■東海北陸ダービー
9月12日（土）J2 第39節 富山 vs 岐阜（13:00KICK OFF/富山）
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☆J2 PRIDE of 10　〜J2ダービーDay〜
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　富山の加入で今季からJ２ダービーDayに仲間入りした岐阜との隣県対決だ。「東海北陸ダービー」と命名され、ここまでは富山の１勝１分となっている。東海ダービーでも、北陸ダービーでもなく、耳慣れないかもしれないが、それだけに選手とサポーターがこれから歴史をつくっていくダービーマッチといえる。ともにJFLを経てJ昇格を果たした新鋭で、J２では互いにとって唯一の隣接クラブ。負けるわけにはいかない。

岐阜県は全国７番目に面積が大きく、富山を含め７つの県と接している。岐阜メモリアルセンター長良川競技場のある県庁所在地の岐阜市は、県南部の中京圏に位置するため、名古屋市など太平洋側とのつながりが深い。一方、日本海側の富山県とは、県北部の飛騨地域が接している。Jクラブのキャンプ地としても実績がある高山市古川などは飛騨地域だ。
富山県と飛騨地域の交流は盛んで、古くは飛騨街道、現在では国道41号線やJR高山本線などで人と物が行き来している。江戸時代に富山湾で水揚げされた鰤が高山や信州方面に運ばれたことにちなみ、毎年冬には「ブリ街道祭り」というイベントも行われている。
FC岐阜は高山市で５日、「アウェイ富山に応援に行こう」とのPR活動を行った。

世界遺産の合掌造り集落が、岐阜県の白川郷、富山県の五箇山（南砺市）と県境をまたいで登録されていることも記しておきたい。また、ともに山岳地帯が多いことから県鳥は同じ「ライチョウ」。ちなみにカターレ富山のマスコット「ライカ」は、ライチョウとカモシカの特徴を併せ持ったキャラクターだ。

そんな富山県と岐阜県との関係に大きな変化をもたらすと期待されているのが、東海北陸自動車。名古屋市まで約３時間で日本列島を縦断できるようになり、岐阜市がぐっと近くなった。昨年に全面開通し、その７月５日は「富山・岐阜交流の日」に定められた。今年はちょうどその日に長良川競技場で第２クールの岐阜−富山戦が行われ、両県知事がそろって観戦。富山県からも大勢のサポーターが来場した。両県をつなぐ新たな架け橋としてスポーツ、サッカーが注目されている。
中日本高速道路（NEXCO中日本）は12日の試合当日、同自動車道・飛騨トンネルの全長10.71km（道路トンネルとして全国２番目の長さ）にちなみ、特製エコバック1071個を先着の来場者にプレゼントする。

FC岐阜は07年、JFLでカターレ富山の前身であるアローズ北陸、YKK APと対戦している。戦績は４戦４分け。３試合が０−０で、残る１試合がYKK APとの３−３。岐阜は片桐淳至（現甲府）らが得点、YKK APは長谷川満が２ゴールを挙げている。
翌08年、２チームの統合によって発足したカターレ富山は、１年早くJ２入りした岐阜の後を追うようにして昇格を決めた。天皇杯３回戦で両チームの対戦が実現する可能性があったが、富山が２回戦で北信越リーグ・ツエーゲン金沢との北陸ダービーで敗退。一方の岐阜は金沢を下して４回戦に進出、念願だったJ１名古屋との東海ダービーを実現させた。

　初対決となった今季第11節では、富山が３−０で快勝した。前半９分、DF濱野勇気が自身J初ゴールを得意のヘディングで決めて先制し、MF朝日大輔、上園和明が追加点を挙げた。第２クールは両者攻め合う好ファイトを展開して０−０で譲らなかった。
　そして迎える決着の第３クール。第38節終了時で富山10位と岐阜11位で接近している。加えて、ともに夏以降のチーム力アップが著しく、７、８月の戦績は富山６勝３分２敗、岐阜５勝４分３敗。上昇度はJ２の18チームの中でも１、２を争う。
ダービーとしての歴史の長さは他に譲るとして、最も活きのよいチームの同士の戦いといえるのではないか。記憶に残る熱戦を期待したい。

以上

Reported by 赤壁逸朗

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9月12、13日のJ2第39節は、北関東(水戸vs栃木）、神奈川(湘南vs横浜FC)、東海北陸（富山vs岐阜）、四国（愛媛vs徳島）、九州（熊本vs鳥栖）の5つの地域間ダービーが開催されます。5つのダービーが同日開催されることは珍しい！ということで、J’s GOALではこの5試合を『J2 PRIDE of 10！〜J2ダービーDay〜』名付け、アツく盛り上げます！

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東海北陸では、9月12日（土）に富山vs岐阜＠富山が開催されますが、前回はどんな戦いが繰り広げられたのか・・・ハイライト映像で前回の東海北陸ダービーを振り返りましょう！
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