを飛ばす。ヨンセンのフリックオンと岡崎の抜け出しは、セットで相手に恐怖を与えるものだ。また、積極的にクロスを放つ左サイドバック太田宏介の存在感も見逃せない。パワフルなキックでアーリー、マイナス問わずクロスを蹴り込むが、クロスかと思わせる距離から一気に枠を狙いすましゴールを襲うこともできる。2トップがともに中での動き出し、動き直しが巧みなだけに、市川大祐も含めたクロスの回数は増えるほど都合がいい。セットプレーでの岩下のヘッドもあり、どこで誰が点を取ってもおかしくはない。

一方の山形の狙いは、サイドと中央の使い分けで相手の隙をつくること。清水のセンターバックは守備の際、相手フォワードを追って縦に出てくることはあるが、横へのスライドは最小限にとどめている。相手がサイドで起点をつくった場合、サイドバックが高い位置までアプローチして、空けたスペースには原則としてボランチがカバーに。自然、中盤が薄くなるが、山形はこのボランチの動きを見定め、カバーに入らなければ縦を、カバーに入ったら中を、状況に応じて使い分けたい。また、清水のセンターバックはバイタルエリアの起点に対してアプローチするケースとラインをそろえてステイするケースがある。ステイするのは、アプローチの距離が遠い場合や、裏への飛び出しも同時に警戒している場合。長谷川の足元に入る瞬間に古橋が裏へ飛び出したり、長谷川が競って落としたボールに古橋が素早くサポートに入るなど、2トップが縦の関係を駆使することでバイタルの使用頻度を高めたい。

両チームの今季の対戦はいずれもアウスタ。初対戦のヤマザキナビスコカップ予選第3節は0−1で山形が、リーグ戦初対決の第14節は4−1で清水が勝利しているが、ここでも先制点→勝利の法則が生きている。山形にとっては今月唯一のホームゲーム。悲しい結末にするわけにはいかない。

以上

2009.09.18 Reported by 佐藤円
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