■神奈川ダービー
9月13日（日）J2 第39節 湘南 vs 横浜FC（13:00KICK OFF/平塚）
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☆J2 PRIDE of 10　〜J2ダービーDay〜
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いまの湘南にとって、今週末の「神奈川ダービー」はもっとも望ましいタイミングといえるかもしれない。むろん、チーム力の強弱や相性の話ではない。組しやすい相手などないことは言わずもがな、むしろ現在の横浜FCは対戦相手にとってイヤな雰囲気を漂わせるチームである。ここ約1ヶ月をひも解いても明らかなように、東京Vの好調を挫き、昇格争いの渦中にある仙台を降すなど、彼らの台頭ぶりは低迷した前半戦とは比べ物にならない。C大阪とは引き分けたが、勝利を確信してもおかしくない内容で、また前節は昇格戦線を窺う水戸とも土壇場で分けている。チーム力を蓄え、戦い方を備えた横浜FCは間違いなく強敵となろう。

それでもなお望ましいその理由は、今季の開幕カードという点である。第1節、湘南はホーム平塚で行なわれたダービーマッチに勝利し、初陣を飾った。横浜FCの時間帯があり、初戦の硬さもあったが、勝点3を奪うべくフラットでフレッシュな姿勢のもとに掴んだ初勝利だった。これをもって湘南はさらなる向上を期し、開幕5連勝を果たしている。

思えば第2クールの対戦も湘南にとって楔となる一戦だった。アウェイで東京Vに敗れ、続く栃木戦にも引き分け、「サッカーに対してもっと真摯に取り組まなければならない」と、反町康治監督は迎える横浜FC戦に原点回帰を求めていた。一戦に臨むにあたり、開幕戦のよかった面を抜粋し、当初の新鮮さや初心を意識してトレーニングに取り組んだとも指揮官は語っている。アウェイにも多くのサポーターが駆けつけ声を嗄らすなか、果たして湘南は躍動感を取り戻し、自らリズムをつくりだして2−0で勝利した。完勝といっていい。そして開幕戦同様、この1勝を契機に、続く甲府戦とC大阪戦にも連勝するのだった。

無垢な姿勢の先に結果が付いてくるということを、過去2度の神奈川ダービーはあらためて教えてくれた。同様に、栃木と岐阜に相次いで引き分け、波に乗り切れぬ現在の湘南にあって、ふたたび開幕に立ち返ることのできる今週末の一戦は、他のゲームとは一線を画した意味を持つ。もしかしたら、のちに振り返ったときに、この神奈川ダービーが今季の肝のひとつに位置づけられているかもしれない。

振り返れば、2001年に始まった両者のダービーマッチは、とくに当初は湘南が優位に星を刻んできた。パワーバランスが崩れたのは2006年である。4戦を3勝1分で圧倒した横浜FCはこの年、初のJ1昇格を決めた。かたや湘南は、J2に降格して以降ワーストとなる11位に沈んでいる。結果、両者の通算対戦成績も9勝9敗6分と、この時点を機にまったくの互角の数字となった。しかしダービーが再開された昨季は3戦2勝1敗、今季も2戦2勝と、近年は湘南がふたたびリードしている。2006年の両者の対戦成績と横浜FCの昇格の事実を踏まえれば、神奈川ダービーで圧倒することは湘南のJ1復帰への吉兆ともなろう。なにより、今季3度目の対決をも制し、来たる佳境に向けて楔を打ち込みたい。

以上

Reported by 隈元大吾
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9月12、13日のJ2第39節は、北関東(水戸vs栃木）、神奈川(湘南vs横浜FC)、東海北陸（富山vs岐阜）、四国（愛媛vs徳島）、九州（熊本vs鳥栖）の5つの地域間ダービーが開催されます。5つのダービーが同日開催されることは珍しい！ということで、J’s GOALではこの5試合を『J2 PRIDE of 10！〜J2ダービーDay〜』名付け、アツく盛り上げます！

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神奈川では、9月13日（日）に湘南vs横浜FC＠平塚が開催されますが、前回はどんな戦いが繰り広げられたのか・・・ハイライト映像で前回の神奈川ダービーを振り返りましょう！
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