9月6日(日) 2009 ヤマザキナビスコカップ
横浜FM 1 - 1 川崎F (18:00/日産ス/16,467人)
得点者:68' 山瀬功治(横浜FM)、89' ジュニーニョ(川崎F)
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横浜F・マリノスは、またしても01年以来となる決勝進出の悲願を達成できなかった。05〜07年大会と同じく、今回も準決勝で姿を消すこととなってしまったのである。
試合後、松田直樹と田中裕介は、奇しくも同じ言葉を口にする。「途中までシナリオ通りだった」と。それは先制ゴールが生まれ、攻勢に出たことを指す。
68分、河合竜二がヘッドで前線へ送ったボールを金根煥が拾い、猛スピードで相手ペナルティーエリア内に侵入する。そこで川崎フロンターレ・井川祐輔が、たまらずファウルで止め、一発退場。PKを山瀬功治が確実に沈めた。残り時間は20分以上あり、しかも相手は1人少ない状況。地元サポーターの大声援もあり、押せ押せムードとなっていた。横浜FMにとって、2点目を狙うには絶好のシチュエーションだったのだ。
しかし、一つのアクシデントが流れを変えてしまった。そう、GK飯倉大樹の退場である。彼は、笛がなってもプレーを続けたジュニーニョに向かって突進し、押し倒してしまう。ただ、これは「相手選手の行為に対しての怒りというより、1分、1秒でも無駄にしたくないという気持ちが強かった」(飯倉)ために、起きたこと。勝利への思いが強すぎて、空回りしてしまったと言える。しかしながら、若気の至りだと思われても仕方ないだろう。
その後、交代枠を使い切っていた横浜FMは、途中出場していた水沼宏太が、急きょGKを務める事態に。水沼はGK未経験。89分、ジュニーニョに痛恨のアウェイゴールを決められてしまい、横浜FMは終焉を迎えた。
だが、飯倉を責められない部分もある。彼は前半に豪快な連続セーブをやってのけていたからだ。
35分、ゴール前で鄭大世との1対1の場面を作られ、至近距離からシュートを打たれたが、間一髪、足で弾く。さらにそのこぼれ球をジュニーニョが拾って狙ったが、これも果敢な飛び出しで阻止。まさにチームを救うスーパーセーだった。
逆に横浜FMの攻撃陣が、前半のうちに1点を奪えれば、状況は変わっていたかもしれない。だが、どちらかと言えば、拙攻が続いた。ストロングヘッダーの金根煥が最前線で張っていることもあり、縦へのロングボールが多くなり、攻撃が単調になる。また、川崎Fの中央の守備が強固なため、前線でボールがなかなか納まらない。そのため、点取り屋の渡邉千真はシュート0本に終わり、前半45分間のみでピッチを退くこととなる。
選手たちは、先制点奪取後の攻撃を悔やんでいた。
「(先制後の)勢いのまま行きながらも、どこかでもうちょっと、ひと工夫がほしかった」(山瀬)
「単純にボールを入れ過ぎた。ひと工夫してから前に出て行くプレーができたらよかった」(兵藤慎剛)
ひと工夫が足りない――。それは、ここ最近の横浜FMの悩みどころ。引いてブロックを作って守備を敷く相手に、苦しめられてきている。そのため今回のゲームを含め、6戦連続で2得点以上を奪えていない。
今週末からすぐリーグ戦が再開される。現在、横浜FMは13位。残留争いの渦に飲み込まれないためにも、その課題をいち早くクリアしてもらいたい。
以上
2009.09.07 Reported by 小林智明(インサイド)
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