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【J2:第38節 C大阪 vs 甲府】レポート:三度ドローで決着つかず。C大阪はホームで勝ちきれず、首位の座を明け渡す。(09.09.07)

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9月6日(日) 2009 J2リーグ戦 第38節
C大阪 1 - 1 甲府 (18:04/長居/15,966人)
得点者:32' 香川真司(C大阪)、39' マラニョン(甲府)
スカパー!再放送 Ch181 9/8(火)07:30〜(解説:長谷川治久、実況:谷口広明、リポーター:森田純史)
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 今節最大の注目カード、首位C大阪対4位甲府の上位直接対決。試合に臨むにあたり、C大阪はディフェンスラインをいつもの3バックから、今節では4バックに変更。1つ手前のアンカーの位置には、第22節鳥栖戦以来16試合ぶりの先発となる藤本康太が入り、甲府同様の4-3-3のシステムでこの一戦に臨んだ。対する甲府も、3トップの一角に入った美尾敦が第12節愛媛戦以来、左サイドバックに入った輪湖直樹が第22節富山戦以来、それぞれ先発メンバーに名を連ねた。

 この試合にかける気持ちを表すかのように、序盤から激しいボールの奪い合いを見せるC大阪と甲府。そのなかで、ホームのC大阪が徐々に甲府ゴール前へ攻め立てると、32分に試合が動く。C大阪MF藤本が自陣から甲府DFの裏のスペースを突くロングフィード。このボールに乾貴士が反応すると、ダニエルをかわして、後方から走り込んできた香川真司にラストパス。香川は、ペナルティーエリア内でDFをワンフェイクでかわして、得意の左45度から右足でシュート。これがきれいに甲府ゴール右隅に決まり、C大阪がエースの22得点目となる一撃で均衡を破った。

 しかし、アウェイでも勝点を取りに来た甲府がすぐに反撃。39分、司令塔MF藤田健の縦パスからゴールが生まれる。そのボールを受けたのは、こちらもエースFWマラニョン。ターンして相手を軽やかにかわすと、美尾とのワンツーで中央突破。ペナルティーエリアに入り込むと、落ち着いてボールをゴールに流し込み、あっという間の同点弾。試合を再び振り出しに戻した。その後、C大阪DF平島崇に決定機が訪れるもシュートは枠を外れ、1-1でハーフタイムを迎える。

 後半になると、さらに球際での激しさが増した両チームだが、先に手を打ったのは甲府。63分、中盤の底で存在感を示していた林健太郎に代えて、第24節徳島戦以来の出場となる秋本倫孝がピッチに入る。ただ、その6分後に決定機を得たのはC大阪。カイオのふわりとした左クロスに、香川がヘッド。このボールがゴールインして、C大阪勝ち越しかと思われた。しかし、その前に香川がファウルを取られてノーゴールとなる。

 続けて攻勢をかけるC大阪は70分にMF濱田武に代えてFW小松塁を投入し、富山戦途中からも見せた4-4-2に移行。甲府の逆襲をファウルで止めてイエローカードをもらい、何度かFKのピンチを招くも、これを凌ぐと、78分にはカウンターで、80分には連続攻撃でゴールに迫る。ただし、ここでもダニエルらの体を張ったディフェンス、GK荻晃太のスーパーセーブの前に、勝ち越し点を奪えない。

 終盤、甲府も池端陽介、松橋優を前線に送り込み、勝点3を奪いにいく姿勢を見せる。そのなかで、「最後のほうは、お互いに1点を取りたかったから、中盤がない感じ」(甲府DF杉山新)となり、両者のオープンな攻防が随所に展開される。そこで88分、89分とC大阪FW小松にビッグチャンスがやってくるも、ゴールにつなげられず。結局、このまま試合は1-1で終了。両エースの1ゴールずつに留まり、C大阪と甲府の今季は三度ドロー決着で幕を閉じた。

「悔しい。最後の決定力のところだけだった。負けなかったことより、勝てなかったことのほうが大きい」とは、最後のチャンスをモノにできなかった小松。この引き分けにより、C大阪は首位の座を仙台に明け渡す結果となってしまった。「結果がついてきてなくて、あまり納得していないし、満足はしていないが、負けなかったので、前向きに捉えたい」とは、この日中盤で終始奮闘し続けた藤本。イレブンは悔しさをにじませつつ、次節に気持ちを切り替えていた。

 一方、「勝点1を取れたことが、次につながると思っている」と述べたのは、甲府の安間貴義監督。「何とか、もう1点取れたらよかったが。この直接対決で勝つのと、勝点0とでは全然違う」と杉山。敵地で負けなかったことを、C大阪に互角に渡り合ったことを、甲府としては評価できる内容だった。

 中2日、および中3日でのタイトなスケジュールでの連戦を終えて、今度は1週間後に次節の試合が行われるJ2。勝点75で2位となったC大阪は、甲府戦終了後に警告を受けたFWカイオが次節出場停止。大切な選手の不在のなかで行われる岡山とのアウェイ戦が注目される。甲府としても、次は難敵の札幌戦。今後も、上位のC大阪と甲府は、トップ3入りをかけて、最後の最後まで、厳しい戦いが続きそうだ。

以上


2009.09.07 Reported by 前田敏勝
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