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【J2:第15節 仙台 vs 徳島】プレビュー:徳島は再び波に乗るための勝利がほしい。一方、波に乗っている最中の仙台は、ケガ人続出という「荒波」を超えられるか?(09.05.16)

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5月16日(土)J2 第15節 仙台 vs 徳島(13:30KICK OFF/宮城ス)
スカパー!生中継 Ch183 13:20〜(解説:鈴木武一、実況:松尾武、リポーター:村林いづみ)
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 いくら連勝を続けても、連勝の数によって昇格の優先獲得権が得られるわけではない…それは百も承知であり、チームの中にも、連勝が伸びていることでの浮ついた雰囲気はない。前節富山戦の試合後会見でも、こうしたチーム内の雰囲気を語っていた仙台・手倉森誠監督だが、紅白戦が行われた14日の練習後にも「実は今日の紅白戦では、選手に連勝での気の緩みがあるかどうかも見ようと思っていたが、みんな集中していて、浮かれる様子はなかった」と舌を巻く。
 現在クラブ新記録となる7連勝中の仙台だが、少なくとも選手のメンタル面において、連勝が何か悪い影響を与えていることはなさそうだ。
 だが、8連勝を賭けて臨む次節は、仙台にとって連勝中の試合と比べても厳しい部類の戦いになるかもしれない。相手クラブの好調、そして内なる理由であるケガ人の急増と、様々な要因が仙台の前に立ちはだかる。前節から1週間のインターバルをとることができたホーム戦の今節、仙台はこれらの障壁を乗り越えることが出来るだろうか。

 仙台の7連勝中の相手となったクラブの、仙台との対決前の順位を並べてみると、岐阜13位、栃木17位、熊本10位、水戸4位、草津8位、福岡11位、そして前節の富山が8位と、上位クラブとの対決は決して多くなかった。だが今回、宮城スタジアムに迎える徳島は現在6位。さらには連続最下位に甘んじた過去3年とは異なり、シーズン序盤からチームの骨子ができつつある状態で戦えていることもあり、一筋縄ではいかない相手であることは間違いない。

 そもそも、昨年から就任した美濃部直彦監督が、継続してチームを作る上で足りない選手を的確に補強したのが今季の姿であるわけだから、悪いチームができるわけがない。ソリッドな4−4−2をベースに、時に4−3−3、あるいは4−5−1と、戦い方に細かな変化をつけられるのも、チームの基本戦術が、昨年から在籍している選手はもちろん「美濃部イズム」を知る新加入選手も含めて、チームの選手全てに浸透していることが大きいのだろう。
 個々の選手に目をやると、徳島の戦いの中で現在最高の武器となっているのが、京都時代の縁もあって、美濃部監督の誘いの元今季から加入した徳重隆明。サイドから仕掛けてよし、ゴール前でフィニッシュに挑んでよしの好タレントは、今季ここまで6ゴール。前節の札幌戦では、自らPKを決めた後、1−3のビハインドの中で2アシストをマークし、チームを同点に導いた。京都時代にも仙台は彼にゴールを許しているため、彼の好調は仙台にとって嫌な情報だ。また、前節出場停止だった最終ラインの要、ペ スンジンも戻ってくる。

 ただ徳島として今節は、ひょっとしたら自らの素晴らしいシーズンがこの先も続くのかのターニングポイントかもしれない。ここ4戦で1勝(第12節)、その後は負け、分けときており、万が一3試合連続勝ちなしとなれば今季初である。J2参入デビュー戦である2005年の開幕で仙台を3−0と粉砕した試合を含め、徳島は仙台とのアウェイ戦過去7戦して2勝3分け2敗と健闘しているが、今回はこれまでのユアテックスタジアム仙台と会場が異なり宮城スタジアムでの開催。ジンクスの良い部分だけを信じて、3試合ぶりの勝利を目指す。

 ここまでが徳島の事情ならば、仙台にとって苦しい自らの事情は、前節で発生したケガ人への対応だ。中島裕希、朴柱成、エリゼウと、攻守の中核が一気にケガでピッチを退くという異常事態の中、何とか7連勝を達成した仙台だが、連勝を続けるためにも彼らの穴は何とか埋めなくてはならない。さらに今週に入り、菅井直樹も右足親指の爪周りを負傷し13日まで別メニュー。この内、エリゼウと菅井に関しては、今後再び問題が発生しない限り、徳島戦のメンバーに名を連ねそうな感じがあるが、中島と朴はおそらくアウト。
 しかし連勝中のチームには、こうした状況すらもポジティブにとらえて乗り切っていこうという空気がある。「ケガなど割り切れる理由があれば、他のメンバーも使いやすく、選手を入れ替えてみるチャンス。チームの総合力を試すことができる。今は不安よりも『メンバーが替わっても勝つことが出来たら大きい』という期待の方が強い」という手倉森監督の言葉に呼応するかのごとく、 スタメン入りを狙う選手たちの目の色は変わっている。

 その中で最も熱いポジション争いは、中島が抜けたFWの1枠を巡る争い。前節、負傷した中島と交代でピッチに入った2分後にゴールで結果を残した田中康平と、リザーブでの出場が多いながらここまで3ゴール、スタメン出場に向けて力がこもるマルセロ ソアレスは、紅白戦でも監督へ猛アピールを見せていた。どちらがスタメンに入るかは監督次第だが「ケガ人が出て負けた、とは言われたくない」(田中)というのは、ポジション獲りに燃える選手たち共通の思いだろう。そうした思いが結実し、苦しい状況の中で8連勝を手にできれば、仙台の勢いはより確かなものとなる。

 好調時のメンバーが皆揃った徳島と、チームの総合力が試される仙台の対戦は、16日(土)13時30分キックオフ。

以上
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