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【J2:第38節 横浜FC vs 水戸】プレビュー:出場停止、怪我、そして昇格争いのプレッシャー。難しい状況が積み重なる状況の中で勝ち切るたくましさを見せるのは、横浜FCか水戸か(09.09.05)

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9月6日(日)J2 第38節 横浜FC vs 水戸(18:00KICK OFF/ニッパ球
スカパー!生中継 Ch185 17:50〜(解説:川勝良一、実況:野村明弘、リポーター:湯本久美)
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今年のJ2のシーズンの残りゲームも少なくなると、様々な難しい状況がゲームに影を落としてくるようになる。51試合という過酷なリーグの中で、選手が出場停止となる試合が増え、疲労が蓄積し満身創痍となった選手が欠場を余儀なくされる。そして、激しい昇格争いの中に我が身を置くチームにとっては、勝点を失わないようにしながら勝点3を確実に取っていくというプレッシャーがのしかかる。第2クール後半からチームの立て直しに成功し結果を出し始めた横浜FCと、こちらも絶好調でJ1昇格圏内が見えてきた水戸の試合は、お互いの力をぶつけ合う試合になることは確かだが、前述の困難をうまく克服することも求められる試合となる。

 横浜FCは、チームを中心となって支えてきたDF早川知伸とFW難波宏明がこの試合で出場停止となる。特に安孝錬との連係が向上し、攻撃力の向上に貢献していただけに、難波の欠場は痛い部分だ。さらに、シーズン途中でいきなりJ2の過酷な日程に組み込まれた安も疲労が蓄積している状況で、ゲームの中でも選手のやりくりも頭に入れないといけないだろう。

 横浜FCは、第2クールで延期となった栃木戦が9/10(@栃木グ)に入るために、5連戦の真っ最中。その5連戦の前に、樋口靖洋監督は「今までチャンスの少ない選手にもチャンスが回ってくる。その出場のチャンスを生かしてほしい」と語っていたが、チームとしての総力戦をいかに戦うかという底力の部分が問われる段階に入っている。樋口監督は、この事態を想定して8月に控え中心の練習試合を敢えて連戦になる形で5試合行い、J2の厳しい連戦でも控えのメンバーが違和感なく試合に入る準備を整えてきた。「試合をやり込んできている中で、(控えメンバーの)理解度は高まってきているなという手応えは感じている。練習試合で見せていたものを出してほしい」と、期待を寄せる。2人が出場停止となるため、少なくとも2人は新たなメンバーがベンチに入ることになる。チームに新たなプラスαを加えられるかがポイントとなる。

 一方の水戸は、前節に引き続き大和田真史が出場停止となる。しかし、それ以上に昇格争いに加わっていることによるモチベーションとプレッシャーへの付き合い方が課題となる。前節の札幌戦も、ダブルボランチを中心に見事なプレッシングを披露し、今持てる勢いを見せつけた。一方で、失点に対する慎重さもあり、守備ブロックと2トップの間の連係はやや少なくなった。吉原宏太を途中投入することで、連係と勢いを出して引き分けに持ち込んだが、第2クールまでよりも、より勝負に徹した戦いになっているもの事実。それでも荒田智之、高崎寛之の2トップは非常に強力であり、この2人をいかに生かすかがポイントとなる。札幌戦と同様にリスクを減らしつつ2トップの個の力と勝負どころでの吉原の起用に掛けるのか、以前のチーム全体での積極的な戦いに戻すのか。この試合に臨むスタンスは興味深いポイントだ。
 
 試合は、水戸の2トップに関わる攻防が流れに大きな影響を与えるだろう。樋口監督は「最近の横浜FCは、相手のストロングポイントを抑えて、いい奪い方ができているからこそペースを握れている。ただ、2トップをマンマークをするわけではない。今までと同じやり方でコンパクトにしてセカンドボールを拾い、荒田のスピードを抑える守備をする」と、これまでの良さを水戸相手にもぶつけるつもりだ。特に、セカンドボールの攻防がポイントであり、両チームのダブルボランチの攻防は楽しみだ。さらに、樋口監督は「リスクマネジメント」という言葉を口にした。「水戸はクリアボールでもパスにできるぐらい、前の選手に走力がある。一瞬の隙も見せていはいけない」と、きめ細かな戦いも求められる。そしてゴール。前節の鳥栖戦も、昇格を見据え勝負に徹する鳥栖に対して互角に戦い、同点に追いつきながら勝ち越すことはできなかった。「得点力が勝点に直結している。ラスト1/3の精度向上と、よりボックスの中に入っていく動きを見せたい」(樋口監督)と、ゴールを陥れる動きを多く見せることが求められる。

 セカンドボールとリスクマネジメントが戦術面のキーポイントとなるゲームにおいて、横浜FCは代わりに入った選手が変わらないレベルで戦術を遂行できるか、水戸が勝負に徹しながら2トップのプレーを生かせるか。攻防のポイントがはっきりしているだけに、密度の濃い試合となることは間違いない。ニッパツ三ツ沢球技場のホームゲームは試合を追う毎に雰囲気が良くなっている。コンパクトながら臨場感は最高なスタジアムに是非足を運んで、ともに試合を盛り上げてほしい。

以上

2009.09.05 Reported by 松尾真一郎
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