今日の試合速報

国立決勝、60クラブの頂点が決まる 3年ぶりの王座奪還か、アルビが頂点で輝くか levaincup2024FINAL 11.2(土)13:05KO 国立競技場 フジテレビ系列で全国生中継 名古屋vs新潟 先行抽選販売申し込み受付中!
国立決勝、60クラブの頂点が決まる 3年ぶりの王座奪還か、アルビが頂点で輝くか levaincup2024FINAL 11.2(土)13:05KO 国立競技場 フジテレビ系列で全国生中継 名古屋vs新潟 先行抽選販売申し込み受付中!

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第20節 磐田 vs 千葉】レポート:岡田隆の父に捧げるシュートで先制した磐田が、新生・千葉の猛攻に粘り強く耐えて3試合ぶりの勝点3。(09.08.02)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
8月1日(土) 2009 J1リーグ戦 第20節
磐田 3 - 2 千葉 (19:03/ヤマハ/11,297人)
得点者:11' 岡田隆(磐田)、12' 村井慎二(磐田)、37' 前田遼一(磐田)、57' 巻誠一郎(千葉)、59' 谷澤達也(千葉)
スカパー!再放送 Ch183 8/2(日)14:00〜(解説:桑原隆、実況:大石岳志、プレーヤー解説:名波浩、リポーター:荒木麻里子)
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
千葉の江尻篤彦新監督は「ジュビロのほうが試合巧者だった」と試合を振り返ったが、磐田の側から見れば、けっしてそんな内容ではなかった。むしろ、久しぶりに先発のチャンスを与えられた選手をはじめとした無心の頑張りが、チームに貴重な勝点3をもたらしたという印象が強く残った。

立ち上がりからゲームの主導権を握ったのは、監督が代わって気合いの入る千葉のほうだった。江尻新監督は、システムはこれまでの4-4-2を維持しながら先発を前節から5人変更。最近の天候を考えるとかなり動きやすいコンディションの中で、全員が攻守にアグレッシブな姿勢を見せ、ボールに対する寄せも早く、セカンドボールもよく拾って、攻撃の時間を多く作った。

それに対して、西紀寛、ジウシーニョ、上田康太らをケガで欠いた磐田は、これまでボランチを務めていた山本康裕を右MFに回し、今季初先発の岡田隆をボランチに起用。左MFには、5節・千葉戦(4/11)以来の先発となる村井慎二を使って、4枚の中盤のうち3つのポジションを変更してこの試合に臨んだ。「攻撃については難しいというのはわかっていた」と柳下監督の予想通り、中盤でしっかりとゲームを作ることはできなかったが、守備では各選手が忠実な動きを見せ、落ち着いた破綻のない守りを見せた。

そんな流れの中での前半11分、中盤で初めて大きなスペースを得た岡田が、そのまま右足で思いきり良くミドルシュート。これが素晴らしい弾道を描き、ゴール左上のここしかないという位置に決まって、押されていた磐田がワンチャンスで先制点を奪った。利き足ではない右足でプロ初ゴールを決めた岡田は、6月に父・幸三さん(享年62歳)が亡くなってから初めての出場。ゴール後、思わず天を仰ぎ、亡き父に感謝の気持ちを伝える姿が非常に印象的だった。

さらに、その1分後には、千葉の右サイドバック・益山司のミスをついて村井がボールを奪い、そのままドリブルで駆け上がって左からシュート。これはGK櫛野亮に止められたが、跳ね返ったボールから村井自身が冷静にニアサイドを抜くシュートを決めて、早くも2点目。磐田は先発のチャンスを得た2人が、しっかりと結果を出した。

これで思わぬ2点のビハインドを背負った千葉は、その後もアグレッシブなサッカーを続けてゲームを支配するが、より守備を固めた磐田に対してなかなか決定機を作ることができない。その中で磐田も少しずつ2トップにボールが入るようになってきたが、全体にミスも多く、攻撃の時間を長くすることはできなかった。しかし、次の1点を取ったのも磐田。37分には村井が思いきったフリーランニングから山本脩斗のパスを受けて左の裏に飛び出し、左足でクロス。このボールを、十分な助走をつけて高くジャンプした前田遼一が頭で叩きつけ、GKの足下を抜いて3点目を決める。先の2点と違って、3点目はチームとしても狙い通りのゴール。前半の磐田は、シュート5本で3点を奪った。

後半は、千葉が頭から益山に代えて新加入FWのネットバイアーノを投入。青木が右SBに移って、アレックスが左SB、谷澤達也が左MFに下がり、ネットバイアーノは巻とのツインタワーを形成した。この交代が、千葉の攻撃をさらに活性化させる。千葉は、187cmのネットバイアーノに対してハイボールではなくグラウンダーのパスを増やし、ネットバイアーノはクサビのボールを長いリーチを生かしてしっかりとキープ。これに対して磐田DF陣は、下手にボールを奪いに足を出すと反転されてしまうため、なかなか飛び込むことができず、きっちりと基点を作られてしまう。そこから運動量豊富な2列目の選手が次々と裏に飛び出していく形が、後半の途中からおもしろいように機能していった。

そして後半12分に、カウンターから谷澤のスルーパスで裏に飛びだした巻誠一郎が左足で冷静に決めて1点を返すと、千葉の攻撃がさらに勢いに乗る。
その2分後には、クサビのボールを受けたネットバイアーノがうまくタメを作って左の裏に出し、飛び出した谷澤が豪快なシュートを決めて、ついに1点差。これはまさに、新しい千葉を象徴するようなゴールパターンだった。

磐田としては、「(相手の)2トップに対してグラウンダーのクサビをあまりに簡単に入れられていた」と柳下監督が振り返ったが、千葉としては「ボールを動かして、サイドバックから斜めにクサビを入れる形を増やした」(中後雅喜)と、ネットバイアーノを生かす工夫も見せた。
その後は、アディショナルタイムも含めて30分以上、千葉が押しこんで磐田が耐える時間が続く。磐田もときおりカウンター気味に千葉ゴールに迫るが、すべて単発。チームの勢いや中盤の構成からみても、流れを変えることはむずかしかった。

その中で千葉のほうは、前述のパターンで何度もチャンスを作ったが、そこは守護神・川口能活の身体を張ったセーブを中心に磐田が何とかしのいでいく。千葉としても、決定機にシュートを枠に飛ばせない場面が目立ち、攻め込みながらも同点に追いつくことができないままタイムアップの笛を迎えた。
だが、敗れた千葉としても、「次につながる試合内容」であったことは、どの選手も手応えとして口にした部分。次のホームでの千葉ダービーで、このサッカーを継続し、結果を出すことができれば、逆襲のきっかけをつかめそうな雰囲気は十分に漂っていた。
一方、勝った磐田は、台所事情が苦しい中で3試合ぶりの勝点3。千葉とは逆に内容には課題が多かったものの、村井や岡田がしっかりと自分の仕事をして勝利に大きく貢献したことは、何にも代えがたい収穫だった。

以上
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

テレビ放送

一覧へ

明治安田J1リーグ 第34節
2024年10月19日(土)14:00 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/10/19(土) 00:00 ハイライト:川崎FvsG大阪【明治安田J1 第34節】