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【J2:第15節 鳥栖 vs 横浜FC】プレビュー:キーワードは『原点回帰』。“らしさ”を取り戻しつつある鳥栖は前線からのプレスを。結果がでない横浜FCはできるだけ高いラインを。(09.05.17)

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5月17日(日)J2 第15節 鳥栖 vs 横浜FC(13:00KICK OFF/鳥栖
スカパー!生中継 Ch181 12:50〜(解説:サカクラゲン、実況:南鉄平、リポーター:ヨンヘ)
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『誕生とその過程を経て、経験を積んだ形が“現在”である』。その“現在”に対して、満足行く結果が伴っていない場合は、大胆な改革を行うのか、やり直しがきくところまで戻り“過程”を再度構築するのか・・・。サッカークラブのチームを形成していく手段は、前述の二通りに大別できる。誕生そのものからやり直すことは、ここでは述べる必要が無いので、またの機会に・・・。

今節のBAスタジアムは、今季の過程において結果を出すのに苦労したチーム同士の対戦といえる。ホームの鳥栖は、昨季の終了時点で大きな穴が開いたまま、防ぐこともできずにシーズンに突入した。そして、第14節までにシステム変更やポジション入れ替えなどを行い、4勝4分6敗の11位につけている。「現在の鳥栖のメンバーで、最高の力が出せる形」(岸野監督/鳥栖)に第13節草津戦でようやくたどり着いた感がある。

対する横浜FCは、昨季から大幅な変革を行うために樋口監督を招聘した。過去に山形や大宮などを率いて組織的なサッカーを行なった監督である。DFとMFのラインをバランス良く引いて、ラインの上下コントロールで相手攻撃を防ぐ(攻撃の芽を摘む)守備を行っている。シーズン直前のトレーニングマッチでも、G大阪相手に高いラインを引いて、攻撃を封じ込めていたと聞く。しかし、開幕からその高いラインでのディフェンスをあまり見ることができない。第9節で水戸相手に完封で今季の初勝利をあげたが、それ以降は5連敗と精彩を欠いている。特に直近の2試合(東京V戦・栃木SC戦)では、“高いライン”を見せることが無かった。第14節の栃木SC戦では、相手シュートを2本に押さえ込みながら1−2と敗れている。いまだ、チーム作りの過程にあるといっても良いだろう。

そんな両チームの対戦でキーワードとなるのが、『原点回帰』ではないだろうか? 鳥栖は、“らしさ”を取り戻すために従来の4−4−2のシステムに戻し、前線からのプレスをかけ始めた。開幕直後からプレスをかけてはいたのだが、タイミングと徹底さにかけていた。新しいメンバーが加わったことも、“らしさ”を出すために時間がかかった理由の一つだが、一番の理由は大きな穴が埋まっていないことにある。現有のメンバーでコミュニケーションを取り、大きな穴を何とか埋める方法を見つけ出し始めたところである。総合力で戦う姿勢こそ、鳥栖らしさである。今節もその原点である“前線からのプレス”を見せてくれるだろう。
横浜FCは、組織的な守備をどこまで高くとることができるのかにかかっている。最終DFは高さと強さを持っている。DF裏にボールを入れられないようにするためには、MFのラインで鳥栖に自由にボールを蹴らせない(コントロールさせない)ことである。両チームともボランチに入る高橋義希(鳥栖)と鄭容臺(横浜FC)の運動量とコントロールにかかっているといっても過言ではない。

もう一つ、勝敗を分けるポイントになるのが先制点である。鳥栖は、先制されると2分6敗と牙を抜かれた虎(トラ)状態である。逆に先制点を取ると4勝1分0敗と明暗を分ける。
横浜FCは、第3節草津戦で2得点をあげた以外は、全て1得点以下しかあげていない。1失点すると取り返すことが非常に厳しいことになる。今節ほど、先制点が持つ重み感じることができる試合も珍しいのではないだろうか?

サッカーの戦い方には、自分たちのストロングポイントを出すことと、相手のウィークポイントを突くことが求められる。点を取らないと勝てないスポーツであり、失点したら勝てないスポーツでもある。とはいえ、公平に攻撃の機会が回ってくるわけではなく、自らがその機会を作っていかないといけないスポーツでもある。シュート11本で1得点をあげ、2本のシュートを打たれて2失点で敗れることもあるスポーツである。イメージどおりに戦えない時に、素早く修正を求められるスポーツでもある。いやはや、サッカーは難しい。

以上

2009.05.16 Reported by サカクラゲン
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