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【J2:第33節 栃木 vs 横浜FC】プレビュー:雷雨延期のJ2第33節、栃木対横浜FC戦は我慢比べになることが予想される。焦れて集中力を切らしたチームが涙を呑む。(09.09.10)

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9月10日(木)J2 第33節 栃木 vs 横浜FC(19:00KICK OFF/栃木グ
スカパー!生中継 Ch181 18:50〜(解説:セルジオ越後、実況:飯島誠、リポーター:新井謙一郎)
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 バケツを引っくり返したような土砂降りの雨に加え、稲光とともに雷鳴がとどろく。後半13分44秒、激しい雷雨により時計の針は止められた。そして、午後8時1分、J2第33節(8月9日)栃木SCvs.横浜FC戦の試合中止がスタジアムにアナウンスされた。あれから1ケ月、時計はリセットされ、針が再び動き始める。

 延期された33節以後の5試合、栃木は2分3敗と勝ち星に恵まれずに喘いでいる。きっかけを掴んで流れを変えられれば、32節に沈んだ最下位からの脱出も見えてくる。そう言い続けている間に、第3クールに突入。定位置となってしまった18位から浮上できない。
前節のカターレ富山戦も、前々節の湘南ベルマーレ戦と同様に先制点を奪われた栃木。複数得点が望めないチームにとって、追い掛ける展開になれば勝率は一気に低下する。それだけ1点が占める割合は、計り知れないほど大きい。
90分を通して試合を支配し続けることは困難だ。相手のペースになる時間帯は必ずある。苦しい時間をいかに耐え凌ぐかで、その後の状況は違ってくる。富山戦では手綱を握られた短時間で失点を喫した。
「うちのチームが壁をぶち破るには、そこでさえも締めないといけない」
選手の奮闘に敬意を表しながらも、「本当に頑張らなければ流れは変えられない」との思いから、松田浩監督はあえて厳しい要求をした。

また、松田監督は「あれだけ決定機を作っていながら、2点目を取れなかったことの方が勝ち切れなかった原因」とも言った。19戦未勝利の要因として真っ先に挙がるのは、先行を許す状況を作ってしまうことよりも、2点目が取れないことだろう。だから、クロスゲームをものにできない。実際、自ら獲得したPKでレオナルドが移籍後初ゴールを決めて同点とするも、加点できなかった。カウンターを軸にバリエーション豊富な攻撃で、堅守・富山から数多の決定機を作り出すまでは良かったのだが、ゴールネットが2度揺れることはなかった。

決定的なシーンを生み出しながら、勝利を呼び込めない。決定力不足という深刻な問題を抱えているのは、横浜FCも同じだ。前節の水戸ホーリーホック戦では、素早いプレスとセカンドボールワークで相手の強力2トップを沈黙させることに成功。武器であるショートカウンターと鋭いサイドアタックから好機を演出し、前半に試合を決められたのにゴールを割れず。89分にゴールを失った。ラストワンプレーで1点を取り返す執念を見せるも、優位に試合を進めていただけに、勝ち切れなかったとの印象が強い。勝点1を得たと言うよりも、勝点2を逃した。その思いは、「うちのリズムだったし、今日は勝たないといけない試合だっただけに1‐1は残念」と言う吉田正樹のコメントからも窺える。
今節はハイエナのごとくゴールを狙う、エース難波宏明の出場停止が明ける。安孝錬との2トップで得点力向上のために、樋口靖洋監督が求めるボックスに入る動きを繰り返し、ゴールをこじ開けたい。また、ミドルシュートの少なさを樋口監督は指摘しているだけに、キックに精度とパンチ力のある“ハマのテクニシャン”小野智吉にかかる期待は大きいだろう。

「勝点1をネガティブに考える必要はない。ここ2試合は負けていないし、相手の良さを出させていない。いいサッカーをしている」とレオナルドが言えば、松田監督も「先制されたことで勝てなかった時期に比べれば、2試合続けて先制されても負けていないのは好材料」と、勝ち切れていないことではなく、負けていないことに目を向け、現状をポジティブに捉える。一方、ドローに悔しさを滲ませながらも、「最後に追いつけたのは力がついてきたという気がする」とは前記の吉田。こちらも勝点1をプラスに考えることで、メンタル的な落ち込みを最小限に抑えようとしている。

前節、勝点1を奪えたからこそ、今節は勝点3を手にできた。90分を終えて、そう言えるのは17位・横浜FCとの差を縮めたい栃木か、それとも差を拡げたい横浜FCか。互いに組織力とハードワークが持ち味だが、中3日の日程による疲労が足を鈍らせ、集中力に欠ける時間帯が出てくるはずだ。それだけに、この一戦は我慢比べになることが予想される。旗色が悪い時に焦れずに辛抱強く戦ったチームが笑い、そうでないチームが悔し涙を流すだろう。

以上

2009.09.09 Reported by 大塚秀毅
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