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【J1:第23節 鹿島 vs F東京】レポート:鹿島が久しぶりの3得点での快勝で明るい兆しが見えた一方、F東京は苦境から抜け出せない連敗。(09.08.24)

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8月23日(日) 2009 J1リーグ戦 第23節
鹿島 3 - 1 F東京 (18:34/カシマ/24,593人)
得点者:4' ダニーロ(鹿島)、21' マルキーニョス(鹿島)、77' 大迫勇也(鹿島)、85' カボレ(F東京)
スカパー!再放送 Ch185 8/24(月)18:00〜(解説:前田秀樹、実況:西岡明彦、リポーター:高城光代)
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鹿島アントラーズが、今季リーグ戦では2度目の3得点。ひさびさの快勝で、数試合の間に積もり積もったモヤモヤを吹き飛ばした。

まず、前回のホームゲームで頭を剃り上げて登場しスタンドを沸かせたダニーロが、約1年ぶりの得点でチームを勢いづける。4分、新井場徹が野沢拓也とのパス交換で左サイドを突破、マイナスのパスを受け取ったダニーロが倒れ込みながらゴールに流し込み、いきなりの先制点をあげた。
「本当にひさびさで嬉しい」
シュートを決めたダニーロは笑顔を浮かべてそう語った。実はこの日、試合にはダニーロの妻子が見に来ていた。試合前には、背番号11のレプリカユニホームを着たかわいい2人の息子たちと入場したダニーロ。彼らの存在が大きな力になったかと問うと「それは間違いない」と力強く答えていた。

前節は開始30秒あまりで失点し、ゲームプランが崩れてしまった鹿島だったが、この日は違った。先制点が早い時間帯で生まれたこともあるが、それ以上に狙いとしていた作戦がはまったのである。
まず、サイドチェンジ。これまでの試合、サイドバックからのパスは多かったものの、それは全て縦方向だった。その結果、相手のバックラインを下げることには成功したが、同時に自らの陣形も間延びさせてしまっていた。そのため、中盤がセカンドボールを拾いに行けない。結局は、ポゼッションを失うばかりとなっていた。
そこで、縦方向ではなく、逆サイドへのサイドチェンジを多くすることを心がける。これがFC東京の守備に対してはとても効果的だった。
「立ち上がりはサイドチェンジを多くして、(相手は)それに対応できていない部分があって、良い形で試合に入れた」(青木剛)
特に、ダニーロが入った左サイドはタメができるため、新井場が駆けあがる時間ができる。
「ミーティングではイバさんとダニーとのところで良い形ができていたので、そこから攻めることにしていた」(内田篤人)
先制点は、その左サイドから生まれた狙い通りの得点だった。

さらに、鹿島はもう1つの作戦をもって試合に臨んでいた。普段より、守備に入る位置を下げたのである。夏の暑さもあり、すべてのタイミングで前から激しくチェイスをかけることは体力的に厳しい。チーム全体のコンディションが整っていれば、それも可能なのかも知れないが、プレスは誰か1人が連動できなければ穴ができてしまう。特にF東京の攻撃を司るのは梶山陽平。プレスを積極的にかけた結果、彼がフリーになってしまっては元も子もない。そのやり方を興梠慎三は「俺とマルキが下がって梶山を見る感じになった」と説明。梶山を後ろから追いかけるのではなく、自陣に戻ってからプレッシャーをかけることでF東京から攻撃の可能性を奪っていった。

とはいえ、F東京のサッカーはあまりに元気がなかった。石川直宏がいないせいか攻撃に躍動感はなく、ボールを追い越して攻撃に参加する選手はほとんどいない。その結果、パスは選手の足下ばかりに終始。鹿島とすれば、守りを固めていれば足下を狙ったパスが来るので、パスカットは容易だった。
ただし、パスカットした回数から考えれば鹿島にもミスは多かった。マルキーニョスの追加点は早い段階で生まれたものの、その後は自陣ゴール前に押し込まれたままになってしまった。ボールを奪っても、攻撃に移る段階のパスで簡単に失うことが多く、カウンターを繰り出せるようになったのは後半なかばを過ぎてから。大迫勇也の3点目が入ったのも、77分と時間がかかってしまった。

ボールを保持していたF東京も、カボレが一矢報いたのは85分。すでに3点を奪われたあとでは、ゲームを動かすことは難しかった。特にカボレは、それまで何度もチャンスを迎えていただけに、どれか1つでもゴールになっていればという思いが拭いきれない。ただ、この日はサイドの守備が不安定だった。10分を過ぎる前に新井場からのサイドチェンジを3本も許してしまった。野沢のサイドチェンジも含めると12分ころまでに6本以上の大きな展開を許している。鹿島が積極的に狙っていった経緯もあるが、ここまで簡単にやられていては試合のペースを握るのは難しい。攻撃を意識しても得点は奪えず、守備のバランスも崩れてしまうという悪循環を感じさせる敗戦だった。

試合後、鹿島の選手たちの表情にはひさびさに明るさが戻っていた。オズワルド オリヴェイラ監督は若手選手をベンチ入りさせるなど、さまざまなカンフル剤を試してきた。今回も、いつもならチーム寮に前泊するだけのところを、2連泊することでチームの結束力を高めて試合に臨んだ。ようやく鹿島らしさが戻ってきただけに一息ついたことだろう。ただ、これだけでは3連覇までまだ遠い。「連勝しないといけない」と言った内田の表情は引き締まっていた。

以上

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2009.08.24 Reported by 田中滋
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