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【J2:第15節 札幌 vs 岐阜】レポート:札幌が3-0のスコアで完勝。積極的なプレスとスピーディなパス回しで終始、岐阜を圧倒してみせた。(09.05.17)

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5月16日(土) 2009 J2リーグ戦 第15節
札幌 3 - 0 岐阜 (14:04/札幌ド/10,371人)
得点者:28' 西嶋弘之(札幌)、45' 岡本賢明(札幌)、65' 上里一将(札幌)
スカパー!再放送 Ch183 5/18(月)後10:30〜(解説:木島 敦、実況:永井公彦、リポーター:岡本博憲、プレイヤー解説:大森健作)
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前節は岡山を相手に4−0のスコアで快勝。10試合ぶりとなる勝利が大勝だったこともあり、それを契機に岐阜が勢いに乗るかとも思われた。しかし、この試合の結果は敗戦。勢いを維持できなかった理由を試合後に問われた岐阜の松永英機監督は「相手との力関係の差があると思う」と素直に語った。そう、勢い乗りかけた岐阜だったが、この試合では札幌にプレーレベルの差を見せつけられ、0−3のスコアで敗れてしまったのだ。

試合の立ち上がりは岐阜がアグレッシブさを見せた。全体のラインを高く保ち、中盤の底でプレーする菅和範、菊池完らが前線にクサビのボールを当てる。そしてそのパスを片桐淳至が持ち前のセンスでさばき、チャンスをうかがうという戦い方だ。
だが、10分も経たないうちに状況は変わる。岐阜がボールを動かすタイミングに慣れてきた札幌のプレスが機能し始めたのだ。札幌の基本戦術は高い位置からのハードプレス。そのプレスに押された岐阜が上手くパスを展開できなくなり、全体のラインが下がって、さらにはイージーなパスミスもしてしまうようになった。

この日の札幌はボールを奪ってからの展開も機能していた。中盤の内側でプレーするクライトン、ダニルソン、上里一将のトライアングルを中心に、スムーズにパスが回った。特に、これまでダニルソンはボールを持ちすぎてしまう嫌いがあったが、この日はワンタッチ、ツータッチでシンプルに味方へ渡し、それがチーム全体のパス回しをスムーズにし普段よりもパススピードをも高めていた。そしてその3人の動きをケアしようとするあまり、岐阜は両サイドの選手も内側へ入り過ぎてしまい、そうして生まれたスペースを岡本賢明、藤田征也という札幌の左右MFに何度も強襲されてしまったのだ。そうして、試合は徐々に札幌のペースへと固まっていく。

若いイレブンが、高い位置で奪ったボールをスピーディに動かして攻撃に転じる。とても大袈裟な表現をしてしまうと、この日の札幌は短い時間ではあるがアーセナル(イングランド)のようなスピード溢れる攻撃的なサッカーを展開していた。最終ラインからの組み立てにはまだまだ課題があるが、札幌の目指すアグレッシブなスタイルがいよいよ表現されつつある印象である。

圧巻だったのは65分に奪った3点目だ。中盤でボールを拾った上里がクライトンに渡すと、クライトンは高いテクニックを活かしてダイナミックに左サイドを突破。そして中央へラストパスを送ると、そのボールは相手DFの頭上ギリギリを越え、クライトンと一緒に長い距離を走った上里がパスに直接合わせ、相手ゴールへと蹴り込んだ。上里とクライトンの2人で得点を演出してしまったのだ。

この勝利で札幌は9試合連続で負けなしとなった。シーズン序盤はなかなか勝点を重ねられなかったが、ここにきていよいよ結果が伴うようになってきた。ただし、言うまでもなくチームとしての課題はある。例えばこの試合は結果とスコアの推移だけを見ると完勝のように思えるかもしれないが、ゲームの主導権を握りチャンスを幾つも作りながらも先制点はセットプレーからだった。1−0のスコアになったからこそ岐阜が若干前に出てきたためカウンターのチャンスが増え、2点目、3点目と奪えた訳である。やはり主導権を握ったのであれば、その流れの中で得点を奪いたいところ。「もう少し自分達でボールをポゼッションして崩していける時間帯があっていいんじゃないかと思う」という石崎監督の指摘通り、スピーディにパスを動かして攻撃をしたいのであれば、得たチャンスをしっかりモノにしなければ相手に流れを奪われるリスクがある。実際に、決定機を逃して勝点を取りこぼしていたのがシーズン序盤の札幌だったはずだ。ここからさらに順位を上げていくにあたっての大きなポイントとなるだろう。

一方の敗れた岐阜だが、もう少しの我慢とチャレンジが必要か。片桐のセンスを活かす攻撃も悪くはないが、攻撃を安定させるにはやはりロジカルな崩しの形も必要だろう。とはいえ、この試合に限って言えば不運もあった。センターバックとして身体を張った守備で貢献していた川島が負傷退場してしまい、そして、中盤からその川島の位置に下がった菊池も負傷で退いた。菊池の退場は3点目を奪われてからだが、センターバックの負傷退場というのはあまりにも痛い。2人の負傷状態は今のところわからないが、水曜日に次の試合があることを考えると、厳しい状況だろう。やはり、我慢が求められる。

以上

2009.05.16 Reported by 斉藤宏則
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