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【J1:第12節 京都 vs 千葉】プレビュー:キャプテン・佐藤勇人が京都の攻撃を牽引する!チーム一丸となって難敵・千葉を西京極に迎え撃つ(09.05.17)

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5月17日(日)J1 第12節 京都 vs 千葉(14:00KICK OFF/京都
スカパー!生中継 Ch363 14:00〜(解説:相馬直樹、実況:佐藤文康、リポーター:松本麻衣子)
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「千葉とやる時は、もちろん感謝もあるし、絶対に負けたくないという思いがある、色々な感情が湧き起こります。言葉では表せない感情が」佐藤勇人はこの一戦に対する思いをこう表現した。
しかしこうも付け加える、「昨年は千葉と2回やって共にやられている。借りは絶対返したい」とー。

千葉は現在勝点11で16位。目を引くのは引分5という数。勝利数(2勝)は少ないが、敗戦数(4敗)もそれほど多くはない(京都は6敗)。この粘り強さこそ千葉の一番の強さであろう。
京都・加藤久監督は「彼らは決してあきらめない。ウチが『これくらいで大丈夫だろう』と思えば、相手はそこをつけ込んでくる」と千葉の戦い方を警戒する。アウェイでは守備的な戦い方が目立つ千葉だが、下村東美と深井正樹のホットラインは破壊力もあるだけに、守備的とは言っても警戒すべきポイントは多い。
そしてFWには巻誠一郎がいる。彼を抑え込まなければ、ゲームを支配することは難しくなるだろう。李正秀は「ビデオで見て十分知っています。相手のエースを抑えるのはDFの使命。そのこぼれ球もDF4枚でしっかりと抑えるようにしたい」と今節への意気込みを語った。水本裕貴も「巻さんと五分五分で勝負することになれば厳しい。ボールの出所も中盤に抑えてもらい、少しでもこちらに有利にして勝負するようにしたい」と守備の連動性の重要性を再確認する。

京都は前節FC東京戦で今季初となるアウェイでの勝点の積み上げに成功した。粘り強く奪った勝点はひとつのきっかけと考えても良いだろう。
あの試合で注目したいのが、佐藤勇人の飛び出しだ。京都の最初のシュートは、右サイドの渡邉大剛、パウリーニョがつないだ場面から。佐藤が中央で飛び出し、ディエゴからパス。佐藤が落として林がシュートを放つ、というものだった。後半も、FC東京のDF今野泰幸とブルーノ・クアドロスの間のスペースに2度飛び込みチャンスを作った。この佐藤の飛び出しに京都の攻撃の鍵があるように思えてならない。

「パスの出し手と受け手、そして周囲の選手の動き出し」。佐藤勇人は、京都の攻撃の課題について何度もこの言葉を口にする。
FC東京戦の前半の飛び出しで言えば、右サイドでのつなぎに対し、佐藤の飛び出しは「周囲の選手の動き出し」に当てはまる。よく言われる「3人目の動き」というものだ。彼はこの動きを毎試合、常に忠実にこなす。特に今季はこの動き出しでエリア内に侵入し、何回もフィニッシュを導いてきた。佐藤自身も「少しずつだけど走り込むとボールが出てくるようになってきている」と話す。

「感じること」。これは昨シーズン終盤、柳沢敦が何度も口にした言葉だ。何を感じなければいけないのか、あの時は判然としなかったが、佐藤の動き出しにボールが出てくる様になった今季、柳沢の言葉の真意が見えてくる。「自分の動き出しに周りがもっと感じて欲しい」、彼はこう言いたかったのだ。
パス一本で裏を突けるように、又は、つないだ後のラストパスを引き出そうと、柳沢は常に走りだしていた。ポジションを何度でも取り直し、味方に声を張り上げるでもなく、黙々とだが、何度でも走り出していた。でも、パスが出てこない。この状況に柳沢はチームに「もっと感じて欲しい」と発していたのだ。
そして今季、佐藤勇人は柳沢の言葉をもっと具体的にして指摘し始めた。「パスの出し手と受け手、その周囲の動き出し」。そこにボールが周るようになれば攻撃はもっとスムーズに行くはずだと。この佐藤の思いをチームのチャレンジの中心にどこまで据えられるか。キャプテン・佐藤勇人がチームをどこまで引き上げるか、注目したい。

もう一人、注目したいのが安藤淳。佐藤勇人のパートナーとして今季、急成長を見せている。佐藤勇人の「パスの出し手と受け手」という言葉には中盤からの一つ目のパスも含まれる。一発で裏を狙うか、中盤でつなぐか。攻撃の緩急の判断をチームに伝える役目を安藤淳は担っている。本人も「状況に応じて正しい判断をしなくてはいけない」と話す。安藤自身の判断をいかにチームに伝えるか、パスによるチームとのコミュニケーションと言ってもいいだろう。
京都には飛び出す選手が多くいる。渡邉大剛、パウリーニョ、林丈統、佐藤勇人、ディエゴ、そして、増嶋竜也も今季果敢に上がってチャンスを作っている。彼らをどんなタイミングで動かすか、安藤がその判断の中核になれるか。期待したい。

攻撃の素地はある。後は選手同士がどこまで「感じるか」だろう。「連敗で失った勝点を取り戻す」とは水本。同じことを佐藤も口にする。チームの思いを一つにし、千葉から勝利を奪いとるか、大いに期待したい。

以上

2009.05.16 Reported by 武田賢宗
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