9月6日(日)J2 第38節 草津 vs 熊本(16:00KICK OFF/松本)
スカパー!生中継 Ch182 15:50〜(解説:佐藤正美、実況:梨子田友和、リポーター:円戸由香)
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今季、新監督の下で攻撃的サッカーを掲げて船出を切った草津と熊本だが、シーズン終盤を迎えて結果が残せずに苦しんでいる。最近10試合の戦績をみると草津は、勢いをつかみ切れずに2勝3分5敗。一方の熊本は4連敗を止めたかと思えば5連敗と黒星の連鎖を止められずに1勝9敗となっている。ともに長期的なビジョンを持って今シーズンに挑んでいるが、勝負の世界だけに結果が出なければ追い詰められていく。長野県松本市のアルウィンで行われる今節は、両チームが第3クール初勝利を求めて火花を散らす。
草津は前節徳島戦で前半に1点を先制しながら終盤に追いつかれてドローで終えた。序盤は持ち味のパスワークからチャンスを作るシーンもあったが高田保則が「後半は前線でボールが収まらずにやろうとしているサッカーができなかった」と話したように、草津のサッカーができない時間帯が多かったのは確かだ。ゲーム内容からすれば勝点1は妥当な結果だろう。
最近の草津のゲームをみているとDFライン、特に両センターバックが極端に疲弊していることが見受けられる。今季の草津は両サイドバックを高い位置に配置しているためセンターバックへの負担が大きくなるのはチームコンセプト上、止むを得ない。徳島戦でも見られたのだが、前半から互いのゴール前をボールが行き交い、チーム全体で相当量の体力が消費されている。状況に応じて速攻と遅攻を使い分けるペース配分やゲームコントロールが求められる。今節は、松下裕樹の出場停止が解けるため中盤に変化が出ることは間違いないだろう。
草津は前々札幌戦から守護神本田征治が復帰、初戦は5失点を喫したが徳島戦では実戦感覚を取り戻してきた。本田が留守だった間、北一真と常澤聡がゴールを守り、それぞれが成長したプレーをみせた。シュートストップにおいては本田との差は急激に縮まった。しかし、ゲームを読む力、コーチング能力においては経験豊富な本田が群を抜く。「4カ月ぶりにチームに戻ってきたが開幕当初の勢いが消えていた。しんどい試合が続いているがチームの勝利のために持てる力を注ぎたい」(本田)。復帰直後の守護神を前々節で即出場させたのも信頼の表れ。草津は、本田と心中する覚悟でリーグ終盤へと挑む。
対する熊本は、クラブワースト記録となる5連敗中で追い詰められている。08年J2参入の「同期対決」となった前節岐阜戦では守備が崩壊し5失点で屈辱的な大敗となった。最近10試合の総得点13に対して総失点28、9敗中7試合で3失点以上を献上して敗れている。切り替えが遅れ数的不利を引き起こすシーンも目立つだけに守備面での再構築が求められている。今ゲームのポイントとなりそうなのは、ゲームの「劇薬」として投入される木島良輔だ。草津は前回対戦でも木島に得点を許したが、途中出場選手に得点を許す傾向がある。熊本は、木島の投入のタイミングがカギとなる。
熊本・北野誠監督は前節後の会見で「毎回同じことをしてしまっている。全員がもっと危機感を持ってやっていかないといけない」と話し、「危機感」という言葉を口にした。それは草津も同じ状況だ。草津の櫻田和樹も「中3日のゲームとなるが、もうコンデションとか言ってる場合じゃない。チームとしても個人としても結果を残さなければいけない時期だ」と危機を感じている。今季、結果が残せなければ来季は見えてこないし、来季も同じようにチャンスを与えられるとは限らない。第3クールは、来季の「チケット」を手にできるかの岐路となる。今ゲームは、双方に生まれつつある「危機感」をパワーに変えたチームが勝利を得ることだろう。
以上
2009.09.05 Reported by 伊藤寿学
J’s GOALニュース
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