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【ヤマザキナビスコカップ 新潟 vs 横浜FM】レポート:横浜FMが3発で快勝。決勝トーナメント進出に望みをつなぐ。新潟は2試合を残して予選敗退(09.06.04)

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6月3日(水) 2009 ヤマザキナビスコカップ
新潟 0 - 3 横浜FM (19:00/東北電ス/19,011人)
得点者:38' 兵藤慎剛(横浜FM)、45' 渡邉千真(横浜FM)、77' 田中裕介(横浜FM)
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横浜FMが3-0で新潟を下した。前半38分に兵藤慎剛が先制点を上げると、後半開始直後には渡邉千真が追加点。32分には田中裕介がダメ押しの3点目を決めた。横浜FMは勝点8で予選Aグループ2位に浮上した。
新潟は前半26分、マルシオ・リシャルデスがこの日2枚目のイエローカードで退場。早い時間帯で数的不利になったことで、攻め手を欠き、攻守のバランスも崩れた。

アウェイで貴重な勝点3。そののろしを上げたのが兵藤だった。前半38分、右サイドで山瀬功治がボールキープ。相手DFとの1対1を突破すると、ゴール前に絶妙なクロス。詰めていた兵藤は落ち着いてヒールで流す。「あれは0.9点は功治さんが仕事をしてくれたおかげ。僕は触ってコースを変えるだけ」。控えめに喜ぶが、これが今季の公式戦初得点。「僕のゴールが勝利につながってよかった」と自然と笑みがこぼれた。

前半で作った勢いを、後半も持続させた。開始30秒。右サイドの田中裕のクロスを、渡邉がピッタリと頭で合わせて押し込む。「裕介がいいボールを入れてくれたので。合わせるだけだった」。こちらはアウェイでの初ゴール。ホームで見せている力強さを、ようやくアウェイでも発揮した。
田中の3点目は、左サイドの小宮山尊信のクロスが流れたところを、逆サイドから押し込んだもの。いずれもサイドを攻略はしてゴールに迫る、横浜FMらしい得点だった。

この試合で敗れれば、決勝トーナメント進出の可能性は消えていた。この試合と、最終戦となる次節の大宮戦は、いずれもアウェイ。中3日の連戦でコンディションの不安もある。それでも選手たちの集中力は途切れていなかった。
前節、大分とのホーム戦は2-0とリードしながら、3-3の引き分け。一時は逆転され、ロスタイムにようやく追いつくドタバタぶりだった。「自分たちで首を絞めた試合」(兵藤)にサポーターからブーイングを浴びた。予選突破、なにより名誉挽回のため、この試合には気持ちが入っていた。中盤でのボールの奪い合いに人数をかけ、ボールへの集散をスピーディーに行った。ボールを奪ってからはサイドでしつこく起点を作った。相手の嫌がるプレーを最後まで忘れなかった。

決勝トーナメント進出には次節の勝利が最低条件。そして他チームの結果待ちになる。木村浩吉監督は「次も勝たなければ、今日の勝ちの意味がなくなる」と気を引き締めた。選手たちもそれは十分に承知している。兵藤は「自分たちができる最高の仕事をして勝ちたい」。次のステップに向け、再びチーム全体でテンションを上げる。

新潟にとって痛かったのはマルシオの退場だった。前半26分に司令塔を欠くと、ボールが動かなくなる。それまではカウンターからチャンスを作るなど、主導権を握りかけていた。それが一気に逆の流れに。
昨季と今季のここまで、マルシオ不在の公式戦は未勝利。リーグ戦第9節浦和戦で、やはりマルシオが途中退場すると、ロスタイムに失点して競り負けている。「1人少なくなってから苦しくなった」。ゲームキャプテンの本間勲の言葉には、人数が減った以上の負担があったことも含まれていた。3位につけるリーグ戦の好調ぶりがうそのように、ヤマザキナビスコカップは低迷している。4試合を消化して勝点1と最下位のまま予選敗退が決まった。

横浜FMは数的有利とはいえ、きっちりと自分たちの形で攻撃をこなした。勝負がかかる次節に向けて収穫はあった。
新潟は残り2試合、メンタル面も含めたチームの立て直しに着手しなければならない。それがリーグ戦にも影響してくる。

以上

2009.06.04 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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