6月6日（土）アジア最終予選 ウズベキスタン vs 日本（23:00KICK OFF/パフタ）
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●岡田武史監督（日本代表）：

「ウズベキスタンに来る前にキリンカップで2試合して、そしてこちらに来て4回の練習で、今日これからやりますが、本当に順調にコンディション不良の選手もいませんし、けが人も戻ってきましたし、選手のモチベーションも高まってきて後1回の練習がありますが、やるべき事はすべてできたんじゃないかと。あとは明日の試合で選手たちが持てる力をすべて出して勝つために自分たちのサッカーをやる事に集中してくれればきっといい結果が出ると思っています。以上です」

Q:このチームが成長したと感じる点と、玉田圭司選手（名古屋）についてはどんな状況にあるのか教えてください。
「いろんな意味で、たとえばチームのコンセプトに関していつも言いますように攻守の切り替えを早くするのであれば、10回あったところを8回できたのを9回にすると。そういう一つ一つのステップが少しずつ上がってきている事を感じるのと共に、やはり勝負に対してチームが勝つために、隙や甘さを見せない、という姿勢が非常によくなっていると思います。
　玉田に関しては、少々痛みは残っているようですが、彼は全然問題なくプレーできるとぼくに言ってくれていますので、まったく試合に関与できないという状況ではないです。十分に戦力として考えています」

Q:ウズベキスタンのサッカーをどの程度調べていますか？
「ウズベキスタンの試合は全試合、ビデオを手に入れて見ています。またはボスニアとの試合にもコーチを派遣してチェックしております。ほとんどの試合に関して親善試合を含めてチェックはしております」

Q:キリンカップでケガをした選手はいますか？
「キリンカップで一人、試合ではないですがケガをして、残してきています。それ以外はケガ人はいません」

Q:27試合目になると思いますが、このサッカーでＷ杯アジア最終予選を戦えると思ったのはいつだったのか？選手たちが岡田さんのサッカーを理解して浸透してきたのはいつだったのでしょうか？
「明日、まだ試合なので振り返るのは難しいんですが、このサッカーでというのがどのサッカーなのか。我々は常に上を目指していますからわかりませんが、絶対に勝つなんて事はありえない事で、我々は勝つためにトライし、そして、次にステップアップするためのトライを続けると。これの繰り返しなだけで、我々が勝っていくためにはこういうサッカーをやろうというイメージはありますが、毎回毎回チャレンジして次にステップアップしていくと、繰り返しをやっています。そのサッカーが浸透してきたというのは、いつもみなさんには言いますが、結果、表面上勝った負けた、大勝した、4点入った、引き分けた。いろいろありますが、チームというのはどういう形で進歩しているのかというのは、ぼくはずっと小さなステップを。またはほとんど進歩していないときもありました。しかしその進歩していないときがあったおかげで次の進歩がある。そういう繰り返しだと思っていますので、ずっとステップバイステップ。少しずつですが進歩し続けてきたと、いう風に思っています」

Q:もし明日の試合で日本代表が負けるとして、その後の岡田監督の日本代表での仕事はどうなりますか？
「それはぼくが決める事じゃないので。会長が明日来られるので会長さん（犬飼基昭日本サッカー協会会長）が判断してくれると思います」

Q:明日の試合でウズベキスタンが勝つ可能性はどの程度あると思いますか？サプライズがおきるでしょうか？
「我々はウズベキスタン代表の力を決して過小評価していないです。今勝点は4ですが非常に力のあるチームだと思っています。そういう意味で明日の試合も簡単な試合にはならない。タフなゲームになると思います。その中でどちらが勝利するのかは神様が決めてくれることだと思っています。」

Q:こちらに来てからの準備の中で自分たちのサッカーをステップアップさせるための準備と、ウズベキスタンに対する対策の比率はどうなのでしょうか？　昨日のクロス対策についてはウズベキスタンへの対策の意味合いが強いと思うんですが。
「基本的に昨日の練習はベルギー戦の前日、チリ戦の前日もやっています。基本的なラインコントロールとプレッシャーとカバーリング。ただその中でチリだと逆サイドに一人残っているのでサイドバックは絞りすぎるな、だとか、その程度の指示。ウズベキスタンだったらこうだからここはこうしようと、そういうワンポイントくらいしか対策はやっていません」

Q:すでにＷ杯最終予選では1位と2位はオーストラリアか日本とで決まっていますが、3位のチームはバーレーン、カタール、ウズベキスタンのどれになると思いますか？
「今決まってるとおっしゃいましたが、我々はまだ何も手にしていません。勝負というのは恐ろしい事、どんでん返しはしょっちゅう起きます。我々は2位以内を手にしたので3位がどこかなんてそんなおこがましい余裕は今のところありません。どこのチームにも2位になり3位になる可能性があると思っています」

Q:監督にとって明日勝てば2度目のＷ杯出場の試合となりますが、ジョホールバルと比べて今の心境は、高ぶりがあるのか。
「12年前の事は良く覚えていないというか、おそらく今とはだいぶ違うんでしょうが、今、明日のウズベク戦に向けて選手にも話していますが、ワールドカップの出場権は明日取らなくてもいつとってもいいわけで。ただ、3試合のうちでどこかで勝てばなんていう気持ちでは痛い目に合う。そういう意味では我々が今集中しなければならないのはワールドカップの出場権を取る事ではなく、ウズベキスタンに勝つために自分たちのやるべき事。つまり自分たちのサッカーをやる事に集中すると。だから今自分自身もワールドカップの出場がどうだとかいうことではなくて、明日の試合で自分たちの試合がどこまでどう出せるのか。そうすれば勝って、そうすれば出場権が来るはずだという風に考えています。チームもおそらくそういう集中の仕方をしてくれていると思っています。今、ジョホールバルの時とどうかといわれても、ちょっと今はそういう感覚では…。後で聞いていただければわかるかもしれないですが、申し訳ないです」

Q:去年の秋に試合をして引き分けていますが、その試合後の日本のメディアの評価はどうだったのでしょうか？
「おそらくですよ。ぼくは良く知らないんですが、おそらくクビにしろとか、批判をしてたんだと思います。でもぼくは試合内容自体はまったく悪くないと思っていますし、当然勝負ごとですからああいうことはあると思っていました。ただ、周りはおそらくそういう雰囲気だったんじゃないんですかね。それはたくさんおられるので聞いていただいた方が早いと思います」

以上