スカパー！生中継 Ch184 13:50〜（解説：長谷川治久、実況：小澤昭博、リポーター：森田純史）
☆勝敗予想ゲーム
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第2クール3試合で1勝2分け。第18節徳島戦では終了間際に引き分けとされ、第19節東京Ｖ戦では終盤に追い付いてロスタイムに決定機を作るなど、勝てる可能性もあった。それだけに、欲を言えば3連勝したかったところだが、昨シーズンに比べて粘り強い戦いを展開できているのが、今季のＣ大阪だ。現在湘南と熾烈な首位争いを展開中のチームは、今節、ホーム・長居に12位富山を初めて迎えて、連勝を狙う。
前節では香川真司（日本代表）、乾貴士、マルチネス、チアゴ、カイオ（以上、ケガのため）が不在のなか、これまで出場機会に恵まれていなかった選手が活躍。なかでも、東京Ｖ戦で持ち味を発揮できなかった柿谷曜一朗、濱田武のＣ大阪生え抜きコンビが、岡山とのアウェイ戦で、じりじりした展開を打破。そして、チームも、サポーターも、本人自身も熱望した、柿谷の2年ぶりとなるゴールで、貴重な白星を勝ち取った。
主力不在でも勝点を積み上げ、選手層の厚さとチームのレベルアップを証明したＣ大阪。勢い付くなか、今節の富山戦には、第2クールに入ってやっと、香川、乾、マルチネス、チアゴのセンターライン4選手が戻ってくることになりそうだ。彼らの復帰で、久々に紅白戦ができるくらいのメンバーが揃ったチームは、この1週間で、雨でも猛暑でもみっちりとトレーニングを実施。レヴィークルピ監督も「選手たちの状態はすごくいい。いいトレーニングができた」と言うように、非常に充実した内容をこなしていた。
そのなかで迎える富山戦だが、第1クールでは荒天のアウェイでスコアレスドロー。チャンスも作ったが、このとき今季初出場していた黒木聖仁がゴール前で決定機を外すなど、ゴールが遠かった。「あのとき、頭が真っ白になった。そのあと、しばらく（気持ちが）ひきずっていた」と黒木。その悔しさをバネに、サッカーへの真摯な姿勢で今ではレギュラーの座を獲得した19歳は、「ぜひ勝ち切りたい。ゴールも決めたい」と、当然今回リベンジに燃えている。
また、その黒木と練習後もピッチを走るなど、入念にトレーニングをしていたのが、大黒柱の香川。W杯最終予選のウズベキスタン戦には出場できなかったが、また一回りたくましくなってＣ大阪に戻ってきた。「（日本）代表でまた、一人ひとりの意識の高さを感じたし、代表（スタッフ）からもそう言われている。しっかりやっていかないといけない」と気持ちを新たにしたエース。自らをもっと成長させるためにも、富山戦での勝利に闘志をみなぎらせている。
一方、初めて長居に乗り込む富山は、最近5試合勝利から遠ざかっており、前節もホームで東京Ｖに0-3と敗れた。第2クールに入って上園和明、西野誠ら主力に負傷者が続々と発生。この5試合ではいずれも無得点と、攻撃面での課題を露呈している。ただし、今季は0-0の試合を5度も作るなど、楚輪博監督率いるチームは、我慢強さと堅守が持ち味。失点もリーグ5番目の少なさを誇る。今回、攻撃力のあるＣ大阪が相手となるが、楚輪監督、副島博志ヘッドコーチが、古巣相手にどのような作戦を立ててくるのか、楽しみなところだ。
「最近は（ピッチ外から見ていて）自分たちの前でボールを回され続けていたので、前からプレスをかけて相手を押し込んでいくサッカーがしたい」と、富山戦に向けて強い意気込みを語ったＣ大阪MFマルチネス。主力の出揃った今、ホームチームは臨戦態勢も整った。果たしてこの攻撃的な姿勢が、長居できっちり出せるのか。それとも、Ｃ大阪の選手たちが「ハードワークしてくるチーム」と警戒する富山が一泡吹かすことができるのか。梅雨入りを感じさせない好天が予想される14日は、暑さを吹き飛ばすほど、熱い試合が展開される予感が大いに漂う。
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★J2クラブサポーターのみなさま！クラブへの熱き思いを旗に！
第3回の撮影予定は6月14日(日) 札幌、栃木、Ｃ大阪です。
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2009.06.13 Reported by 前田敏勝
