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【J1:第12節 名古屋 vs 大宮】レポート:前節に引き続き、名古屋が執念のドロー。決定機をものにできなかった大宮と勝点を分け合う結果に。(09.05.17)

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5月16日(土) 2009 J1リーグ戦 第12節
名古屋 1 - 1 大宮 (13:03/豊田ス/16,577人)
得点者:4' 藤田祥史(大宮)、81' ダヴィ(名古屋)
スカパー!再放送 Ch185 5/18(月)05:00〜(解説:藤川久孝、実況:尾原秀三、リポーター:水谷陽介)
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5月25日からのリーグ中断前最後となる名古屋のホームゲームには、あいにくの雨ながら16000人を超える観客が集まった。名古屋は大宮に対して一昨季から3連勝中。ここ数試合の両チームの成績を見ても、5戦無敗の名古屋と5戦1勝4敗の大宮では名古屋優位の下馬評は揺るがない。

前日に玉田圭司の欠場が決まった名古屋は、杉本恵太を代役として起用。布陣は小川佳純と杉本をサイドに置く4−1−4−1でスタートした。サイドで高い位置を保った杉本には「今日はゴールキックの時に僕らは逆サイドに張っておいて、混戦になったら見なくても蹴るように」という指示が出されていた。ゲームプランはサイドからの攻略。しかし、思わぬ落とし穴がこのプランを乱すことになる。

前節から布陣をフラットな4−4−2へと変更した大宮は、左サイドハーフにデニス・マルケスを起用する攻撃的なメンバー構成で臨んできた。ここ数試合、立ち上がりの悪さで失点を繰り返してきた反省もあり、DFラインも積極的に押し上げて攻撃をサポート。名古屋のミスの多さにも助けられ、押し気味に試合を進める。開始早々の4分に生まれた先制点も、名古屋DFのミス絡み。ゴール前へのスローインを石原直樹と競り合ったDFが浮き球にかぶると、フリーで抜け出した藤田祥史が難しい体勢からゴールへ叩き込んだ。

名古屋の落とし穴とは、イージーミスの多さだ。ストイコビッチ監督がハーフタイムで「簡単にボールを奪われすぎだ」と言った通り、前半の名古屋のミスの多さは目に余るものだった。自分たちのミスでリズムを崩すと、大宮の持ち味である“7秒カウンター”が威力を発揮した。藤本主税やデニス・マルケス、そして運動量豊富なツートップが前がかる名古屋のスペースを次々と侵略する。追加点こそ奪われなかったものの、名古屋はさしたるチャンスも作れないままに試合を折り返すこととなった。

しかし今季の名古屋はここからが違う。後半の頭から巻佑樹、15分には前節で結果を残した津田知宏を投入するなど素早い交代策で流れを変えにかかる。巻はポストプレーで後方の押し上げを促すだけでなく、クリアボールも競り合ってマイボールにするなど前線を活性化。6分と8分にはカウンターから決定的なピンチを迎えたが、守護神・楢崎正剛が気迫のセーブで失点を許さず。するとここから、試合は一気にオープンな打ち合いの様相を呈してきた。

17分と30分に、名古屋はダヴィの突破から決定機を迎えたが、巻と中村はチャンスをものにできず。逆に大宮は20分に藤本がフリーのミドルシュートを外し、31分のマトの直接FKも楢崎のセーブに阻まれた。直後の32分のCKは石原がフリーでヘディングシュートを放つも枠の外。両チームが決定力不足に頭を抱える中、次の得点を奪ったのは名古屋だった。36分に生まれた待望の同点ゴールを演出したのは、前節に続き、またしても巻と津田。楢崎のクリアを巻が落とし、津田が田中にラストパス。シュートはミスキックとなったが、ダヴィがいち早く反応しゴールへ流し込んだ。クリアボールに4選手が絡んだ執念のゴールは、まさにチームスローガンの“Never give up for the win”の精神そのもの。試合はそのまま両チーム譲らず、1−1のドローで終了した。

後半だけを見れば白熱の一戦。だが、内容面では大宮が圧倒した試合ではあった。両指揮官の反応も同様だ。大宮の張監督は「内容からすれば勝点3を取らないといけなかった」と語り、名古屋のストイコビッチ監督は「勝ち点1を取れてラッキーだった」と苦笑いを浮かべた。勝点をしぶとく勝ち取る地力の強さは身につけた名古屋だが、苦しい展開にしないで勝ちきるスマートさがここ数試合では鳴りを潜めている。好セーブを連発した楢崎の「試合を終わらせるわけにはいかなかった」という台詞は、戦況の苦しさをよく物語るものだろう。勝点2を失った選手たちはみな、敗戦同然の表情でスタジアムを後にした。次節は磐田との東海ダービーだが、ここまでにどれだけ本来の美しいパスサッカーを取り戻せるか。序盤戦を締めくくる一戦を前に、名古屋の底力が試されている。

以上

2009.05.16 Reported by 今井雄一朗
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