5月10日(日)J1 第11節 神戸 vs 名古屋(15:00KICK OFF/神戸)
スカパー!生中継 Ch181 14:50〜(解説:本並健治、実況:牛尾淳、リポーター:林智美)
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アウェイ連戦で連敗も、地元に帰ってきて臨んだ前節の山形戦では3-1と快勝し、息を吹き返した神戸。瑞穂陸上競技場でのAFCチャンピオンズリーグ(以下、ACL)蔚山現代戦で勝利し、ACL初の決勝トーナメント進出をグループ首位で決めた名古屋。勢い付く両者が、10日、ホームズスタジアム神戸で対戦する。
5日のJ1リーグ戦終了時点で、4勝1分け5敗、勝点13の暫定8位。その4勝すべてがホームゲームでのものと、特にホームでの強さが目立つ神戸。今節の名古屋戦も、その流れに乗っていきたいところだ。
その神戸だが、「神戸の心臓」といわれるMFボッティが山形戦での負傷で戦線離脱となったのは痛い。ただ、「カンジョ(朴康造)、ケンジ(馬場賢治)、ノリオ(鈴木規郎)、ヒデ(田中英雄)など、ほかにもいい選手はたくさんいる。だれが入っても問題なくやれる」と、神戸のカイオジュニオール監督は、チャンスを待つ選手たちの奮起に期待をかけ、前向きに捉えている。また、山形戦で同じく負傷交代を強いられたFWマルセウについては、試合前日のトレーニングでは元気な姿を見せるなど、問題ない様子。「コンディションもよくなってきているし、チームメイトとのプレーもあってきている。あとはシュートチャンスを逃すことなく決めていきたい」と、本人もG大阪戦以来となるゴールにも意欲的だ。
もちろん、J1、ACLで好成績を残している名古屋は強豪。「鹿島、G大阪、浦和と同じくらい、レベルが非常に高い、いいチーム」とカイオ監督が言えば、主将の宮本恒靖も「ACLを見たが運動量が豊富。それぞれも調子がいいと見えた」と、対戦相手をリスペクト。「ダヴィらFWはパワーとテクニックがある」(石櫃洋祐)、「しっかり組織されている。サイド攻撃も特徴的」(吉田孝行)など、警戒する点も多い。
それでも神戸に勝機がないわけではない。「先制点を取ること」(北本久仁衛)、「ハユマ(田中隼磨)、阿部(翔平)のオーバーラップしたスペースを有効に使えればチャンスになる」(吉田)、「守りに入らず、相手の中盤に競り負けず、強気に行きたい」(馬場賢治)と、勝負のポイントを語った神戸のイレブン。ホーム4戦連続ゴールが期待される茂木弘人も、「ホームでは負けないでしっかり勝点を取ること。相手に難しいと思わせる立ち上がりにしたい」と、この一戦に強い意気込みで挑む覚悟だ。
一方の名古屋は、蔚山現代戦で玉田圭司がケガから復帰。元気なプレーを見せた。そして、すでにチームのエースとして君臨中のダヴィ、昨シーズンの神戸戦で2得点した小川佳純、同じく昨年のナビスコ杯にてホームズスタジアム神戸で決勝点を奪った巻佑樹も、この蔚山現代戦でゴールを決めて、調子のよさをアピール。前線の層の厚さを示している。今季はここまでJ1で5勝2分け2敗の勝点17で暫定3位(5日現在)。中位から下位にかけて混戦模様になりつつあるだけに、アウェイ戦でも勝点3を奪って、浦和、鹿島との首位争いについていきたいところだ。
山形戦では1万574人の観衆を集めた神戸。この名古屋戦では、1万1177人以上の来場者がホームズスタジアム神戸に来れば、神戸はホーム入場者数でJ1通算200万人を達成する。このメモリアルな試合を神戸がホーム4連勝という形で達成できるか。それとも、神戸が目標とするACL出場を先に果たしている名古屋が、敵地で昨年同様に勝利するのか。好天で暑くなるという天気予報が出ている神戸市内。そこで行われる一戦も、熱いものになりそうだ。そして、ホーム通算200万人達成の瞬間を、サポーターにはぜひスタジアムで迎えてほしい。攻撃的な両者の試合は、ゴールラッシュの予感漂う、面白い試合になるだろうから。
以上
2009.05.09 Reported by 前田敏勝
J’s GOALニュース
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