9月6日(日)ヤマザキナビスコカップ 横浜FM vs 川崎F(18:00KICK OFF/日産ス)
★FINAL進出が決まる瞬間を見届けよう!第2戦チケット情報
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24本ものシュートを放たれながら無失点で準決勝第1戦を終えた杉山力裕は「もっと緊張するかと思いましたが、楽しんでやれました」とプロデビュー戦を振り返っていた。意図的に狙われていたミドルシュートにもほぼ満点の対応を見せており、試合後には森勇介に「9.0だな」と手荒く祝福されたという。ただし、初先発での無失点勝利にも浮かれる様子は皆無で「そう森さんに言われたあとに、枠外のシュートに反応してCKにした場面があったから、7.5だなと言われました」と苦笑い。「そういうところをなくしていきたい」と反省していた。
ホームに帰った横浜FMにしてみれば、逆転での決勝進出を実現するためには川崎Fの守備陣の連携にほころびを見出すしかないだろう。もし杉山が2戦連続で先発するとしても、周囲との連携をいきなり高いレベルで実現できるとは限らない。また菊地光将を負傷で失っているという事実も川崎Fにしてみれば重い現実だろう。
横浜FMにしてみれば、試合を振り出しに戻すために、まずは最低限2ゴールが必要になる。そして川崎Fの守備陣に不確定要素がある以上、彼らが攻撃的に前へ出てくるのは確実だと考えるべき。そうした点について杉山は「F・マリノスも攻撃に出てくるかと思いますし、そのイメージはできています。あとはミドルシュートも打たれると思いますが、落ち着いてプレーできればと思います」と気を引締めていた。
準決勝第1戦に引き続き先発が有力視される杉山がこの試合にも出場するとなれば、プロ2試合目。あまりに少ない実戦経験の中でタイトルに向けた大一番での起用に応えられるかどうか。あらゆるプレッシャーにさらされる中、杉山が平常心でプレーできるかどうかがポイントとなる。だからこそ、川崎Fにとっては、できるだけ長い時間を守りきるのではなく、できるだけ早い時間に1点を取る姿勢が重要になる。
準決勝の規定では2試合の勝利数が同一の場合、1)得失点差、2)アウェイゴール数、3)延長戦、4)PK方式の順番で勝者を決める事となっている。この準決勝第2戦が延長戦にもつれ込むのは横浜FMが2-0で勝利した場合。それ以外の結果になった場合、90分で決着がつく事となる。
もし仮に川崎Fが敵地で1点でも奪えば、横浜FMの勝ち上がりには4ゴールが必要となる。杉山へのプレッシャーを少しでも軽減するには、横浜FMの気持ちを折るのが一番。そのためにも、攻撃陣としてはできるだけ早い時間に1点を奪いたいところである。
第1戦を2-0で勝利した事で川崎Fの優位性は揺るがない。ただし、それはこのアウェイでの第2戦で1点を奪って初めて発揮されるものでもある。仮にホームの横浜FMが先制すれば、その瞬間からスタジアムの空気は一変するはず。鹿島との準々決勝で、川崎Fが土壇場のジュニーニョのゴールで追いついた後の試合展開やスタジアムの雰囲気を思い出せば、それはイメージしやすいのではないだろうか。
関塚隆監督は有利な状況をあえてリセットし「こうなったら90分の勝点3を目指せばいい。1試合目の事を考えず、勝点3という考え方をすればいい。そういう整理の仕方をするつもりです」と口にしていた。2連勝すれば文句なく決勝進出が決まる。関塚監督はそうした方向で選手たちをモチベートするようだ。また選手たちは、たとえば村上和弘が「貯金があると思ったらダメです」と気を引締める一方、寺田周平も「今一番危ないのは油断だと思います」と自らに言い聞かすように口にしていた。
準決勝第1戦を勝利した川崎Fが有利なのは間違いない。ただ、まだ決勝進出を決めたわけではないという方向でチームはまとまっており、油断も見当たらない。悲願の初タイトルに向け、まずはこの準決勝第2戦をしっかり戦いたい。できれば先制点を。そして勝利で決勝に向かいたいところだ。
以上
2009.09.05 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
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