今日の試合速報

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第37節 富山 vs C大阪】レポート:富山、首位と対等に渡り合うも香川の一発に沈む。C大阪はクルピ監督の采配当たり次節の甲府戦へ弾み(09.09.03)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
9月2日(水) 2009 J2リーグ戦 第37節
富山 0 - 1 C大阪 (19:04/富山/4,145人)
得点者:61' 香川真司(C大阪)
スカパー!再放送 Ch183 9/3(木)15:00〜(解説:安井孝志、実況:牧内直哉、リポーター:豊田麻衣)
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
 C大阪が首位らしい勝負強さをみせた。レヴィー・クルピ監督が前半から選手交代を行って勝利への執念を示し、MF香川真司が得点ランキング単独トップに立つ今季21点目を挙げて1−0で押し切った。一方の富山は果敢に挑んで互角の戦いを演じた。深まった自信は、今後の戦い次第で勝点3以上の価値を示すだろう。

 クルピ監督が動いたのは前半35分。今節を含め33試合で先発している守備の柱、DFチアゴを下げた。FW小松塁を投入し、フォーメーションを3-6-1から4-4-2に変更した。「うちは富山に比べてまったくハードワークできておらず、持っているものを出せていなかった」ことが理由だという。

 富山は、C大阪で監督歴のある楚輪博監督、副島博志ヘッドコーチのもとで入念に準備して相手3バックの両サイドを突いていた。9分には、右サイドでロングボールを競ったMF朝日大輔がチアゴをかわし、ゴール正面のFW姜鉉守に送って絶好機を作った。ペナルティーエリア際からのシュートは枠を捉え切れなかったが、同20分ごろからは中盤でリズムよくボールを回して主導権を握った。両サイドバックも積極的にスペースに進入し、同27分には右サイドのDF足助翔の低い弾道のクロスをFW桜井正人がまたぐようにスルーし、左から上がっていたDF舩津徹也のシュートでゴールを脅かした。

 C大阪の当初のプランを捨てDFを増やす、思い切った決断は当たった。MF船山祐二は「サッカーは面白いもので、やっぱりディフェンスから入るとリズムがよくなる。4-4-2にしてからリズムがよくなった」と振り返る。それから守りの不安定さは目立たなくなり、後半はスピードを上げて攻撃の圧力を増していった。
ポゼッションが高まり、香川、FW乾貴士らが何度もゴールそばまで切り込んだ。決勝点は同16分、香川と乾のワンツーから生まれた。乾が右足をかくようにしてボールを背後に送り、スピードに乗った香川が放ったグラウンダーのミドルシュートがゴール前の混戦を抜けてゴール左隅に決まった。
クルピ監督は同33分に2度目のフォーメーション変更を指示し、ボランチを3人に増やして富山の反撃をしのぎ切った。「本当に大切な次の甲府戦(9/6@長居)に向けて勢いがついた」と指揮官は穏やかな表情で記者会見を終えた。

 富山の楚輪監督は「過去の1勝1分という戦績は抜きにして、J1に一番近いチームに自分たちの力がどこまで通用するのか試そうと選手に伝えていた。対等に戦えた」。朝日は「個人の力では差を感じたが、チームとしてはすごい差があるとは思わなかった」。『善戦』と評価するのはもう失礼なほどにチーム力は高まっている。ゲームキャプテンのMF長山一也は「こういう戦いを続けていきたい」と手ごたえを語った。残り14試合、うちホームゲーム7試合。1年目の集大成に向けた戦いは、昇格争いと同じぐらいにサポーターを熱くさせるものになりそうだ。

以上

2009.09.03 Reported by 赤壁逸朗
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

テレビ放送

一覧へ

天皇杯 決勝
2024年11月23日(土)14:00 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/11/18(月) 00:00 ハイライト:宮崎vsYS横浜【明治安田J3 第37節】