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【J1:第25節 清水 vs 大宮】プレビュー:清水にとっては本当に踏ん張りどころとなる重要なリスタート。時間をかけて積み上げてきた“勝負強さ”を発揮できるか。(09.09.11)

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9月12日(土)J1 第25節 清水 vs 大宮(13:00KICK OFF/アウスタ
スカパー!生中継 Ch180 12:50〜(解説:川本治、実況:桑原学、リポーター:小野響子)
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 清水にとっては、本当に「踏ん張りどころ」(長谷川健太監督)の一戦だ。ヤマザキナビスコカップ準決勝・F東京戦に敗れたのも、夏の疲労が表われ始めた中の連戦で、FW陣とDFラインに故障等のトラブルが出てきたことが大きな敗因となっていた。
 今回も、FW陣では原一樹の復帰が難しく、日本代表としてオランダ遠征に行っていた岡崎慎司は、1週間前のオランダ戦で90分、水曜日のガーナ戦でも84分出場しており、疲労と時差ボケを残している状態。ヨンセンも疲労がたまっているが、その相棒として先発するのは岡崎か藤本淳吾か微妙な状況だ。
 DF陣では、青山直晃がF東京戦(第2戦)で右膝の靱帯を痛めて長期離脱が濃厚となり、児玉新も腰に痛みを抱えながらプレーを続けている。岩下敬輔は出場停止から復帰するが、そのパートナーは児玉になるのか、平岡康裕になるのか、こちらも微妙になっている。
 チーム全体としても、2週間じっくりトレーニングしてきた大宮と比べて、コンディション的に厳しいことは間違いない。この状況で、清水の選手たちがどれだけ気力を振り絞って踏ん張れるかという部分が、まずはこの試合最大のポイントとなるだろう。そのためには、身体だけでなく、頭のほうもしっかりとリーグ戦に向けて切り替え、リフレッシュさせたクリアな状態で臨むことが重要だ。選手たちが、精神的にどれだけ良い状態でこの試合に入れるかという部分も、ぜひ注目したい。

 また大宮とは、昨年から3試合続けてスコアレスドロー(0-0)が続いている。大宮としても、清水との戦い方は十分に心得ているはずで、なかなかスキは見せないだろう。しかも大宮は、8月の5試合で複数失点はなく、前節(8月29日)では首位の鹿島に3-1で完勝している。ラファエルが加入してFWに核ができ、攻守のバランスがとれて上り調子にあるチームだ。アウスタで戦うとはいっても、大宮の堅守を突き破って勝点3をつかむことは容易ではない。
 しかし今節は、首位・鹿島と2位・川崎Fの上位対決があるため、その中で勝点3をプラスできるかどうかは本当に大きな意味を持つ。長谷川監督としても、「残り10試合で首位とは勝点10差なので、優勝も不可能ではない状況だと思うし、ACL出場(3位以内)は最低限の目標」と考えており、そのためには苦しい状況で戦う9月の3試合で、どれだけ勝点を積み上げられるかが非常に大きなポイントとなる。今後は1週間に1試合のペースが続くので、9月をうまく乗り切ることができれば、コンディションも徐々に回復して、10月の戦いで再び勢いに乗ることは可能なはずだ。その意味でも、今回の大宮戦で良いリスタートが切れるかどうかは、非常に大きな意味を持ってくる。
 つまり、清水が勝つためには困難な状況が多いが、勝てばチームにとっては本当に大きな価値があり、逆に負ければ非常に大きなダメージとなる。指揮官の「踏ん張りどころ」という言葉は、この試合の意味を的確に表現している。

 この難しい試合に清水が勝つためには、まず自分たちがどれだけ高いパフォーマンスを発揮できるかが何より重要になる。「大宮がどうこうと考える以前に、まずは自分自身の調子を上げるのが大事」(兵働昭弘)ということが大前提。その意味では、選手たちも自覚を持って意欲的に今週の練習に取り組んでおり、そこは大いに期待したいところだ。
 また大宮は、清水のサイド攻撃などストロングポイントを消しにくる可能性が高いが、「サイドを消されても、自分たちのリズムでボールを回せれば、どこかは空いてくるはず」(兵働)という狙い。8月22日の静岡ダービーで見せたようなパスワークを部分的にも見せることができれば、大宮がしっかりと守ってきたとしても、チャンスを作ることは可能なはずだ。
 守備に関しては、「大宮はやることがはっきりしていて、カウンターのときはみんなで勢いを持って攻撃参加してくるので、つぶすところをしっかりとつぶしてリスクマネージメントする必要がある。サイド攻撃に対しては、ボールへの寄せを早くしてクロスを上げさせないことも重要」とGK山本海人は語る。また、マトやラファエルといった高さがある選手が多いので、セットプレーも要注意だ。
 この対戦でどんな試合展開になるかは、どちらが、いつ先制点を奪うかによって大きく変わってくる。その意味でも清水としては、絶対に先制点を与えてはいけないゲームだ。いかに我慢強く失点を抑えて、限られたチャンスで先制点を奪うことができるか。清水としては、これまでコツコツと積み上げてきた“勝負強さ”が本当に問われる戦いとなる。

以上

2009.09.11 Reported by 前島芳雄
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