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【J2:第21節 横浜FC vs 岡山】プレビュー:決して最下位争いではない。明確な改善を見せている横浜FCと岡山が浮上のきっかけを巡り激突する。(09.06.13)

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6月14日(日)J2 第21節 横浜FC vs 岡山(16:00KICK OFF/ニッパ球
スカパー!生中継 Ch183 15:50〜(解説:水沼貴史、実況:田中雄介、リポーター:湯本久美)
勝敗予想ゲーム
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 今シーズンのJ2も20試合が経過したが、横浜FCと岡山はともに2勝に留まっている。順位表だけを眺めれば「最下位争い」というレッテルを貼られるカードになるが、この試合に関しては、そんなレッテルは関係ない。横浜FCも岡山も、サッカーの内容に大きな改善が表れており、自らのスタイルを貫いた上での勝利をつかむ準備は万端だ。

 横浜FCの改善は、キャンプから目指しているコンセプトを取り戻し、コンスタントに表現できていることだ。それは樋口靖洋監督の「岐阜戦(第16節)からの5試合はだいぶ自分たちでイニシアチブを取る時間を持ち始めて、勝ってもおかしくないゲームが続いている」というコメントにも表れている。樋口監督は、この改善に至る要因とについて、「チームは生き物。キャンプで課題をクリアしたことが、時間が経つ事で少しずつ薄れていっていた。それを常に言い続け、再認識することで思い出してきた」と語った。様々なチームが対策を練ってくる中で揺らいでいたプレーが、改めて明確に固まり始めている。さらに、敗戦の中でもチームとして得た経験が、ゲームへの対応力となって実になり始めている。

 その対応力の例が、開幕以来直面しているロングボール対策という課題であり、前節の熊本戦で、その課題に対してチームとして明確な答えを出すことができた。それは、ブロックを下げてコンパクトさを保つのではなく、ディフェンスラインを高く保ち、ロングボールの出所にプレッシャーを掛け続けるということだった。この狙いは見事に的中し、数多くのチャンスを作ることができた。「これをどのチームとやるときも続ければ、自分たちのペースで試合ができると思う」(八角剛史)というように、選手も大きな手応えを感じている。

 あと必要なのは決定力だけ。西田剛は「シュートが決まらないのは実力です。へたくそなので、練習あるのみです」と反省と前向きなコメントを残しているが、ゴールがなければ勝点3は奪えない。金曜日にも、居残りのシュート練習が行われたが、その成果が発揮されることを期待したい。特に先制点を取れば、対戦相手が前に出てこなければいけないため、プレッシングからのカウンターが効果を上げ、愛媛戦のような楽な試合展開に持ち込める。是が非でも、前半の早い段階で先制点を奪いたい。

 岡山も7連敗にはなっているが、ここ数試合は守備と攻撃の形が整い始め、上昇の兆しを見せている。前節のC大阪戦でも、守備ブロックを崩さない粘り強い守備を保ちながら、中盤でボールを奪うことができた時には素早く西野晃平にボールを当てて、サポートと追い越す動きでチャンスを作り続けた。最後は力負けをした部分があるものの、前節のプレビューのタイトルに「上向き」の文字が踊ったのは伊達ではない。前回の対戦では、横浜FCは岡山のロングボールに苦しめられたが、「もともとしっかりとしたビルドアップをしたいはず。ロングボールを蹴ったのは僕らのあの試合の前後2,3試合だけ。今はボランチがボールをピックアップしながらゲームを作っている」(樋口監督)と、前回の対戦のイメージは捨てた方がいい。守備は安定し、ビルドアップもスムーズになっている。そして、千葉から期限付き移籍で加入した青木孝太は要注意だ。スタートから出場するのか、途中出場なのかはわからないが、個人の能力は折り紙付き。この1週間でコンビネーションが向上していれば、岡山の攻撃力は格段に向上する。

 両チームの状況を見ると、それぞれに勝利に向けた改善が図られている。その改善の手応えを胸に、決して最下位争いのゲームではなく、サッカーの内容だけでなく、モチベーションの点でも見応えのあるゲームとなるだろう。

以上

2009.06.13 Reported by 松尾真一郎
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