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【J2:第28節 湘南 vs 福岡】プレビュー:「七夕記念ユニフォーム」ふたたび。上位対決の勝利を繋げるべく、湘南が福岡に挑む。(09.07.19)

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7月19日(日)J2 第28節 湘南 vs 福岡(19:00KICK OFF/平塚
スカパー!生中継 Ch171 18:50〜(解説:菅野将晃、実況:野村明弘、リポーター:児玉美保)
勝敗予想ゲーム
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およそ1年4ヶ月を経てようやく辿り着いた初ゴールだった。前節のC大阪戦で決勝弾を見舞った永田亮太である。昨季、第4節熊本戦で初出場しゴールに迫ってからというもの、つねに数字に表れる結果を求めてきた。今季に入り、毎試合のように途中出場を続けても、「自分のなかではまだ開幕していない」と自身を叱咤し、第14節水戸戦で今季初先発を果たしてもその答えは変わらなかった。そんな大卒2年目の彼のなかで、初めて揺らしたゴールは、しかも首位攻防戦を制した決勝ゴールはひとつの扉を開いたと言えるに違いない。

「簡単に試合に出られるよりもいい」競争激しい現状について、微笑交じりに永田は言う。
「もちろん出たいです。でもやりがいがあるし、自分を見つめ直すこともできる。出られないのは自分に足りない部分があるということだし、あわせて自分のよさも出していかなければいけない。いまスタメンで出ている選手たちのプレーはすごいと思う。だから僕は、それ以上にいいプレーができるようにとしか考えていません」

前節の永田然り、途中出場の選手たちの活躍を抜きに湘南の現在のポジションは語れない。メンバー表に名を連ねた16人の躍動は、言うまでもなく日々の競争の賜物である。つまり、チームの誰ひとりとして欠かすことはできない。そしてチーム内の競争心たくましい湘南はこの盛夏の折、ふたたび怪我人ゼロという状況を迎えようとしている。

前節の勝利をもって、湘南は3連勝を刻んだ。第25節の横浜FC戦に始まり、甲府、C大阪という上位との直接対決でも勝点3をもぎ取った。だがC大阪との試合後、坂本紘司が語ったものである。「勝ったつぎの試合が大事だと、オートマチックに思うようになった」。湘南にとってその大事な今節は、前回のホーム甲府戦に引き続き、「七夕記念ユニフォーム」で臨むことになる。

ところで、「七夕記念ユニフォーム」といえば、今節平塚に乗り込む福岡にとっては験がいいと言えるかもしれない。というのも、初めて纏った2007年7月7日にも福岡はこの地を訪れ、2−0の勝利を収めて意気揚々と帰路に就いたのである。

その福岡は現在、リーグワーストの失点45とともに15位に沈んでいる。第1クールのホーム湘南戦でも立ち上がりから得点を許し、0−3で敗れた。かたや1−0で連敗を食い止めた前節の栃木戦然り、これまで挙げた7勝はいずれも相手を無得点に抑えてのものである。くわえて、5引き分けの内訳も、1−1で終えた第7節ホーム熊本戦以外はすべてスコアレスドローで切り抜けており、今節もまた辛抱強くゲームを進めながら、隙を逃さず得点を狙う展開が望まれそうだ。

また、開幕からコンスタントに出場を続ける鈴木惇や前節11試合ぶりに先発に抜擢された大山恭平というU-20世代の存在も忘れてはなるまい。ゴールに、アシストに貢献する高橋泰や大久保哲哉ら前線のタレントとともに期待がかかる。

ふたたび、永田が言う。「前節はC大阪にいいかたちで勝つことができましたが、つぎの試合が大事です」。おなじく途中出場で同点ゴールをアシストした阿部吉朗も、「C大阪戦の勝利を意味のあるものにするためにも勝たなければいけない」と週末を見据えた。シーズンはまだ折り返したばかりである。一戦一戦の大切さを、選手たちは解っている。

以上

2009.07.18 Reported by 隈元大吾
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