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【J2:第15節 栃木 vs 熊本】プレビュー:前回のホームゲームでの不甲斐ない敗戦のリベンジに燃える栃木は、J2参入後初の連勝を狙う。連敗を止めたい熊本は前半戦の戦い方がポイント。(09.05.17)

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5月17日(日)J2 第15節 栃木 vs 熊本(13:00KICK OFF/栃木グ
スカパー!生中継 Ch182 12:50〜(解説:水沼貴史、実況:篠田和之、リポーター:萬代裕子)
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昨季の天皇杯3回戦で栃木SCとロアッソ熊本は対峙している。先制したのは熊本だったが、栃木が岡田佑樹のゴールで追い付き、PK戦で勝利を収めた。JFLで結果が出せずにもがいていた栃木は、この一戦の勝利で自信を取り戻し、熊本戦以後のリーグ戦を無敗で乗り切りJ2参入を果たした。熊本戦が昨季の大きな転換点となったことは記憶に新しく、あらゆることが好転しただけに印象は悪くない。が、JFLに両チームが籍を置いていた時期の対戦成績は栃木の1勝3敗と歯が立たなかった。特にホーム足利での「雨中決戦」では、2年連続して実力差をまざまざと見せつけられての惨敗。消したくても消せない、脳裏にこびりついている悪しき記憶である。しかし、幸いなことに昨季からの主力は辛い過去を知らないし、今季もメンバーが入れ替わったことで苦手意識など感じずに戦えるだろう。むしろ金星を献上したぶんだけ熊本の方が栃木への思いは強いかもしれない。

 ようやく、栃木は痛い経験を活かした。前節の横浜FC戦、2‐0とリードして折り返した後半早々に失点を食らい1点差に。ヴァンフォーレ甲府、サガン鳥栖、コンサドーレ札幌と先行しながら逃げ切れなかった試合と同様に嫌な空気が流れるも、おそろしく高い授業料を払い続けたこととから「魔の残り15分」を乗り越えられた。
勝因として挙がるのは「勇気」。これまではリードするとラインが後退してしまう傾向があったが、「それでは守り切れない」(米山篤志)と学習したことで、前線からプレスを掛け、中盤も最終ラインも連動して果敢にボールを奪いに行けた。守備における強気の姿勢は攻撃面にも好影響を及ぼし、効果的なカウンターを撃ち込み、勝点3をアウェイから持ち帰ることができた。「2‐0で綺麗に勝つよりも、もしかしたら価値があるかもしれない」と松田浩監督が振り返ったように、悪夢を払拭できたことで、またひとつ経験を積み、チームの成長を促す材料となった。
連敗を2で止め、アウェイでのJ初勝利を飾った。なかなか勝ち切れない中で勝利を得るも、課題は残った。立ち上がりの拙さである。ぼんやりと試合に入ってしまい、ゴールに迫られては冷や汗をかかされた。辛うじて窮地を脱するも、失点して試合を難しくしてしまう確率は低くなかった。開始15分までの失点が0というデータは残っているが、ここ数試合の入り方では早い時間帯に先制点を与え、自分の首を絞めかねない。守備からリズムを作っていくことが栃木の身上だけに、序盤戦を慎重に戦わなければならない。

栃木以上に試合の入り方に慎重さを要するのが、今季初の連敗を喫した熊本。今季は試合開始から15分までに3点、15分以降30分までに3点を失っている。前節の甲府戦では開始1分、いきなり決定機を作られた。難を逃れるもイニシアチブを握られてしまい、思うに任せない試合運びをせざるを得なくなり、失点数が最も多い時間帯、44分に先制点にして決勝点を取られている。いかに失点の多い時間帯を集中して守り、無失点で強みを持つ後半戦に繋げられるかがポイントになるだろう。

熊本といえば球際の強さを前面に押し出し、奪ったボールを決定力の高い高橋泰が決め切るカウンター志向の強いチームという印象がJFL時代にはあったが、昨季の天皇杯の対戦時には既に今季のスタイルであるポゼッションに重きを置いたサッカーが垣間見られ、高橋を放出したことでさらにボールを大事に扱うようになっている。栃木としてはポゼッションで熊本に凌駕されても、守備ブロックの前でボールを回される分には脅威とならないだけに、中盤で上手く引っ掛けてからショートカウンターを繰り出し、効率よくゴールを奪いたい。

前回のホームゲーム、カターレ富山戦では内容と結果ともに不甲斐なく、「自分達自身に勝てなかった」(松田監督)ことでファン・サポーターを落胆させてしまった。それだけに、今節は松田監督の言葉を借りれば「自分達へのリベンジ」の場となる。連勝を狙える2度目の機会ということもあり、選手のモチベーションは高い。「ホームゲームでのファン・サポーターの数は少しずつ増えている。期待を裏切らない試合展開で勝つことを前提に頑張りたい」と大久保裕樹は固く誓った。信頼を回復できるような戦いをし、今季初、そしてJ2参入後初の連勝をホームでファン・サポーターと一緒に祝いたい。

以上

2009.05.16 Reported by 大塚秀毅
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