本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

浦和vs柏 試合中止のお知らせ【明治安田J1 第25節】
東京Vvs広島 試合中断のお知らせ【明治安田J1 第25節】

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第15節 仙台 vs 徳島】レポート:一度は自信を失いかけながらも、積極策を貫きゲームを戦い抜いた徳島が価値あるドロー。機先を制された仙台の連勝は7でストップ。(09.05.17)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
5月16日(土) 2009 J2リーグ戦 第15節
仙台 2 - 2 徳島 (13:34/宮城ス/10,242人)
得点者:3' 羽地登志晃(徳島)、16' マルセロソアレス(仙台)、41' 梁勇基(仙台)、60' 佐藤晃大(徳島)
スカパー!再放送 Ch183 5/18(月)20:00〜(解説:鈴木武一、実況:松尾武、リポーター:村林いづみ)
顔写真クイズ勝敗予想ゲーム
----------
今季2度目の逆転勝ちを成し遂げた前回のホームゲームである福岡戦。その試合で筆者はこう感じ、同試合のマッチレポートに記していたことを思い出した。
「仙台の勝ちパターンがより確実なものとなればなるほど、仙台に挑んでくる相手は、まず早い時間に自らがリードを奪うべく、前半から積極的に仕掛けてくるのではないだろうか。そう、今日の福岡みたいに」

今節において、徳島が考えた狙いはまさにそれ。美濃部直彦監督が「いかに彼ら(仙台)の攻撃を抑え、どう攻略するかがポイントだったのだが、その中で抑えどころが見つからなかったので、じゃあチャレンジしようということで3トップにし、後ろも3枚にして、3−4−3のシステムで相手にプレッシャーをかけようとした」と試合後に語ったとおり、徳島のスタンスはいわば「消去法による、開き直りにも似た積極策」だったのだが、いきさつはどうあれ、最後まで自らの狙いを徹底できたことが結果的に仙台を苦しめ、敵地での価値あるドローに繋がった。

一方で仙台にとっては、連勝が7で止まる悔しい引き分け。ただ今はこの引き分けから多くを学び、次節以降に同じような苦しみを味わわないよう考えることが全てである。

試合は開始直後の3分、意外な形で動いた。ゴール前から守備陣が跳ね返したボールに、自陣深くまで戻った関口訓充が追いつくのだが、そこに今日は右ウイングバックに入った徳島・米田兼一郎が前線からプレス、関口はゴールラインへのクリアを余儀なくされる。
こうして徳島が得たCK。キッカーの徳重隆明は何度もキックモーションを取り直す。仙台サポーターからはブーイングが飛び、試合序盤とは思えない異様な雰囲気がスタジアムを包んだのだが、じらされて冷静さを欠いたのは仙台の守備陣も同じ。ようやく徳重が放ったキックに合わせた羽地登志晃に完全にマークを外され、GK林卓人も一歩も動けないフリーでのヘディングシュートを許してしまった。この試合に向けて仙台・手倉森誠監督は、徳島が持つ上背の高さを注意点に挙げ「セットプレーでの得点は難しくなるだろうし、逆に失点に気をつけないといけない」と語っていたのだが、それでも徳島の「速攻」を止められなかった。

その後も徳島は、さらに積極的な動きでゲームのイニシアチブを握る。先制点の羽地(185センチ)、佐藤晃大(184センチ)という大型センターフォワード2人にロングボールを打ち込み、その後方からは前線で自由な役割を与えられた徳重が絡むというパワープレー的なサッカーは、シンプルながら試合の流れを得る意味で効果が大きかった。ボールの移動範囲が示すゲームの重心はどうしても仙台エンド寄りとなり、守備陣が何とか跳ね返してもルーズボールへの出足で上回った徳島の中盤が仙台を押し込んだ。さらに前からのプレスをかけられた仙台はまずい奪われ方を繰り返すなど、立ち上がりからペースをつかめない。

だが、こうした展開をひっくり返す力が今季の仙台にあり、それゆえに連勝を成し遂げてきたのもまた事実。実際に徳島はチーム全体が序盤から前がかりな状態にあったのだから、突破口はあった。16分、渡辺広大からのロングボールを平瀬智行がヘディングでそらして徳島DFラインの裏へ流すと、ラインの乱れもありマルセロソアレスが上手く抜け出す。最後は出てきたGK上野秀章も冷静にかわして無人のゴールへ同点ゴール。さらに41分、跳ね返りを拾った千葉直樹のミドルが徳島の選手に当たりDFライン裏へこぼれると、右サイドでそれを受けた田中康平が2列目からゴール正面に飛び込んできた梁勇基へぴたりと合うグラウンダーのセンタリング。梁はダイレクトながら正確な右足インサイドキックでゴール右に蹴り込んだ。2−1となった前半の残り、徳島の守備がガタガタと崩れており、仙台がこのまま徳島のゲームプランごと破壊できるような空気は確かにあったのだ。

ところが後半、徳島は驚くほど持ち直した。まずい流れが加速しだした中で、ハーフタイムというリセットを最大限活用し、もう一度ゲームでの狙いを確認できたことが大きく、前半よりも圧力を強めた3トップが再び仙台の守備を襲う。逆に仙台は、前半終了間際の「いつでも点を取れそうな雰囲気」を悪い意味で引きずってしまったのか、気持ちの整理がつかず守備の意識が曖昧なままに徳島の猛攻を受ける形となってしまった。元々、エリゼウが負傷を抱えていたことも影響してか、盤石の出来とは言えなかった守備陣はそれでも何とか耐えていたものの、60分、左の青山隼からボールを受けたニアの徳重が柔らかくゴール前へ流したボールを、上手く飛び出した佐藤がGK林の鼻先で押し込み同点に。

仙台も直後の64分、マルセロソアレスがゴール正面でフリーのチャンスをつかむものの左足シュートは弱い。また、普段よりマイボールを大事にできなかったこともあり、再び勝ち越しのゴールを決められるほどの決定機は得られなかった。2−2で試合終了。勝てこそしなかったものの徳島は自信を取り戻すきっかけとなる引き分け、一方の仙台にとっては反省と仕切り直しにつなげるべき引き分けという結果がもたらされた。

ただ仙台には気になる出来事が一つ。前節の中島裕希に続き、今節でも平瀬が前半で負傷交代を余儀なくされ、次節の愛媛戦はFW2人を欠く戦いも想定されることに。連続での勝ち無しは避けたい中、総合力が試される。

以上
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/06(火) 19:00 ハイライト:Jリーグ選抜U-15 vs ニューカッスル ユナイテッド U15【Jリーグインターナショナルシリーズ2024 アカデミーマッチ】