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【J1:第26節 大宮 vs 名古屋】プレビュー:攻撃的布陣で大宮が苦手名古屋相手に賭けに出る!(09.09.18)

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9月19日(土)J1 第26節 大宮 vs 名古屋(18:00KICK OFF/NACK
スカパー!生中継 Ch182 17:50〜(解説:川本治、実況:西岡明彦、リポーター:長友美貴子)
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09シーズンも早いもので残すところあと10節を切った。大宮のホーム戦は残り4試合に過ぎない。まるで合言葉のように「残るホームゲームは全部勝ちたい」と、取材エリアのあちこちから聞こえてくる。そんな時期になった。現実的な数字を見ていくと、今大宮の置かれている順位は14位、勝点は30。降格圏内16位柏との勝点差はわずかに5しかない。ちなみに、残留決定が最終節までもつれこんだ昨季の25節終了時の順位は11位で勝点32。16位との差は6だった。好ゲームを続けながらも苦しみ、結局は監督交代という事態にまでつながった昨季を下回っているというのが実際の姿だ。

そんな中、今節大宮は大きな賭けに出る。指揮官や選手たちはもちろん否定するが、はたから見れば賭けだ。ここまで中盤に安定感をもたらし守備力で貢献してきた金澤慎が出場停止となるため、青木拓矢を先発起用。彼にとってはリーグ戦初出場となる。内田智也をはじめ、ほかの選択肢もある中での起用は「U−20代表に行って、気持ちが変わって練習に取り組む姿勢も変わったから」と張外龍監督は説明する。更なる賭けは、右サイドバックに本来は攻撃の選手である土岐田洸平を配し、その前に石原直樹を起用する。「守備面は不安だけどね」と藤本主税が苦笑いを見せる右サイド。これは阿部翔平、もしくは三都主アレサンドロとマギヌンが組み名古屋の攻撃の芽となる左サイドを逆に攻撃力で封じるため。2トップはラファエルと藤田祥史が組み、ボールをおさめるタイプとウラを狙えるタイプをそろえた。

名古屋が3−5−2、4−4−2いずれのシステムを採用する可能性もあるため、大宮は両方に対応できるよう、1週間練習を積んできた。「相手が3バックならサイドのウラがあく。4−4−2でも、藤田を先発に起用しているのはウラを狙えるからだと思う。相手にボールをもたれるだろうから、こっちはあせらず引いて守り、ウラを狙う。いつもどおりのサッカーをしたい」と藤本。結局、名古屋は原点回帰の4−4−2システムを採用してくることが濃厚だが、前からアグレッシブにとりに行くというよりもいったん引いて機を見て攻めるということになりそうだ。

そして、注目は先にも挙げた青木。世代別代表では実績を残しつつも、クラブでは出場時間が短かった彼の待望のリーグ戦初先発だ。ヤマザキナビスコカップでの初先発は、0−7と大敗を喫した広島戦だった。当時は自分のプレースタイルと、チームのスタイルとのギャップに悩みも口にしていたが、時と共にその思いを消化した。「広島戦のときは自分は怪我明けでコンディションもよくなかった。チームのやりかたも理解していなかったし。でも、今は違う」と言い切る姿は、若干頼もしくなったようにも見える。ダブルボランチを組む橋本早十が「いい選手だから、あとは試合に出るだけ」といえば、ベテラン藤本にまで「大好きですよ、大好き。ボールも回せるし、すべてを兼ね備えているボランチ」といわせるほどのポテンシャルと可能性を秘める存在。明日は、その秘めた能力を全開にしてほしい。

原点回帰の4−4−2を採用するであろう名古屋か。若手起用を中心に賭けに出る大宮か。終盤戦で、不必要にドキドキしないために、どちらも勝点3を手にしておきたい一戦だ。

以上
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