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【ヤマザキナビスコカップ F東京 vs 山形】レポート:カボレ復活!エースの2ゴールで山形から鮮やかな逆転勝利(09.06.04)

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6月3日(水) 2009 ヤマザキナビスコカップ
F東京 3 - 1 山形 (19:34/国立/14,259人)
得点者:3' 廣瀬智靖(山形)、57' 梶山陽平(F東京)、63' カボレ(F東京)、71' カボレ(F東京)
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F東京は国立霞ヶ丘競技場で山形と対戦し、3−1で勝利を収めた。前半開始3分、山形に先制点を許す苦しい立ち上がりだったが、梶山陽平が57分に同点ゴールを奪い、カボレが63分に追加点、71分にダメ押しゴールを決めて逆転勝利を飾った。勝点を10に伸ばしてヤマザキナビスコカップ予選Bグループの首位を守り、3年連続の決勝トーナメント進出に前進した。

前半は山形のゲームだった。左サイドバックの石川竜也が、ピッチを斜めに横切るロングフィードを逆サイドのキム ビョンスクへと通す。キムがそのボールをキープすると、そこを攻撃の起点にして山形が試合のペースを握った。キムが3分、右サイドを崩すと、中央に走りこんだ長谷川悠に合わせる。長谷川のシュートは、GK権田修一に防がれるが、こぼれ球を廣瀬智靖が決めて幸先よく先制点を挙げた。だが、その後何度か掴んだ決定機を決めきれず、徐々に試合の流れがF東京へと傾いていく。
 逆に後半は、F東京のゲームとなった。山形の起点となっていたキムがハーフタイムでピッチから退くと、F東京ペースが一気に加速した。梶山が57分、平山相太からのボールをワントラップして右足を振り抜く。ミドルレンジから放たれたボールは鮮やかな軌跡を残してネットを揺らした。そして、眠れる梟がついに目覚める。63分、平山がスペースへと抜け出したカボレにボールを繋ぐ。カボレのシュートはDFに弾かれるも、こぼれ球を狙ってさらに加速する。相手DFは、カボレを急停止させようと身体を当てるが、スピードに乗った弾丸を止めることはできず。頭で押し込み、逆転ゴールを挙げた。カボレは71分にも梶山のスルーパスに鋭く反応して、相手DFの背後を突く。GKに一度は防がれるも、こぼれ球を右足で詰めてゲームを決めた。リード奪ったF東京は、2点差を守るためにボールを保持するサッカーへと切り替える。危なげなく時計の針を進めてゲームを終わらせた。

 F東京にとっては、勝ちを拾ったゲームだったのかもしれない。山形の石川→キムのラインは、F東京の脅威となった。F東京は何度も胸を撫で下ろす場面を作られた。安堵のため息は、恐怖心へと変わって最終ラインが下がってしまっていた。
「前半はラインが深くなり、セカンドボールを拾われてさらにスルーパスを通される悪循環に陥っていた。後半は、ラインの修正と我々の技術、特長を最大限発揮するエリアを確認した」(城福監督/F東京)
 キムのアクシデントによってピッチ上の脅威が除かれた後半は、修正もスムーズにいった。だが、立ち上がりからボールロストが目立ち、マイボールの時間が少なかった前半は次節への課題として残る。
「(後半は)繋ぐ展開もあったし、カボレが一発で裏に抜け出ることもあった。繋ぐところが欠けると、一発で裏へと抜け出ることもできない。その両方をしっかりと次のゲームでも出せるように続けていきたい」(城福監督)
この日の勝利で決勝トーナメントには一歩近づいた。しかし、F東京は次節(6/7)試合がないため、おそらく予選最終節(6/13)はグループリーグ突破に向けて勝点3が必須条件となる。復調したカボレを生かした後半のゲーム展開を立ち上がりからできなければ、清水の堅い守備は崩すことができない。グループリーグ終盤の厳しい戦いを制すためにも、残された準備期間が重要な意味を持つはずだ。

以上


2009.06.04 Reported by 馬場康平
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