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【スルガ銀行チャンピオンシップ 2009 OITA】レポート:国際タイトルは逃したが収穫の多い試合となった大分。ポポヴィッチサッカーに自信深める。(09.08.06)

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8月5日(水) スルガ銀行チャンピオンシップ 2009 OITA
大分 1 - 2 インテルナシオナル (19:00/九石ド/16,505人)
得点者:50' アレッサンドロ(インテルナシオナル)、59' アンドレジーニョ(インテルナシオナル)、60' 東慶悟(大分)
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 南米王者が底力を見せつけた――。
 日本の裏側から40時間近くかけてやって来たSCインテルナシオナル(ブラジル)は、長旅の疲れからか試合序盤は、ホーム大分の積極的な攻撃を受け守勢を強いられる。ただ、クラブ創立100年の歴史を持つ名門クラブの底力は確かだった。身体がほぐれた15分あたりから運動量が多くなり、左SBのクレベルが攻撃の起点となり主導権を握る。前半は得点こそなかったがパスの速さ、クロス、シュートの精度は高く、すべてのプレーで大分を陵駕する。後半は「きっちり点を決めよう」と明確な目標を持ってピッチに送り出された選手は、5分にアンドレジーニョのパスを受けたアレサンドロが確実に決め、同14分には中央からアンドレジーニョが30mの“ワールドクラス”の豪快ミドルシュートを決めた。「我々の方がフィニッシュの部分で長けていた」とチテ監督が話したように、シュート数では大分の15本に対し8本と少なかったが、決定機を逃さなかった。

 一方、大分は前節の名古屋戦で決勝ゴールを決めた1年目の東慶悟をはじめ、2年目の小手川宏基、井上裕大といった若い選手を起用。「何人かの若手は初めて先発を経験したが、その選手たちが南米チャンピオンを相手に堂々とプレーをしてくれた。これからどんどん伸びていくと思う」とポポヴィッチ監督の言葉通り、南米の強豪チームを相手に臆することなく伸び伸びとプレーした。東に至っては後半15分、藤田義明、金崎夢生とダイレクトでつないだパスに抜け出し、2試合連続のゴールを決めた。「得点はイメージ通り。ペナルティエリア内でドリブルを仕掛け、切り替えしてシュートするイメージがあった。いいパスがきて、相手が寄せてこなかったのでいけると思った」と、大分で唯一のゴールを決めた19歳のルーキーは落ち着いていた。

 東のゴールで勢いづいた大分は怒とうの攻撃をみせる。17分には家長昭博のサイドチェンジから高橋大輔がドリブルでシュートに持ち込めば、19分には家長のクロスに森重真人が頭で合わせるなど、幾度となく決定的チャンスをつくった。いずれもGKのファインセーブやバーに当たるなど不運もあり、同点に追いつくことはできなかったが、「自分たちのサッカーが通じることも分かったし、点を取れたのは自信になった」(小手川)ようだ。

 後半はSCインテルナシオナルの運動量が落ちたとはいえ、「我々の方がチャンスを多くつくり、美しいプレーができたと思う。ピッチの状態が難しかったが、自分たちのサッカーをしようとチャレンジした。タッチ数が少なくボールを運び、アクションを起こした。スペクタルな試合ができた」と、ポポヴィッチ監督が満足した表情で話したように、収穫の多い試合であった。「どんな相手だろうと我々にとって大事なのは自分たちのサッカーをする」ポポヴィッチイズムは徐々に浸透している。「大分はいいチームだった。(リーグ戦で)現在置かれている順位はこのチームのクオリティをみても、もっと上にいていい」。リップサービスを含んでいるとはいえ敵将の言葉は、大分の自信へとつながるはずだ。

以上

2009.08.06 Reported by 柚野真也
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