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【ACLベスト8進出チーム徹底紹介!】ウム・サラル(カタール)編(09.09.21)

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11月7日(土)に決勝戦が国立競技場で開催されるACL。アジアの頂点、そしてFIFAクラブワールドカップジャパンでヨーロッパ代表バルセロナをはじめ世界の強豪と戦うためにアツき戦いが繰り広げられる。そこで、ベスト8に進出したクラブをここで徹底紹介していく! 今回は、同じベスト8に残る名古屋からダヴィ選手が電撃移籍したウム・サラルを紹介する。元G大阪のマグノ・アウベス選手も在籍。決勝で名古屋の選手たちとダヴィ選手の元チームメイト対決が実現するかも…。

11月7日(土)開催、ACL決勝@国立のチケット情報はこちらから!
準々決勝第1戦 9/23(水・祝)川崎Fvs名古屋@国立 15:00 KICK OFFのチケット情報はこちら!
準々決勝第2戦 9/30(水)名古屋vs川崎F@瑞穂 19:00 KICK OFFのチケット情報はこちら!

■クラブ基本情報(データ一覧)
ウム・サラル/Umm Salal (カタール/QAT)

昨季成績:リーグ6位 ※ACLはカップウィナーとして出場

クラブ創設:1979年

ホームタウン:ウム・サラル市

スタジアム(収容人数):カタールSCスタジアム(2万人)

主な成績:
<カタールスターズリーグ>
2位(07/08)
<アミールカップ>
優勝(08)
<ACL>
出場歴なし ※今回が初出場
<アジアクラブ選手権>
出場歴なし
<アジアカップウィナーズカップ>
出場歴なし
<アジアスーパーカップ>
出場歴なし


■クラブ史(誕生から現在までの略歴など)
1979年創設。首都ドーハから北へ15km離れた小都市ウム・サラルに本拠地を置き、長く下部リーグで過ごす。専用練習場こそ持っているが、デコボコのグラウンド、プレハブ小屋のようなクラブハウス、お湯の出ないシャワーなど、選手は劣悪な環境でトレーニングを続けてきた。フランスで指導経験を持つモロッコ人監督ハッサン・ホルマトゥラーの指揮のもと、05/06シーズンに1部昇格。翌シーズンには3位に輝く。カタール五輪代表監督に抜擢されてホルマトゥラー監督が去った後も、チームの勢いは衰えず、ここ3シーズン連続で3位に入る。07/08シーズンにはアミールカップを初制覇。初の国際舞台となる今年のACLではいきなりベスト8に進出し、今やカタール全体がウム・サラルに熱い視線を送っている。


■監督&キープレーヤー紹介
ジェラール・ジリ監督
フランス人指揮官ジェラール・ジリは、現役時代はGKとしてオリンピック・マルセイユ(フランス)やバスティア(フランス)で活躍。指導者に転身した当初はマルセイユの下部組織でコーチを務め、88年トップチームの監督に任命されたのを皮切りに、モンペリエ(フランス)やエジプト、バスティアの監督を歴任。04年からコートジボワール代表コーチを務め、縁の下の力持ちとして同国のFIFAワールドカップドイツ出場に貢献。その後は同国代表暫定監督として08年アフリカネーションズ・カップ、U-23代表監督として北京オリンピックで指揮を執っている。豊富な国際経験及び異文化への適応力が評価され、昨年11月ウム・サラルの監督に就任した。

FW9 マグノ・アウベス
得点力の高さは、大分トリニータ、ガンバ大阪時代に証明済みだ。07年のシーズン途中に「自分をより高く評価してくれるところでプレーするのは、プロとして当然のこと」と、アルイテハド(サウジアラビア)へ電撃移籍。アルイテハドでは素晴らしい活躍を見せたが、イスラムの厳しい戒律に馴染めず、わずか半年で退団。昨シーズン、ウム・サラルに移籍した。パスの供給源であるファビオ・セーザル・モンテシンがケガ、2トップを組むバーレーン代表アラー・フバイル(現アルアハリ)が極度のスランプに陥り、孤立する場面が目立ち、中盤に引いてビルドアップに参加するなど苦しい時期が続いた。しかし、単独で局面を打開する能力は健在で、25ゴールでリーグ得点王に輝いた。
「マグノがいなければチームは勝てなくなる。すでに33歳だが、年齢は関係ない。マグノにはいつまでもウム・サラルでプレーしてほしい」と、会長を務める王族ファイサル・ビン・アーマド殿下は絶大な期待を寄せている。マグノ自身も無税の高額年棒、ドーハ中心部の暮らしに満足しており、中東の他クラブから引く手あまたながら「ウム・サラルの勝利のために全力を尽くす」とモチベーションは高い。

MF23 ファビオ・セーザル・モンテシン
得点源のマグノにパスを供給し、強力なホットラインを形成するのがカタール代表ファビオ・セーザル・モンテシン。その名前が示すように、ブラジル出身の帰化選手である。マグノとは、一緒に食事に行ったり、教会でお祈りを捧げるなど、私生活でも仲が良い。


■チームスタイル&戦術解説
昨シーズンの序盤戦は、ゴール前にべったりと張りつく専守防衛のサッカーをしていた。昨年11月に就任したフランス人のジェラール・ジリ監督は、ラインを高く設定し、コンパクトにプレーすることを要求したが、国内リーグ、ACLともに強豪との対戦が続き、守備的布陣を強いられた。ともに強靭なフィジカルを誇る、バーレーン代表モハメド・フセインとモロッコ代表アジズ・ベン・アスカルの両CBは、対人プレーを得意とする反面、素早いパスワークに弱く裏を取られやすい。また中盤の底を務める元カタール代表サウド・ガネム、ジャワド・アハナシュは、どちらも不安定なプレーを見せる。このため、ジリ監督は現実路線へ変更する。攻撃では、カタール代表ファビオ・セーザルがチャンスメイクし、マグノ・アウベスがシュートに持っていく以外に形がなかった。バーレーン代表アラー・フバイルが極度の不振に陥り、結局移籍。イブラヒム・エンディアイエは個人技に走り過ぎる嫌いがあり、ボールを失う場面が散見される。ダヴィの加入により、格段の攻撃力アップが期待できるが、堅守速攻のスタイルは変わらないだろう。とにかく相手の攻撃に耐え、前線の3人の破壊力で活路を見出したい。


■ベスト8までの勝ち上がり振り返り
ACLグループCで対戦した相手はいずれも格上ということもあり、ウム・サラルは守備を徹底した。初戦はアル・ジャジーラ(UAE)とのアウェイゲーム。スコアレスのまま試合は進み、後半ロスタイムにアラー・フバイルが決勝点を挙げ、幸先の良いスタートを切った。アルイテハド(サウジアラビア)との第2節は、前半に先制したものの、前半終了間際に追いつかれ、後半に守備が崩壊。1-3の逆転負けを喫した。しかしその後の3試合で堅実に勝点を積み重ね、1試合を残してラウンド16進出を決めた。最終節、アウェイのアルイテハド戦に勝てば首位通過となったが、マグノ・アウベスらの主力を温存した結果、0-7の大敗に終わる。
ラウンド16では、アルヒラル(サウジアラビア)と対戦。20時55分キックオフながら37℃という灼熱の中、マグノ・アウベスまでもが守備に奔走するほどの一方的な相手ペースで試合が進んだ。守護神ババ・マレックの好セーブもあり120分間チーム一丸となって相手の猛攻をしのいだウム・サラルが、PK戦の末、初出場でいきなりベスト8進出を果たした。


■チーム近況(7月中旬時点)
世界不況の影響から、当初ウム・サラルは経営規模の縮小を示唆していた。高額サラリーをもらっていたジェラール・ジリ監督との契約を打ち切り、新外国籍選手も移籍金や年棒を抑える予定だった。しかし、ACLベスト8進出の快挙により、ファイサル・ビン・アーマド殿下は急きょ大枚攻勢にシフトチェンジし、ジリ監督と契約を更新する。急務となっていたマグノ・アウベスのパートナー探しは、名古屋からダヴィを獲得することで完了。これにより、決定機をことごとく外し、運動量に乏しく、前線からの守備ができないバーレーン代表の点取り屋アラー・フバイルは退団している。しかし、「スピーディで前線をかき回せるFW」がファイサル殿下のリクエストであり、Jリーグでのプレーを見る限り、ダヴィが献身性を武器とするFWでないことは、不安材料の一つと言えるだろう。


■ホームスタジアム
クラブは自前のスタジアムを所有しておらず、国内リーグではアルガラファ、ACLではカタールSCのスタジアムを使用する。ドーハの中心部と地理的には最高の場所にあるが、カタールの人口はわずか160万人で、そのうち自国人はわずか1割程度であるため集客はほとんど見込めない。カタール人はサッカーをこよなく愛しており、加えてACLは絶大な人気を誇っているが、彼らはあまりスタジアムに足を運ばず、テレビ観戦で済ませる傾向が強い。大多数を占めるインドやパキスタン、フィリピンからの出稼ぎ労働者は、現地のサッカーにほとんど関心を持たないようだ。だからこそ、「プロフェッショナルサポーター」の存在が重要になってくる。主にアフリカからの出稼ぎ労働者に報酬を渡し、応援してもらう。拡声器をガンガンに使い90分間歌い続けるのでスタジアムは大いに盛り上がる。元イラン代表アリ・ダエイがカタール人の応援を毛嫌いするほど、相手選手にしてみれば強烈な雰囲気である。気候は、9月いっぱいは40℃を超える日が続く。10月になると急激に涼しくなり、気温は20℃近くまで下がる。そのため、準々決勝(9月開催)と準決勝(10月開催)では天と地ほどの温度差がある。


■その他、エピソードなど
ウム・サラルには、Jリーグで大活躍したブラジル人選手が2人いる。元ガンバ大阪のマグノ・アウベスとこの7月まで名古屋グランパスに在籍していたダヴィだ。元浦和のエメルソン(アルサッド)がカタールリーグで大活躍したこともあり、中東ではブラジル人Jリーガーの評価は高い。マグノ・アウベスも昨シーズンのカタールリーグの得点王に輝くなど、Jリーグのブランド力がさらに高まっている。今ではウム・サラル会長のファイサル・ビン・アーマド殿下もJリーグの情報を常にチェックしているという。マグノ・アウベスはシーズン途中でサウジアラビアのアルイテハドへ移籍。アルイテハドでは途中加入ながら9得点とエースストライカーとして活躍し、08年6月からウム・サラルに移籍している。一方、ダヴィは今年7月、中東に活躍の場を移した。ACLによって中東が今以上に近い存在になれば、こうした事例はさらに増えていくことが予想される。


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準々決勝第1戦 9/23(水・祝)川崎Fvs名古屋@国立 15:00 KICK OFFのチケット情報はこちら!
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