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【J2:第38節 鳥栖 vs 福岡】福岡側プレビュー:様々な思いを背負って迎える九州ダービー。特別な戦いに必要なのは勝点3以外にない。(09.09.05)

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9月6日(日)J2 第38節 鳥栖 vs 福岡(19:00KICK OFF/ベアスタ
スカパー!生中継 Ch182 18:50〜(解説:乾眞寛、実況:南鉄平、リポーター:ヨンヘ)
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☆鳥栖側プレビューはこちら

Jリーグの舞台での九州ダービーは2002年4月24日、ベストアメニティスタジアム(当時は鳥栖スタジアム)で始まった。あれから数えて8年目。勝利の喜び、敗戦の悔しさ、様々な思いを重ねながら紡いできた歴史は、両者の戦いを九州ダービーの名にふさわしい舞台に育て上げてきた。
通算対戦成績では、13勝6分6敗と福岡が大きくリードするが、2005年以降は福岡の5勝4分4敗。2007年に3勝1敗で鳥栖が九州ダービー史上初めての勝ち越しを決めれば、昨シーズンは福岡が2勝1分と雪辱。そして今シーズンは鳥栖が1勝1分とリードするなど、両者の戦いは完全に拮抗している。さらに、かつて福岡でプレーしたハーフナー・マイクとホベルトが鳥栖の一員としてプレーするという新たな因縁も加わった。
互いの順位や勢いとは関係なく、勝利に対する思いが強いチームが制する九州ダービー。そして、明日9月6日、その26回目の戦いが始まる。

その戦いを、福岡はいつも以上に特別な思いで迎える。第36節の湘南戦のアクシデントで大怪我を負った田中誠のために。2度に渡る手術を経てチームを離れて懸命のリハビリトレーニングを積む久永辰徳のために。出場停止処分の久藤清一のチームを思う気持ちに応えるために。失いかけた自信とプライドを取り戻すために。どこまでも必死にチームを支えるサポーターのために。もちろん、チームの意地と誇りのために。様々な思いを背負って戦う試合は、単なるダービーにとどまらない。「選手1人1人がいろんな思いを持って戦う試合。その気持ちをピッチの上で表現したい」とは釘崎康臣。「サポーターも、選手も、最も意識する戦い。勝ちしかいらない。絶対に勝点3を取る」と城後寿も力強く話す。

勝負を分けるポイントは両サイドの攻防。サイドに起点を作って攻め上がる鳥栖に対して、いかに駆け引きして主導権を奪うかが福岡にとっての鍵だ。「対峙する柳沢将之はアーリークロスを入れてくるタイプ。岡山戦では、そのパターンから失点しているので、その対応はしっかりとしなければいけない。中央には長身のハーフナーマイクが待っている。まずはクロスを上げさせないこと。上げられる前に芽を摘むことを意識してやりたい」と釘崎が話す通り、勝利のためには鳥栖にサイドでの自由を与えるわけにはいかない。ここのところ、両サイドバックが低い位置にとどまる傾向がある福岡だが、上がって来る相手の背後へ出ていくことで相手の上がりを抑えたいところだ。

そして、攻撃面で期待したいのは黒部光昭と城後の2人だ。
コンディション不良のために4試合ベンチから外れた城後だが、第36節の湘南戦の途中出場で復帰を果たすと、持ち味である攻撃力を余すことなく発揮。前節の岡山戦でも、積極的にゴール前へ駆け上がって1得点。それ以外にも何度もチャンスを作った。
「試合に出ていないときに改めて自分を見直して、やはり攻撃的なプレーが自分にとって一番大事だし、そういったプレーを多く出すことでチームに貢献できると考えていた。それに鳥栖戦に頭から出させてもらうためには結果が必要だと意識していたが、その意識をプレーで表現できた」(城後)。
その思いは、九州ダービーの舞台でも必ずプレーに反映されるはずだ。

その城後を活かすのが前線でボールを貯める黒部の存在。前半戦は十分な出場機会が与えられなかったが、コツコツと準備を重ね、逆境をはねのけてチームの攻撃の柱と期待されるところまで這い上がってきた。
「鳥栖はホームのパワーをもらって戦ってくる。それに負けないようにやらなければいけない。あまりチャンスのなかった時期を経て、先発のチャンスをもらえるようになってきたことに対し、監督にも感謝したいし、自分自身が諦めずにやってきた結果だとも思う。チームのために、サッカー選手としての自分のために力を出したい」(黒部)
黒部にとっての目の前の1試合は、自分が積み重ねてきたものを表現する場所。九州ダービーという最も大切な試合で、それを余すことなく見せてくれるはずだ。

一方、圧倒的な存在感を示す久藤清一の代わりが出来る選手はいるはずもなく、その出場停止の影響は正直に言って大きい。しかし、それが結果に影響してしまうのであれば、福岡はそれだけのチームだったということ。チームの力とは、監督、スタッフをはじめとし、ピッチに立つ11人、ベンチに控える5人、ベンチに入れなかった選手、そしてチームに関わる全ての人たちの力の和。代わりの選手はいなくても、全員でカバーするのがチームだ。ゴール裏で声援を送るサポーターとともに、明日はそれを証明してほしい。

恐れることは何もない。サポーターの声援を背に受けて、仲間を信じて戦うだけだ。その先に必ず勝利が待っている。


以上


2009.09.05 Reported by 中倉一志
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