9月12日（土）J1 第25節 千葉 vs 新潟（16:00KICK OFF/フクアリ）
スカパー！生中継 Ch180 15:50〜（解説：田中孝司、実況：西岡明彦、リポーター：飯田留美）
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　前節（リーグ第２４節横浜ＦＭ戦）の千葉は、ＦＷネットバイアーノがファウルを受けて得たＰＫを自ら決め、２試合連続ゴールで４分という早い時間に先制した。だが、その後に何度もあった得点機をモノにできず、７０分、それまで好セーブを見せていたＧＫ櫛野亮のミスから失点。失点にはスタジアムの照明が目に入ったためボールの目測を誤るという不運な要素もあったが、得点力不足には選手の技術や状況判断のミスが大きく影響した。

　前節終了時の千葉は勝点２２でＪ２降格圏の１６位。最終節に劇的な大逆転勝利を収めて１５位に浮上し、奇跡的なＪ１残留を果たした昨季の千葉のリーグ第２４節終了時の勝点は２１で１７位だった。勝点、そして千葉のすぐ上のチーム（昨季は勝点２６で１６位の磐田、今季は勝点２７で１５位の山形）との勝点差は５など、千葉の状況は昨季と酷似している。昨季は第２４節から５連勝しており、第２５節からの１０試合は５勝２分３敗で最終節終了時の勝点が３８だったことを考えると、今季も残り１０試合で５勝以上しないとＪ１残留は苦しい。リーグ戦中断明けの今節はＪ１残留へのラストスパートのためにも重要な一戦だ。

　前節の試合後、選手たちは「ラストパスやシュートの精度を欠いて、狙っていた追加点を取れなかったこと」を引き分けに終わった原因に挙げた。リーグ戦中断期間には、トップ、サテライトを含めて４試合の練習試合を実施。対戦相手はＪクラブではなかったが、４試合全てで２点以上のゴールが生まれた。９月９日には東海大学と対戦し、ＭＦのミシェウと太田圭輔、ＦＷのネットバイアーノ、深井正樹、巻誠一郎が得点。その試合ではＡ型インフルエンザから回復したＭＦアレックス、負傷欠場していたＤＦ福元洋平も出場するなど、戦力＆チーム状態は上向きになりつつある。今節は出場すればＪ１リーグ戦通算２００試合の巻、試合日の翌日（９月１３日）が誕生日の深井の記念ゴールに期待したい。

　前節（リーグ第２４節名古屋戦）終了時は勝点３６で６位の新潟は、今季のリーグ戦のチーム総得点３５のうち最多の１０点をあげたＦＷペドロ・ジュニオールが、前節の前々日にＧ大阪に移籍。前節はペドロ・ジュニオールの位置に新戦力のＦＷエヴェルトン・サントス（リーグ第２２節から出場）を入れたが、攻撃陣が思うように機能せず、シュートも精度を欠いた。守備陣は奮闘を見せたものの０-１の敗戦。リーグ第１７節から５試合連続引き分けのあと３連敗で、負けた３試合の総得点は２と得点力不足に苦しんでいる状態だ。

　今節は得点機を確実にモノにできるかがポイントになる。波に乗ったときの新潟の攻撃は脅威だ。千葉はまず攻撃時にミスをしてカウンター攻撃などのピンチを招かないようにしたい。特に相手の新戦力にＪ初ゴールを与えがちなので、データの少ないエヴェルトン・サントスは要注意だ。また、データといえば、千葉は新潟とのリーグ戦の通算対戦成績は４勝５分２敗で、アウェイゲームは無敗だが、ホームゲームのうちフクダ電子アリーナ（フクアリ）では１分２敗と未勝利（ヤマザキナビスコカップ予選リーグではフクアリで新潟に１勝）。前回対戦（今季のリーグ第８節）は２-２の引き分けでデータ通りだったが、今節はデータを覆し、就任後３分２敗の江尻篤彦監督に初勝利をプレゼントしてほしい。

以上

2009.09.11 Reported by 赤沼圭子