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【J1:第11節 F東京 vs 京都】レポート:京都がF東京を封じる。城福トーキョーとしては痛いスコアレスドロー。(09.05.10)

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5月9日(土) 2009 J1リーグ戦 第11節
F東京 0 - 0 京都 (14:04/味スタ/18,221人)
スカパー!再放送 Ch183 5/11(月)11:00〜(解説:田中孝司、実況:下田恒幸、リポーター:日々野真理)
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F東京は京都と対戦し、スコアレスドローに終わった。京都の9本を上回る19本のシュートを放ったが、ゴールに結びつけることはできず。フィニッシュの精度と、ゴール前でのアイディアが今後の課題となった。京都は連戦での疲れもあって精彩を欠いたが、アウェーで最低限のノルマである勝点1を持ち帰った。

「結果的には勝点2を失ったという印象を持っている」(城福監督/F東京)。その言葉通りの展開だった。
京都の狙いは試合開始から明確にピッチに表れた。最終ラインに並ぶ4枚のDFは隊列を崩さずゴール前を固めた。そして、奪ったボールを前線のパウリーニョに蹴り込んだ。
「今日はしっかりブロックを作ってパウリのスピードを生かす狙いでした」(加藤監督/京都)
F東京は、両サイドバックが積極的に攻め上がってくる。自陣に攻めこませておいて瞬間的に2バック状態になったところでパウリーニョのスピードを生かしてカウンターを仕掛ける。指揮官の意図に選手は忠実に応えた。「だが」、加藤監督の狙いに誤算が生じた。「だが、パウリ(ーニョ)は今野に消されてしまった」
頼みのパウリーニョは今野泰幸によって封じ込められた。今野は、カウンターの担い手に体をぶつけて自由とボールを奪った。攻め手をなくした京都の攻撃は散発となり、自陣でブロックを作ってF東京の攻撃を耐え忍ぶ時間が続いた。

F東京は試合の主導権を握ったが、ゴールを割ることはできなかった。8試合ぶりに先発したFW平山相太が中央に構え、そこでタメを作ってサイドへとボールを運ぶ。守りが薄ければ、そのまま中央から一直線にゴールを目指した。リーグ開幕時に掲げたボール運びの狙いは、ようやく形を見せ始めた。だが、京都の守備を崩しきれなかった。
「攻めている時間が多い中で、そこまで決定的な場面を作り出せていたかとそうではなかった。そこが一番大きい」(徳永悠平/F東京)
徳永がピッチで感じた印象どおりだろう。京都の最終ラインを抜けてペナルティエリアに侵入した回数は少ない。サイドを崩してセンタリングからシュートを放ったが、サイドから再び中央に攻め入って相手を崩した形は数える程度だった。決定的に崩したといえるのは35分の羽生直剛が抜け出てシュートを放ったシーンぐらいだ。FWはボールを持つとプレッシャーの少ない位置からミドルシュートを放ったが、ゴールへと向かって仕掛ける意識が薄かったのかもしれない。

「フラストレーションが溜まるゲームでした」。試合後の城福監督は険しい表情を崩さず、冷静に現状の課題を明らかにした。「意図的にアタッキングサードを崩すことはできている。『そこから先はもう俺の手を離れている』と逃げるつもりはない。ただ、選手が個々にレベルアップをしていかないと難しい。各々に責任があるし、危機感を持ってプレーをしなければいけない。誰かがいつか点を取ってくれると待ち続けるようではとんでもないことになってしまう。偶然でアタッキングサードにいくのではなく、自分たちの手でボールをアタッキングサードに運ぶしかない。そこから先は、見ている人が思うほど簡単な作業ではない。だからこそ、俺がこの局面をどうにかしてやると全員が思わなければいけない。内容がよかった。0−0で残念だったでは済まない。この悔しさとストレスはみんなが共有しなければいけない。僕は『いいサッカーをしているのに』というところに逃げ込むことが一番怖いと思っている。今日のようなゲームは、いつもより悔しさが倍増しなければいけない」

前節広島戦の試合後、指揮官は「僕には今日のゲームで見えたものがある」と話した。それはまだ形なきものだ。「広島戦で見えたものがすぐに形になるとは思わない。ただ、ようやく選手は広島戦で見えたものを形にするための課題に集中できるようになってきた」。昨季の記憶が蘇る。何度も打ちのめされ、苦しみ抜いた末に新たなF東京が姿を現した。怯える自分を叱咤し、苦い今を乗り切るためには新たな姿を信じることが必要なときなのかもしれない。「やり続けるしかない」。城福監督と選手は、何度もそのフレーズを繰り返した。

以上

2009.05.10 Reported by 馬場康平
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