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【J2:第39節 富山 vs 岐阜】岐阜側プレビュー:いよいよ訪れた『4.29』のリベンジのとき。今年最後の東海北陸ダービーを制すのは、岐阜だ!!(09.09.11)

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9月12日(土)J2 第39節 富山 vs 岐阜(13:00KICK OFF/富山
スカパー!生中継 Ch183 12:50〜(解説:安井孝志、実況:牧内直哉、リポーター:豊田麻衣)
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0−3。このスコアは選手たちの胸にしっかりと刻まれていた。4月29日、第一クールの第11節。アウェイ富山に乗り込んだ岐阜は、試合開始早々の9分にDF濱野勇気に先制弾を浴びると、そこからは岐阜も攻勢に出るが、富山のがっちりとしたブロックディフェンスを崩せないまま攻めあぐねていると、65分に富山の電光石火のカウンターで追加点を許し、今度は一転して富山の猛攻に合う。その流れに我慢し切れず、72分にダメ押しの3点目。完敗としか言いようがない内容で、J2元年の富山の前に屈した―。
次なる戦いは7月5日の第25節ホーム・長良川。忘れられない『4.29』のリベンジを誓って戦いに臨んだが、結果は第一クール同様に、富山の堅いブロックディフェンスを最後まで崩すことが出来ず、0-0のドロー。負けはしなかったが、リベンジが出来たわけではなかった。
そして今回、3度目の戦いのときを迎えた。場所はアウェイの富山県総合運動公園陸上競技場。岐阜と富山は東海北陸自動車道で結ばれており、このカードは『東海北陸ダービー』として盛り上がりを見せているが、過去2戦の因縁がこのダービーを盛り上げる要素となっているのは間違いない。「富山さんには、1回0-3でぶん殴られているので、今度はこっちがやり返す番」。松永英機監督も『4.29』へのリベンジに燃えている。

この試合のポイントはトップ下の菅和範と、ワンボランチの橋本卓だ。これまでの2戦との違いは、中盤がボックス型だったのが、今は菅を前に出したダイアモンド型を採用している。対する富山はオーソドックスな【4-4-2】を貫いている。守備はDFラインとMFラインが2ラインで強固なブロックを形成し、相手の侵入に2重3重の網を仕掛ける。ボールを奪ったら、素早く2トップにボールを当てて、左の川崎健太郎と右の朝日大輔の両サイドが素早い攻守の切り替えで攻撃に転じ、精度の高いカウンターを仕掛ける。
富山の強固なブロックを打ち破るには、いかにMFラインとDFラインの2ラインの間で頻繁にボールと人を出し入れ出来るかにかかっている。そうなると、必然的にこの間のスペースでのプレーが多くなる菅がキープレーヤーとなる。
「僕がトップ下に居るのは、相手も嫌がると思う」と彼自身も口にしたように、橋本がアンカーとして、4バックと連動して広範囲をカバーすることで、菅はバイタルエリアを活発に出入りできるが、これを嫌い、札幌も湘南も中盤の形を代えてきた。特に前節の湘南は、「相手はちょっとウチをリスペクトし過ぎていた」と松永監督が語ったように、システムを変え、立ち上がりは慎重すぎるほど岐阜に合わせた戦いをしてきた。
しかし、開幕から一貫してぶれない富山が、岐阜に合わせてくるとは正直思えない。いつも通りの戦い方で来るならば、こっちも今までどおりの戦い方をするまで。2ラインのブロックの前でボールを回すのではなく、その間のスペースでボールを頻繁に出し入れする。橋本がこの試合でも広範囲をカバーし、菅をバックアップし、菅は2列目に落ちてくる2トップの一方と、中に絞ってくる両サイドハーフの一方とうまく連動して、相手のバイタルエリアを制圧しなければならない。そしてボールホルダー以外の必ず一人はDFラインの裏のスペースを狙い続け、よりゴールに近い位置で起点を作らなければならない。この2点さえ実行できれば、勝機はぐっと近づいてくる。
守備面では「気になるのが7番(朝日)」と松永監督が語ったように、右サイドハーフの朝日はドリブル、カットイン、フリーランニング、そしてシュートも打てる万能型で、彼に多くのボールが渡ると、攻撃を活性化させてしまう。いかに左サイドバックの秋田英義とセンターバック、左サイドハーフの嶋田正吾、そして橋本でケアできるかがポイントだ。出所を消すのか、朝日自体を囲い込むのか。ここの戦い方に注目したい。

選手たちは富山に対し、「苦手意識はない」と異口同音しているが、常に『4.29』のことを口にしており、強烈な意識を抱いているのは間違いない。そしてもう一つ異口同音している言葉がある。それは、
「あのときの僕らとは違う」―。
第一クールはまだ大半の選手が新加入選手で、かつ大卒ルーキーが多く、まだ松永監督の戦術が浸透し切れておらず、チームとしてまだまだ未完成の状態であった。一方の富山は、JFL時代から同じメンバーで積み上げてきており、チームとしての完成度に大きく差があった。しかし、岐阜は第二クールに入ると、一気に戦術が浸透し、破竹の勢いで快進撃を始めた。そして第三クールに入っても、その勢いを落とすことなく、直近の試合でも仙台をロスタイムまで苦しめ、熊本には5-2の大勝。前節の湘南戦では真っ向から打ち合って、1-1のドローに終わり、昇格争いをする湘南に1度も負けなかった。
未だ上昇気流にある岐阜。もう『4.29』のころの自分たちではない。前述したように戦い方も違う。
「富山はシーズンを通じ安定しているが、ウチは第一クールから大きく変わっている」(松永監督)、「向こうは最初からいいサッカーをし続けたチーム。こっちは悪い状態から上り調子になってきた。絶対に勝ちたい」(菅)、「今の岐阜はあのときと違うんだというところを見せ付けたい」(嶋田)。
準備は出来た。いざ、『4.29』のリベンジへ。今年最後の東海北陸ダービーを制すのは俺たちだ!

以上


2009.09.11 Reported by 安藤隆人
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