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【J2:第19節 C大阪 vs 東京V】レポート:「ここ最近で一番悪かった」C大阪。一時は東京Vに逆転を許すも、起死回生の黒木の初得点で、何とか引き分けに持ち込む(09.06.04)

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6月3日(水) 2009 J2リーグ戦 第19節
C大阪 2 - 2 東京V (19:04/長居/5,791人)
得点者:19' 乾貴士(C大阪)、51' 大黒将志(東京V)、72' 柴崎晃誠(東京V)、87' 黒木聖仁(C大阪)
スカパー!再放送 Ch183 6/4(木)15:00〜(解説:長谷川治久、実況:谷口広明、リポーター:森田純史)
勝敗予想ゲーム
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 香川真司、カイオ、マルチネス、チアゴ。第1クール首位の原動力となった主力が、日本代表やケガのため、第19節東京V戦では欠場を強いられたC大阪。第2クール初のホームゲームでは、トップ下に第10節富山戦以来9試合ぶりの先発となる柿谷曜一朗を起用し、ホーム6連勝を狙った。

 対する東京VはMF菅原智が第8節鳥栖戦以来となるスターティングメンバー入り。また、第7節湘南戦から出場機会のなかったFW平本一樹が今季3度目の先発を果たし、ルーキーFW林陵平はベンチスタート。ケガのため4月以降戦線離脱していたMF河野広貴が、久々にリザーブの一角に名を連ねた。

 先制したのはホームのC大阪。19分、相手ファウルで得たFKを、MF石神直哉が素早くリスタートしてFW小松塁につなぐと、小松は乾貴士に絶妙のラストパス。これを2日に21歳になったばかりの乾が冷静にゴール。一瞬の隙を見事に突いたプレーで、ホームチームが主導権を握る。

 ただ、前半に目立っていたのは、C大阪のぎこちなさだった。「試合内容はここ最近で1番悪かった。みんなの距離が遠かった」とは、C大阪MF黒木聖仁。「ボールポゼッションしてるとき判断が遅くて取られる場面がかなりあった」とDF前田和哉も言うように、最終ラインやボランチのところでC大阪の選手たちにミスが目立ち、前半だけで4選手が警告を受けるなど、自ら試合を苦しくしてしまう。それでも東京Vが決め手を欠いたこともあり、C大阪1点リードでハーフタイムを迎える。

 「サッカーをなめるな!」というレヴィークルピ監督の叱咤激励のもと、後半に臨んだC大阪。だがしかし、河野を投入して攻勢に出た東京Vに、51分、同点に追い付かれる。「パスを出すとき、中も見てなかった」という河野の左クロスを、「あいつが出すタイミングで動けばいい」という大黒将志に、GKとDFの間のスペースを突かれて、きれいに合わせられて失点。東京Vの「あうんの呼吸」に、C大阪守備陣はなす術がなかった。

 さらに、河野を中心に巧みに回し続ける東京Vの前に、劣勢を強いられたC大阪。切り札の西澤明訓を投入しても流れをなかなか変えることができない。すると72分、柴崎晃誠に豪快な左ミドルを叩き込まれ、今季ホーム長居で初めてリードを許してしまう。

 79分、レヴィークルピ監督は柿谷を下げて、藤本康太をアンカーの位置に入れ、黒木、濱田武のダブルボランチを中盤の前目に上げる、徳島戦で採用したシステムに移行。これで攻撃に厚みができたC大阪は、「試合の最後になって初めて目を覚まして、やるべきサッカーが出た」(レヴィークルピ監督)。終了間際の87分、西澤が前線からのプレスでボールを奪うと、これに濱田がすぐ反応して右クロス。そこに黒木が果敢に飛び込んでヘッドで東京Vゴールネットを揺らした。19歳MFのプロ入り初ゴールにより、C大阪は土壇場で試合を振り出しに戻した。

 その後、ロスタイムに怒とうの攻めを見せたC大阪。石神の左アーリークロスから黒木が飛び込むも合わせられず。最後、乾の左サイドからの右足クロスに西澤がヘッドをドンピシャで合わせるも、東京VGK土肥洋一が正面でキャッチ。最後の猛攻も実らず、第2クール2試合目も、C大阪は2-2のドローに終わった。

「勝てるチャンスはあったし、俺が最後に決めていれば勝っていた」と悔しさをにじませたのは、C大阪の精神的支柱である西澤。「最近失点がちょっと多いので、もう1回修正しないといけない。後ろだけじゃなく、前からの、守備の意識も高めていきたいと思う」と、次節での勝利に向けて、守備面での建て直しを誓っていた。

 一方の東京V高木琢也監督は「今日は非常にエキサイティングなゲームだった。前回の反省から修正したところで、本当に練習してきたことを出し切ってくれた。これからもう少しチーム力も雰囲気もよくなると思う」と、今後に大きな手応えを得た様子だった。

 注目のC大阪柿谷、東京V林の両FWは不発。柿谷にはなかなかボールが渡らなかったり、途中出場の林はシュートでゴールネットを揺らすもオフサイドだったりと、ともに運もなかったが、この試合で結果を残すことはできなかった。

以上

2009.06.04 Reported by 前田敏勝
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