8月5日（水）J2 第32節 愛媛 vs 熊本（19:30KICK OFF/高知陸）
スカパー！生中継 Ch186 19:20〜（解説：大西貴、実況：堀本直克、リポーター：重橋秀香）
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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
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愛媛にとっては厳しい結果が待ち受けていた前節の四国ダービー。数字としても6失点、さらに9戦未勝利というクラブワースト記録を更新してしまう最悪の結果となってしまった。試合後、ピッチサイドを通ってバスへと向かう選手たちも落胆の色を隠しきれなかったが、ダービーの爪痕はさらに今節の熊本戦にも残ってしまった。

まず、一番苦しい状況に追い込まれたのは守備陣。金守智哉と松下幸平の退場によって、故障者が多い最終ラインはさらに選手がいなくなってしまった。DF登録の選手のうち、特別指定選手の中野圭は高知大学の一員として総理大臣杯を戦っているため、熊本戦に出場できる見込みがあるのは吉川健太と柴小屋雄一の2人だけとなった。徳島戦ではDFの控えがいなかったために、退場者が出たあとは3バックの状態もあったが、選手が替わる中でシステムまで変更してしまうのはリスクも大きい。この苦しいチームの台所事情のため、赤井秀一はこのところ両サイドバックを務めることも多くなったが、4バックならばもう1人は青野大介となるか。ただ、そうなったときに今度は中盤が手薄になってくることは否めない。それでも、望月一仁監督の選択肢は限られている―。

一方で、今節対戦する熊本もFWに怪我人が続き、苦しい状況であることは確かだ。前節の仙台戦は藤田俊哉が1トップ気味になって臨んだが、ミスから同点に追いつかれて勝点を奪うことはできなかった。藤田を軸に西弘則や吉井孝輔らが前線に飛び出し、試合の主導権を握る場面もあったが、90分間の中で隙を作ってしまい失点が続いていることは愛媛とも状況が似ている。その結果として熊本は現在4連敗中で、連敗中は4試合で13失点と極端に失点が増加している。攻撃ではポゼッションから得点までつなげている(同じく4試合で7得点)だけに、仙台戦でも失点したセットプレーをはじめ守備の修正を加えて連敗を止めたい。

第2クールも残り3試合、どちらのチームも悪い状況を断ち切りたい思いは強いはずだ。ただ、結果が出てはいないが時間帯によっては両チームとも自分たちのサッカーを展開して可能性も感じさせている。しかし、どちらも連戦の上、移動も伴う厳しい環境に置かれる。特に愛媛は前節の四国ダービーから4試合、ニンジニアスタジアムを離れて『ロードゲーム』に出ることになる。熊本戦は愛媛としては初となる高知県での開催だが、第2クール最後のホームゲーム。平日ナイトゲームではあるが愛媛からバス5台をはじめ、多くのサポーターが高知へと駆けつける予定だ。チームは困難な状況に立ち向かわなければならない状態が続くが、ダービーで大敗しても力強く後押しを続けてれくれるサポーターのためにも勝利をプレゼントしたい一戦だ。

以上

2009.08.04 Reported by 近藤義博