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【ヤマザキナビスコカップ F東京 vs 清水】F東京側レポート:F東京が5年ぶりの決勝へ。チームで勝ち取った国立への切符(09.09.07)

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9月6日(日) 2009 ヤマザキナビスコカップ
F東京 1 - 0 清水 (18:00/味スタ/22,181人)
得点者:16' 平山相太(F東京)
☆ナビスコカップFINALチケット情報
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 熱狂の舞台への思いは清水にも止められなかった。F東京が、5年ぶり2度目の決勝国立行きを決めた。ヤマザキナビスコカップ準決勝第2戦は、F東京がFW平山相太の先制点を守りきって1−0で勝利した。2戦合計3−2で清水を退け、F東京5年ぶり2度目のファイナル進出が決定した。

 怪物が宙を舞った。ファイナル進出を決めたゴールは16分。左サイドの羽生直剛からの鋭いクロスに合わせて平山が飛んだ。ピッチをけのびして伸び上がると、頭でたたき込んだ。
試合後、平山はいつものように「得点というカタチで結果を残せてよかった」と話した。このフレーズは平山も常用するFWの決まり文句だが、この日はいつにも増して大きな意味を持っていた。ゴールはストライカーの成せる業だった。シュートスペースを作り出した予備動作、ボールへの入射角も申し分なかった。それでも「今日は絶対に勝つという気持ちで臨んだ。守備が0に抑えてくれたのが大きかった」と、決まり文句のマクラにはチームとしての守備の奮闘を忘れなかった。自分はFWとしてエリアで仕事を果たしただけ、ピッチに立ったそれぞれが自分の役割を果たした勝利だということを強調したかったのだ。

「この日に向けてシミュレーションしてきたことを実践できた」と、誰もが口を揃えた。試合前に指揮官が、選手が話した。「序盤から決して穴を空けない」・「起点となるヨンセンに対する厳しく対応する。また、そこに簡単にボールを入れさせない。セカンドを拾う」・「マイボールを繋いで自分たちの時間を長くする。その中で、隙を突いてフィニッシュに持ち込む」・「終盤に迎える清水のパワープレーは5バックだろうが、なんだろうがリードを守りきる」…。その全ての言葉がピッチにはあった。
「色んなことを想定してきた。プランどおりと言えば、偉そうになる。でも、描いていた1つの終わり方どおりになった。それは本当に選手全員が、自分の役割を全うしてくれたから。このチームの全員が戦力だと、改めて感じさせてくれた試合だった」(城福浩監督)

 梶山陽平は試合途中に負傷してピッチ脇で治療を受けた。それでも再びゲームに戻って走り続けた。「今日はカジくん(梶山陽平)サマサマです。守備も、つなぎもめっちゃしてくれた。けがしてあれだけ走れるのは本当に凄い。尊敬します」と、相棒をねぎらう米本拓司もさらに走った。次々とボールホルダーにアプローチしてはボールを奪って清水の攻撃を止めた。さらには終盤ピッチに立った佐原秀樹は清水のパワープレーをことごとく弾き返した。ピッチに立った選手全員が、ボールを追い、体を投げ出して平山のゴールを守りきった。11人だけでは勝てなかった。「ナビスコカップは予選を通じて固定された11人だけでは勝ちきれない大会。そういった意味でもFC東京というチームが評価されると思う」(茂庭照幸)。途中出場の選手、もっと言えば、今日のゲームに向けて仮想清水となった控え選手も含めた、茂庭の言うチームでの勝利を飾った。

「選手にはよくやったと言ってあげたい。今日は今日の勝ちを喜ぶので精一杯。今だけは、安堵の気持ちと、喜びが混ざったこの思いに浸りたい。またオフ明けからトレーニングして、さらにレベルアップして秋が深まった頃には上位争いをしていたいし、その力がなければナビスコカップで優勝はできない」(城福監督)

 5年前の決勝もそうだったはずだ。1人退場者を出しても、それを全員でカバーした。そうやってチームでもぎとったクラブ初タイトルだった。あの日、あの場所に居合わせた選手、サポーターの思いをMF石川直宏が代弁する。「優勝した瞬間から、またあの舞台で戦いたいとずっと思ってきた」。もう一度、夕暮れの国立に優勝カップを掲げるために、F東京が5年ぶりに決勝国立の舞台に帰ってくる。

以上

2009.09.07 Reported by 馬場康平
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