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【J2:第14節 愛媛 vs 東京V】レポート:攻める愛媛の勢いを殺し、後半に勝負を決めた東京Vが今季初の連勝を達成。(09.05.10)

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5月9日(土) 2009 J2リーグ戦 第14節
愛媛 0 - 1 東京V (14:03/ニンスタ/3,373人)
得点者:67' 林陵平(東京V)
スカパー!再放送 Ch183 5/12(火)05:00〜(解説:大西貴、実況:堀本直克、リポーター:重橋秀香)
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90分を終え、愛媛にとってはゴールが遠い一戦となった。シュート数は愛媛が東京Vの12本を上回る15本を放った。特に、前半にいたっては東京Vのちょうど倍、8本のシュートを打っている。前半26分には、DFの間を越える三上卓哉の絶妙なクロスに内村圭宏がヘディングで合わせた。直後の28分には、ロングボールに走り出したジョジマールが東京VのDFに競り勝ってシュート。しかし、いずれのシュートもゴールの枠を捉えることはできなかった。

さらに後半に入ると右サイドで主導権を握り、大山俊輔が何度もクロスを折り返した。しかし、最後まで詰め寄ることができなかった愛媛。「ヴェルディのプレッシャーはそれほど強くなかったし、今日は裏を取れていたので、自分も裏を取ろうと思った」と途中出場の田中俊也は振り返ったが、波状攻撃から迎えた自身のチャンスもシュートはゴール前に築かれた東京Vの厚い壁に阻まれた。

「そこ(フィニッシュ)までの形はある程度作れたので最後の質にこだわりたい」と試合後に反省の弁を語った望月一仁監督。前半からサイドでしかけ、ロングボールでFWジョジマールと内村が裏も狙った。さらに赤井秀一は再三ミドルシュートを放ち、狙い通りの形で東京Vのゴールを襲った。らしさは存分に出しながら、残された消化不良感。甲府戦以降、愛媛の守備陣は失点を与えずゲームを作ってきたものの、それが報われないまま勝ち点を失っている。失点の直前まで、センターバックの金守智哉と柴小屋雄一は大黒将志と林陵平のツートップを完全に封じ込めていた。失点の場面はディフェンスラインだけのせいではないが、それは攻撃も同じだ。この試合に関しては攻守において、ゴールへと向かう最後の「質」で愛媛は東京Vに劣っていたということだ。

逆に、東京Vは苦しみながら流れを引き寄せ、勝点3を引き寄せた。前半も、サイドチェンジから滝澤邦彦が何度も左サイドを駆け上がり、柴崎晃誠はミドルシュートで愛媛の勢いを押し返した。さらに後半に入ると大黒が下がってボールを引き出し、カウンターの起点となって決定機を作った。そこから決勝点を呼び込むと、大山に苦しめられていた左サイドに対して、高木琢也監督は岩倉一弥を入れて押さえにかかった。さらに後半36分には、レアンドロに代えて井上平を投入。カウンターで愛媛の攻撃をけん制し、愛媛の勢いを抑えて逃げ切った。

結果、林の2試合連続ゴールで今季初の連勝を成し遂げた東京Vにとって、この一戦が「重要な試合になった」(高木監督)ことは間違いない。決勝点に絡んだ藤田優人や林、中盤で奮闘した柴崎ら20代前半の選手たちが、試合を重ねるごとにたくましさを増して結果も出した。「今までにない自信であったりやりがい、モチベーションが加わって、これからもっといい結果が期待できると思う」と語る高木監督にも、心無しか自信に満ちていたように感じられた。

一方で「逆にウチが勝負強く質にこだわって決めればカウンターも食らわないので、質を上げたい」と、会見を締めくくった望月監督の言葉にも迷いはなかった。選手たちの言葉も同じで、「壁があるが、ある程度形も出来ているのでいい方向に進むと思う」(三上)、「やっていることは間違っていないと思うし、あとはドンドン前に進んでいかなければならない」(金守)という通り、このサッカーを進化させ続けるしかない。第1クールの連敗を超え、登り坂の先に見えてきた頂。今はそこに向かって突き進むしかないのだ。

以上

2009.05.10 Reported by 近藤義博
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