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【J2:第38節 仙台 vs 岡山】レポート:2失点は喫したものの、内容で岡山をまさに圧倒。セットプレー、連動での崩し、ミスからの強烈ミドル、カウンター、さまざまな形のゴールに彩られ、仙台はついに首位に立つ。(09.09.07)

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9月6日(日) 2009 J2リーグ戦 第38節
仙台 4 - 2 岡山 (18:04/ユアスタ/12,519人)
得点者:19' エリゼウ(仙台)、24' 青木孝太(岡山)、34' マルセロソアレス(仙台)、43' 青木孝太(岡山)、54' 菅井直樹(仙台)、62' 中原貴之(仙台)
スカパー!再放送 Ch185 9/8(火)08:00〜(解説:鈴木武一、実況:守屋周、リポーター:村林いづみ)
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 ここ数節、仙台の選手、監督がよく口にしていた「手堅さ」や「粘り強さ」とは少々様子が異なるのは確かだが、勝ちは勝ち。そして、首位は首位。むしろ岡山を圧倒し続けた内容面での手応えが大きい。

 仙台が戦前に警戒していたとおり、確かに岡山の守備方針は徹底されていた。ボールを失ったらすぐに密集体形を作り、仙台を待ち構える。
 だが仙台はそれを軽やかにかわし、岡山ゴールへたやすく迫っていく。今節を前にしたトレーニングで行っていた「縦への意識付け」、それがボール保持者を次々と他の選手が追い越していく、連動性を持った攻めへと昇華していた。どんなに岡山が守備で人数をかけようとも、2つ3つのパス交換で仙台は攻めのスピードを容易に上げることができた。

 立ち上がりから、圧倒的な仙台ペースで試合は進み、岡山はファールでそれを止めるのが精一杯。そして19分、仙台は右サイドでFKを得ると、梁勇基が放ったボールの先、ゴール正面で完全にフリーとなったエリゼウが難なくヘディングシュートを決める。

 24分には岡山も、右サイドを上がってきた尾崎雄二のクロスを、中に入ってきた青木孝太がファーサイドへヘッドで上手く流し込み同点に追いつくが、それでも流れは変わらず、この日の仙台を象徴するような2点目が34分に。右サイドでの細かなパス回しから、前を向いて受けた梁が、ペナルティーエリア内でポストプレーの準備を整えた平瀬の足下へ打ち込む。すると平瀬は、パスにタイミングを合わせて右からゴール前に入ってきたマルセロソアレスへ絶妙の落とし。DFラインを完全に抜け出したソアレスがゴール左に冷静なシュートを決めた。梁から始まり「3人目の選手」であるソアレスが連動を始めていたことで生まれた素晴らしい一発だった。

 しかし岡山も粘る。というより仙台の守備が集中を欠いてしまった事で、ゲームはハーフタイムを前に再び振り出しへ。43分、右サイドでボールを持った青木孝太がペナルティーエリアに侵入。チェックに来た朴柱成を簡単にかわし、最後はGK林卓人の頭上に強烈な一発を撃ち込んだ。明らかに内容とは不釣り合いな2−2というスコアで前半が終わる。

 とはいえ、冷静に試合展開を考えれば、仙台が有利ということに変わりはない。これで次の1点が岡山にでも入ろうものならば雲行きも怪しくなったのだろうが、やはり仙台に、さらに岡山のミスから加点されたことで、ゲームはほぼ決した。54分、岡山の自陣ゴール前での不用意なパスを、前線に詰めていた菅井直樹が見逃さなかった。ゴール正面でパスカットを試みた菅井は、カットと同時にダイレクトの右足で狙う。低く強烈な弾道が、GK李彰剛の伸ばした手をかすめ、ゴール右隅へ突き刺さる。

 後半でもリードを得た仙台。前半のような注意散漫な守備は、ハーフタイムにしっかりと修正されていたため、岡山が前がかりで挑んできても動じるところはなく、むしろカウンターから次々チャンスを生み出していく。そして62分、長いパスを左サイドで受けたマルセロソアレスがドリブルでゴール前に迫り、シュート。DFに当たってコースが変わり、ファーに流れていったボールの先には、ピッチに入ったばかりの中原貴之がしっかりと詰めていた。中原にとって第3クールでの全戦ゴール、そして4試合連続得点が決まって、これで仙台は4−2と今日初の2点差リードへ。

 時間が経つにつれ、仙台は自陣を固める手堅い守備へ移行しゲームを締めに入ると、あとはほぼ波乱を作らせず、90分終了の笛を聞くこととなった。
 DFラインが(2失点はしたものの)高い位置をキープする素晴らしいコントロール、富田晋伍、千葉直樹のダブルボランチは二人揃ってMVPと思わせるほど攻守に効きを見せ、こうした後方に支えられら攻撃陣も見事な連動を見せた…とあっては、局面でミスを繰り返し、攻撃でも機能したのは青木のみ(その青木も後半はシュート0に終わっている)という状況の岡山が太刀打ちするのは難しかった。余談だが、岡山の左サイドバック野田紘史が88分に2枚目の警告で退場となった際、普段は相手選手の退場にどっと沸くユアスタのスタンドが、ほぼノーリアクションだった。少々厳しい言い方かもしれないが、このことが試合の内容、そして今節における双方の出来を、如実に表していたように思う。

 これで仙台は久方ぶりの首位に立つこととなった。そして首位奪還(と書くには期間が長すぎるが、まあ気にしない)を決めたこの試合はさまざまな記録づくめ。ホーム16戦負け無し、同時にホーム6連勝、ともにクラブ新記録であり、さらに菅井のゴールは、仙台のホーム戦J2通算300ゴールだったという。

 首位のクラブとして久しぶりに臨む一戦は、アウェイでの福岡戦。好調の千葉直樹が出場停止となったが、ここを乗り越えられれば、いよいよ「その先」が見えてくる…か。

以上
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