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【J2:第28節 熊本 vs 富山】プレビュー:11位富山を12位熊本がホームに迎え、第1クールのリベンジと浮上を狙う。焦点はサイドでの攻防と先取点(09.07.19)

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7月19日(日)J2 第28節 熊本 vs 富山(19:00KICK OFF/熊本
スカパー!生中継 Ch185 18:50〜(解説:池ノ上俊一、実況:山崎雄樹、リポーター:山田法子)
勝敗予想ゲーム
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 前節の札幌戦は、DF原田拓が2枚の警告を受けて退場となり数的不利になりながら、逆にチームとしての狙いがハッキリし、わずか2本のシュート(しかもその内1本は後半キックオフ時の木島良輔のロングシュートなので、実質は1本のみ)で1点を奪い、今季初の同一カード勝越しを決めた。勝点差2で順位も1つ違いの富山をホームに迎える今節は、勝てば順位も入れ替わる一戦とあって、北野誠監督も「絶対に取りたい試合」と位置づける。
 もっとも、北野監督がそう話す背景には、現在の順位に加え、第1クールでの敗戦での悔しさがある。ゴールデンウィークの連戦の中、疲労を考慮してMF藤田俊哉とFW木島をアウェーでの試合にあえて連れて行かなかったが、81分に交代で入って来た野嶋良に82分にゴールを許した。監督自身が前半戦のワーストゲームに挙げていることを踏まえれば、熊本がやろうとするサッカーで今節改めて富山に対峙し、その上で勝点を奪いたいと考えるのも当然だ。

 迎える富山は、新加入3チームの中で唯一3連勝(11〜13節。ちなみに、13節で3連勝を許したのが熊本だった。3連勝は熊本にもまだない)を果たす等、第1クール終了時点で10位と健闘。第2クールに入ってからは2勝4敗4分と、やや疲れが出て来たかにも感じられるが、C大阪や甲府(ともに1勝1分)、鳥栖(2分)といったチームに対しても負けていない。JFL時代から培ったチームとしての総合力が、J2入りにあたって大きな補強をしなかったことから生じた開幕前の大方の“失礼な予想”を覆す要因になっている。
 特に失点数の少なさに表れている(29失点はリーグ5位)通り、GK中川雄二、DF濱野勇気を中心に統率された守備は堅い。前線からの積極的なプレッシャーをベースに、ボールを奪っての素早い切り替えから繰り出されるカウンターも鋭く、ともに5得点を挙げているFW石田英之とMF朝日大輔など、前線にも警戒すべき選手が揃っている。

 熊本としては、富山の堅守をいかに崩すかがひとつのポイントで、今週のトレーニングではDFを動かす動きをつけたところにドリブルやスルーパスを狙う形に取り組んだ。前節だけでなく、ここ数試合シュート自体が少ない状況を受けて、改めてシュートへの意識付けも徹底。前節決勝ゴールを挙げた吉井孝輔も「崩してもゴールしなければ意味はないので、意識を高めるのと同時に、決めるところではしっかり決めないといけない」と話す。
 一方の守備では、富山のストロングポイントである右サイド(熊本の左サイド)でマッチアップするSBの原田が前節の退場を受けて出場停止となるのが懸念材料。替わりに矢野大輔の出場が濃厚だが、これに関して北野監督は「矢野の方が守備能力は高いし、うちにとってはラッキーと言えるかもしれない」と前向きに捉える。6試合連続先発出場中で、数々の好反応でピンチを救っているGK木下正貴も「前節の無失点は、僕の前でDFが身体を張ってくれた結果で、信頼関係が築けた。今節も攻撃陣の手助けをしながら、集中して無失点に抑えて次のC大阪戦につなげたい」と、自身にとって今季3試合目となる完封勝利を目指す。

 サイドバックのオーバーラップも含めて、右サイドからの攻撃が持ち味の両チーム。タッチライン際の攻防と、中盤でのセカンドボールの奪い合いが焦点となるが、ともに総得点に占める後半の得点の割合が半分以上(熊本19/34点、富山15/24点)で、最後まで目が離せない展開となるのは必至。加えて、いずれも今シーズン先制したゲームは無敗とあって、どちらが先にネットを揺らすかも、ゲームの流れを左右する鍵となる。17日に42回目の誕生日を迎えた北野監督には当日の練習後に選手たちから手荒い祝福が送られたが、本当に欲しいのは、この試合での勝点3だ。

以上

2009.07.18 Reported by 井芹貴志
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