本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第18節 柏 vs G大阪】レポート:G大阪がレアンドロの2発で連敗をストップ。柏は井原正巳監督代行の初采配も勝利に結びつかず。(09.07.20)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
7月19日(日) 2009 J1リーグ戦 第18節
柏 0 - 2 G大阪 (19:05//11,367人)
得点者:53' レアンドロ(G大阪)、67' レアンドロ(G大阪)
スカパー!再放送 Ch183 7/21(火)20:00〜(解説:金田喜稔、実況:清水大輔、リポーター:石川葉子)
勝敗予想ゲーム | JOMO CUP 2009応援メッセージ募集!
----------
前半戦を終えて17位と低迷する柏は、15日に高橋真一郎監督を解任し、今節は井原正巳ヘッドコーチが監督代行として指揮を執る。対するG大阪も、ヤマザキナビスコカップを含め、公式戦4連敗中。置かれている立場こそ違うものの、ともに苦しい状況で後半戦を迎えることになった。

今週はフランサがコンディションを崩し、小林慶行が内転筋を痛めたため、柏は勝利を収めた前節の京都戦から若干メンバーを入れ替え、フランサに代えて北嶋秀朗、小林慶行に代えて鎌田次郎を起用した。G大阪は遠藤保仁の出場停止もあって、レアンドロを1トップにし、2列目に二川孝広、佐々木勇人、ルーカスを並べた。

今季、柏は早い時間帯の失点でリズムを失うという悪癖があり、G大阪も先制点を奪われることが公式戦4連敗の大きな要因となっていた。「しっかり守備のところは真ん中を埋めながら守って、特に前半は0で行きたいというプランはあった」(井原正巳監督代行)、「前半はリスクを冒さず、全体で速い攻撃を心掛けた。縦へシンプルに狙っていた」(明神智和)という両者の思惑もあり、試合は互いに慎重な立ち上がりとなった。

G大阪が中盤の枚数を増やしたのは「頭を減らして中盤を厚く、フランサ絡みの中盤を全体でとらえて、テンポを上げていこう」(西野朗監督)という狙いがあったのだが、フランサではなく北嶋先発がその目論見を外す形となる。柏は北嶋へのシンプルなポストプレーを起点に、ポポのスピードと大津祐樹のドリブルでG大阪DFラインの背後を効果的に突いた。生み出したチャンスも、相手の裏を狙ったプレーからである。21分、杉山浩太のスルーパスに反応した北嶋が、うまくバウンドに合わせてミドルレンジのハーフボレーを放つ。弾道はG大阪GK藤ヶ谷陽介の頭上を越えたが、これは惜しくもバーを直撃。さらに24分には、左サイドオープンスペースの大谷秀和のクロスに、大津祐樹が飛び込んで頭で合わせるがシュートは大きく枠を逸れた。
G大阪が決定的な場面を作り出したのは前半ロスタイムだった。柏のクリアミスを拾った二川から、縦に抜け出したレアンドロが右クロスを送ると、ルーカスのヘディングシュートがゴール左下隅という絶妙のコースをとらえたが、GK菅野孝憲が鋭い反応でストップした。
後半に入り、両者慎重だった前半よりも攻撃の色合いを若干強める。特にG大阪のライン設定が上がり、チーム全体に「ゴールを奪う」という意識が表れたのか、橋本英郎が中盤で猛然とプレッシャーをかけ、鎌田からボールを奪取。虚を突かれた柏DF陣にG大阪のショートカウンターが襲いかかった。ペナルティエリア内に進入したレアンドロをGK菅野が倒しPKの判定が下されると、53分、これをレアンドロが自ら決めて、G大阪が待望の先制点を挙げた。

それまでの試合内容が決して悪くなかった柏にとって、ミスからの失点はチームに多大なショックを投げかけた。そのため井原監督代行は「チームの元気がなくなってしまったというところがあり、選手交代をしてチーム内を変えなくてはいけない」という意図から、58分に鎌田に代えて李忠成を、北嶋に代えてフランサを投入する。しかし、劇的に流れが変わるとまでは行かず、むしろ北嶋のシンプルなポストプレーがなくなったことで、攻撃の流れが途絶えてしまった感があった。逆にG大阪は67分、安田理大の右クロスから、柏DFのワンタッチでコースが変わったボールにうまく合わせたレアンドロが、ヘッドで決めて点差を広げた。

2点のビハインドに、井原監督代行は菅沼実をピッチへ送り込み、1トップのフランサの下に李、菅沼、ポポ、大津を並べる超攻撃的布陣へとシステムを変更する。ところが最終ラインとボランチ1枚の後ろ5人と、前線の5人がくっきりと分かれた2ライン状態になってしまい、中盤でのつなぎがなくなったこと、さらに前半から通じて、明神が危険なエリアをカバーし、縦に入る柏のパスをケアしていたこともあり、後半の終盤は柏の攻撃が機能停止に陥った。89分、小林祐三がこの日2枚目のイエローカードで退場となり、万事休す。0−2でG大阪が逃げ切った。

試合後、西野監督は「良いサッカーではなかった」としながら、「選手を勇気づける」と連敗をストップし、結果が出たことを評価。チームの特徴であるポゼッションの高さを逆に「ウィークポイント」と見なし、前がかりになりすぎることなく全体がバランスを取って勝利を呼び込んだチーム力はさすがと言うべきか。ただしその中でも、西野監督は「もっともっと良いゲームを構築していきたい」とこれからの巻き返しを語った。

一方、敗れた柏は、監督交代劇によって試合へのモチベーションは非常に高かったのだが、残念ながら結果には結びつかなかった。しかし、ネルシーニョ新監督がこの試合を観戦し、翌日からチームの指揮を執る。また、新戦力のパクドンヒョク、アンセウモハモンが次節から起用できることを前向きにとらえ、今後につなげたいところだ。

以上

2009.07.20 Reported by 鈴木潤
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/04(日) 00:00 ハイライト:横浜FCvs千葉【明治安田J2 第25節】